ゲキチン状態の国鉄の、最後の切り札(?) 205系(量産先行車)

 国鉄が、いろんな面で赤字になっちまいまして・・・今思うと、職員のどうこうってのがよく叩かれてましたが、実情っつーたら、国会議員が、ぜってー元取れないような所へ、「オラが村へ線路引くだ!」とかゆって票をのばして力で線路敷いちゃったのが最大の原因だったんじゃないのかな?・・・なんて思っております。

 そんなさなか、国電の基本スタイルの201系が、あまりにゼニかかりすぎであんなの何両も作れるかいっ!! って状況にもなってたんですが、さりとて新車は作っていかないと古い電車は大分キマってきてる・・・

 ってことで、窮地の新開発・・・それが、この205系に載っている「界磁添加励磁制御」ってヤツになります。

 界磁添加励磁制御のハナシは、211系のトコでさせてもらったので、そちらを参照にd(^-^)ねっ!

 とにもかくにも、そこそこ速い・・・100キロ程度ならなんとかOKですしね♪ ブレーキもなかなか快適で、回生ブレーキも効く、機能的には「界磁チョッパ」とほとんど変わらないクセこいて、界磁チョッパ車特有の、メンテナンス性が悪い「複巻きモーター」を必要としない♪♪ ある意味、この頃の究極とも言えそうな金かからずにデキのいいシステム・・・これを構築するのに成功したんですね。

 ただ、お金なかったので、おそらく、本来ならもっと気の利いたカオを支度したかったでしょう・・・ライト周りなんか、昔の国電そのままだしなぁ・・・

 初めて見たとき、さえない電車だよな・・・なんて思ってましたが、コイツがいかに優秀かってのは、いろんな線に進出したことが証明しております。

 そんな、時の夢のような電車も、そろそろ次の世代に役を譲る時期になりまして、山手線からはそろそろ手ぇ引くようになります。(H14年)