直流万能ロコのさらに万能版というおはなし EF65型1000代

 本線系の直流電気機関車として出て来ましたEF65型、高速貨物用にF型と、ブルートレイン用にP型・・・いずれも500代で出ておりますが、P型に関しては、イッパツ1000キロコース(東京〜下関)というものごっつい長距離をこなしておりました。

 さて、東海道・山陽エリアはOKになったとして、今度は東北・高崎線エリアの貨物を・・・ということで開発して出て来たのがこの1000代であります。

 F型の問題点として、重連対応はOKにしても電線関係をつなぐ方法が決まっちゃってる関係で運転次第でうっかり向きが変わっちゃうと重連でくっつけることができないという問題もありました。また、F型はEF66が出ちゃうとあまりモンになってしまう宿命にあり、余ったのが東北・高崎エリアに入ったモノの最初からそれを想定してなかった関係でさみーと凍っちゃったりとかちょっと雪が降ってもそれを払いのける「スノープラウ」がついてなかったりとかで非常に使いにくい車だったようです。

 そういうトコの対策を施して出て来たのがこれなんです。 写真の車にはついてませんが、連結器の下に四角いのがついてますが、そこにスノウプラウが取り付けられるようになっております。 また、カオに扉がついたのも1000代のみで、これが大きな特徴になっております。当初は宇都宮やら高崎第二やらに放り込んでたんでしょう。ガキの頃、これを見る縁はなかったんですが、JRになってから新鶴見(横須賀線 新川崎駅のワキね)に来るようになったようで神奈川南部でもぼちぼち拝見するようになりました。

 デビューしてから、東海道方面でも旧型を取り替える都合とかで増備したのがこれだったり、ブルートレインが走行距離イきすぎで大分機関車がくたびれてきたときに、交代用で作ったのもコレになりました。

 何回かに分けて作った関係で、何種類かバージョンがあったりします。

 シリーズ2(勝手に決める(笑))は、運転士のトコに扇風機がやっとついて、カオのトコのヒレがなくなりました。

 シリーズ3とも言えるその後のヤツは、大きなバージョンアップで、パンタグラフが「PS22」という下枠交差型のパンタグラフが付いて雰囲気が変わっております。

 他のタイプは大分なくなっちゃってますが(大分くたびれてますからね・・・)、このシリーズは大半が残ってるはずです。使い勝手もいいですし、車両更新も行ってますので長距離系は新型にまかせるにしても地味な役柄にして、いろんなトコでまだまだがんばってくれるタイプであろうかと思います。

(H17.2.26)