JR九州唯一の自社開発通勤直流車 JR九州303系

 昭和58年に、筑肥線というトコと福岡市の地下鉄が直通になり、今までディーゼルが走っていたこの区間も大きくかわりました。唐津がキーになり、そこを基準に、今まで一つだった筑肥線が分断されちゃったけど、福岡〜唐津の運行形態は電車になり便利になったことと思います。ま、地下鉄は筑前前原(ちくぜんまえばる)までの運転ですけど・・・

 開業後、車輌関係はそんなに大きな動きはありませんでした。 ま、筑肥線のローカル運用に対応できるように基本的に6両なのを3+3にばらせるように運転台くっつけたりとかの改造程度はありましたが・・・

 σ(^_^)が行ったときはすでに複線化のあとだったもんで気づいてなかったのですが、筑肥線はフルに単線だったんですねぇ(;^_^A アセアセ・・・ で、それが姪浜〜筑前前原まで複線にする→それに伴って本数が増えちゃう(容量増えますからね)わけで、それのための新車ってのがこれになります。

 JRになって初の「通勤形」電車ということになりまして、制作側も少しなやんだことでしょう(笑) でもって電気的なモンも他の線の電車と根本的に違う(架線電圧なんかの関係ですね)し、開発にはちょっと手間かかったろうなぁって思います。

 ポイントとして

・ま、最近の電車だから制御はVVVFインバータd(^-^)ねっ!
・103系が出てから、地下鉄はちゃっかり「ATO」やら「ワンマン運転」やらを始めちゃって、国鉄側にはその対応がなかったわけで、コイツに関してはそれにも対応できるようにしてある。
・基本的には、熊本あたりで走っている815系って電車をベースに開発したそうでうが、カオは全然違います。内装は比較的近いのかと思います。
・ブレーキですが、制御の関係で回生ブレーキはフツウについてますが、103系1500代のネタでも振った通り、本数少ないトコでの運行も想定されてますので、回生失効もフツウにあり得る・・・ということで発電ブレーキも生きてます

 ま、そんな事情で出てきてるので古いのが廃車にとかはなってません。最初2本作って、そのあと増備でもうイッチョ。3本目だけ少しスペックが変わったりしてますがパッと見は、ライトがHIDになったくらいでしょうかねぇ?

 一回のっかりましたが、ハシリとかは速いしなかなかいいだろうなぁって思いつつも、イスがイタい・・・ ケツには決して優しくないんですよねぇ・・・ま、地下鉄線内で乗ったので短距離という前提としてはほぼ問題ないけど、唐津の方からとかだとちとやだなぁ・・・

 ただ、何にしても九州臭いこの電車、103系がそろそろって時期になったときは新形式出してくるかなって思いつつ、テイストはこんな感じのが出てくるんだろうなぁ(笑)

(H19.1.6)