気づいたら流れ流れて・・・JR四国113系

 113系は、元々東海道、横須賀線スジの車として出てきました。元々は111系というシリーズだったのですが、モーターのパワーを上げようという全国的な流れがあって、アウトプットを1.2倍にした、直流の近郊形ってカテゴリーの標準タイプが113系になります。

 基本的に出回ってたのが東海道線全線(東京〜神戸を指す)と山陽線の姫路あたりまで、あとはそこからの枝線なんか、横須賀線、伊東線、枝とは違うけど中央西線もそうでしたし、あと湖西線もさみートコ仕様の700代ってのが、そして紀勢線や関西線、こんなトコでしたでしょうか・・・

 当時、四国は「電車」が走れる国鉄線がありませんでした(民鉄だと伊予鉄道・コトデン・トデン(土佐電鉄)がある)のですが、予讃線電化がスタートしたところで111系が3本ほど四国の地に回ってきました。 まさしく先頭も私が言う「シリーズ1」で、激シブな車輌でしたが、さすがにトシということでメンテもしきれなくなってきたことと思います。

 とはいえ、ガンガン新車買えるほどお金持ちでもない・・・ということで辺りを見回してみると、113系がエドの地では不要になってるらしいじゃないの♪ ということでイキのよさそうなのを3本ばかり引っ張ってきたのがこの四国の113系になります。ということで、元々は東京口で走っていた車のレストア車になります。

 とはいえ、ほとんど原型とどめてませんな(笑)

 まずカオ・・・ 運転席窓下はクラッシャブルゾーンを作って中にはたしかパイプなんかも入ってるんだよなぁ・・・ で、ライトは上下に両方そろえ、4灯仕様ですね♪ で、運転台の窓そのものも、JR西日本よろしく、パノラミックウィンドウなんですが、端っこにさんが入ってないタイプ♪

 で、車体そのものも、ヨタってるトコは直したと思いますが、ユニットサッシ回りもJR西日本的な思想で直し、JR四国の特徴として、車掌さんは結構車内をうろうろするもんで、それ対応として、4両の中央あたり、「モハ112」のトコに車掌室を設けて車掌さんにも使いやすい仕様にしてあります。

 補助電源って、冷房なんかの電源も、SIVってヤツを使ってる関係で、できれば一瞬たりともパンタグラフが離れちゃうという現象を避けたい ってことでパンタグラフは2丁♪ 車内も、西日本車のごとく向きを変えられるシートに変更してありますが、生地がちょっちショボいイメージを覚えます。つり革もドア回り以外見あたらなかったりします。

 シュミ的領域として、車号ですが、今まで、113系とゆっても、厳密な113系って呼べるのが、モーター車だけで、先頭なんかもかたくなに「クハ111」だったりしてましたが、ついに四国で出ました・・・「クハ112」と「クハ113」が・・・本当の113系先頭車はコイツだけかもしれません(笑)

 ただ、客室に乗って、動き出した瞬間113系なモンで、最新の電車ばりに乗り心地がいいかというとそんなことはありませんが、関東みたいに「しぬほどこんでる」なんて現象が出ないこの地区で、この電車はなかなか快適だったりしますよ♪

 3本の中、青いのと黄色いのと、そして赤いのと3本3色ありまして、元気に走り回ってますが、σ(^_^)は赤いのは撮れてません

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(H19.1.7)