エドのあまりモンもどっこい長生きしちゃってるよ♪
　　JR西日本105系４ドア仕様

　昭和56年、ローカル線の体質改善という題目の下、西のハズレ、福塩線と、宇部・小野田線というトコに新車が投入されました。その名を105系と言いまして、ローカルエリアということがあり、それまでモーター付きは２両１組でユニットというのを組んでいたのを、効率の面で１両でＯＫな様に作りました。

　宇部・小野田線にはオレンジ一色の１Ｍ１Ｔの２両をベースに、福塩線にはＭｃ.Ｔ.Ｍ.Ｔｃの固定４両で登場しました。前者は４２系を、後者は７０系をお星様にしちゃったということで、趣味国鉄な人間にはいい印象は決してない車だと思います･･･が、今までずっと古い車ばかりあてがわれてきた沿線の人たちにはさぞかし歓迎されたことでしょう。

　福塩線仕様の方も、４両では効率がよくないと言うことで、中間車に運転台をくっつけて、今は中間車ってのがない車両になってます。

　さて、ローカル仕様の小単位の車ってのがなかなか使い勝手がいいようで、その後、奈良線とかが電化される際、新車買いたいけどお金はナシ（国鉄がイっちゃう手前のトコでしたからね）、でもって、常磐線緩行が新車を買うハメになってる･･･ということで、そのあまりモンになった103系1000番台に白羽の矢が立って改造されることになりました。

　105系というのは元々３扉の通勤形でしたが、タネ車が103系ということでこのグループは４扉になります。ＭＴ構成は元々の105系が具合よかったんでしょう、１Ｍ１Ｔになっております。　運転台関連は、中間車からの改造車は下の写真の通りカオをくっつけて105系らしいカオになっておりますが、元々先頭車だった車は元々のカオですので、エドにいた頃と同じカオであります。改造当初はスピードメーターもそのまま（ＡＴＣ付きだったので、速度計のまわりにキャブシグナルが現示できるようになってるんですね）だったりしましたが、いまだにそうなんでしょうかねぇ？

　冷房改造も後日されてますが、屋根にでっけークーラーを載せるには大変な改造が必要になるので、手間がかからない手法でやってあるようです。

　この、元103-1000系、肝心の常磐緩行→常磐快速の電車はみ〜んなＥ２３１系におきかえでお星様になっちゃってるはずですが（予備で１〜２本生きてるのかな？）、こっちの方はおおむね健在･･･あまりモンで放り出された車が結局長生きしてる・・・そんな見本だったりするかもですね･･･　こっちも、電車とっかえるハナシは表面化してないと思いましたし･･･

(H17.1.8)