淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 呼び戻された陵辱3

 有紗は、三日続けてこの駅に立っていた。権堂兄弟のアジトの地下室があるビルと、美由紀の家のある駅だ。北口を抜ければ美由紀の家に向かう道があり、南口を抜ければ権堂兄弟に陵辱を受けた地下室のあるビルが建っている繁華街に向かう通りがある。有紗は、床に目を伏せ南口の改札を抜けた。

 有紗は、雄一達がアジトにしている部屋のドアを開けた。今日は、雄一が一人、ソファーに腰を掛けビールを飲んでいた。トランクス一枚しか身に着けていなく、筋肉質の巨大な身体が褐色に光っている。

「ちゃんと来たか、ふふふ……。さあ、中に入れ!」
 命令口調で雄一が、有紗を中に入るように促す。
「卑怯者! 写真で脅すなんて……」
 精一杯の勇気を振り絞り、有紗は言った。部屋の中には、数本のビデオがテーブルの上に並べられていた。
「お前のビデオ、大評判だぜ! 美少女拳士の処女喪失ビデオは……。50本作ったが、もうこれだけしか残ってねえゼ」
 雄一が、顎でビデオを指し言った。パッケージには、有紗の制服姿の写真が貼られている。
「私のビデオ、売るなんて……、卑劣よ! ……どうすればいいの? わたし……」
 有紗は顔を横に向け、小さな声で呟いた。
「心配するな! 口の堅い会員にしか売ってねえから。お前の痴態が世間にばれることはねえ! お前が、俺たちの言うことさえ聞いていればな」
 雄一は、自分勝手な理屈で有紗を納得させようとする。
「それにしても、すごい人気だぜ! 二年前の雑誌に載ったお前の写真を見せたら、みんな喜んで五万円で買ってくれたぜ! はははっ……」
「ううっ、……」
 有紗は、悔しさを噛み締め雄一を睨みつけた。

 雄一は、有紗を部屋の中央に立たせた。
「さあ、脱ぎな!」
 雄一は、有紗を自分の目の前で服を脱ぐように言う。有紗は、ここに来れば新たな屈辱を味わされることは覚悟していた。来なければ、もっと恥かしい目に合わされることも理解していた。テーブルの上に置かれたビデオや先日の恥辱写真が、町中にばら撒かれるだろう。
(脱がなければ……、もっと酷い目にあわされる……。脱がなくちゃ……)
 有紗は胸のリボンに手を掛けるが、それをなかなか解くことが出来ない。端を引っ張れば解けるが、その勇気がない。雄一は薄笑いを浮かべ、ビデオのリモコンを手にした。

 リモコンのスイッチが押されると、カシャッと小さな音を立てビデオデッキが廻りだした。テレビ画面が明るくなり、一人の少女が映し出された。前から後ろから嬲られている有紗の姿である。
「いやあああーーーっ、見せないで、そんなビデオ……」
 有紗は瞳を涙で潤ませ、肩をガタガタと振るわせた。

 憧れの美少女をいたぶる快感に口元を緩ませながら、幸一は有紗に命令する。
「さっさと脱がねえか! 脱がねえとこのビデオが、世間様の目に触れることになるぜ!」
「だめえ! それだけはしないで……」
 有紗は、力なく胸のリボンを引いた。リボンが有紗の指を離れ、はらりと床に落ちる。雄一は、目を細めて有紗の仕草を眺めていた。美少女拳士として、雑誌の表紙を飾ったことのある有紗が、自分一人のためのストリップショーを演じようとしている。そのことが愉快でたまらなかった。

 有紗は、細い指をブラウスのボタンに掛けた。震える指でボタンを外していく。三つ目のボタンが外され、胸の谷間と双乳を覆い隠すブラジャーが雄一の目に晒された。有紗は、胸に向けられた突き刺すような雄一の視線を感じ、頬を朱に染めた。
(見られてる……。わたし……、見られる為に……、この男に見られるために脱いでるのね……)
 覚悟してここに来たのに、指が思うように動かない。
(命令に従わなくちゃ、こいつらは本当にビデオを町中にばら撒くわ。そうしたら、わたし……)
 有紗は、四つ目のボタンを強く握り締める。
(町中に恥かしいビデオをばら撒かれるよりは……、ここで私が我慢すれば……。わたし、負けない。何をされても負けない。)
 有紗は、握り締めた指を解きブラウスのボタンを外していった。

 ブラウスを脱ぎ取り、有紗は雄一を睨みつけた。右手に真っ白なブラウスが吊り下げられ、怒りと恥辱で桜色に染まった肌を晒している。3/4カップのパステルピンクのブラジャーが包んだ若々しい隆起、引き締まった腰、縦長の臍までが雄一の目に晒された。

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