淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 露出調教クラブ2

「何をしやがる! ビールをこぼしやがって。お客様に謝りな!」
 ウイスキーを飲みながら、有紗の仕草を見ていた雄一の表情が強張る。
「で、でも、この人がお尻を……」
「ケツ触られたくらいで怒ってちゃあ、ホステスなんか勤まらないだろう。なんて顔しやがる……、お客様に対して失礼だろ。謝るんだ!」
 バチンッ……。
 雄一の掌が、有紗の頬に飛んだ。有紗は、一瞬、雄一を睨み返したが、機嫌を損ねての仕打ちを恐れ、お客様に頭を下げた。
「すみませんでした。有紗の失礼をお許しください。ううっ!」
 悔しさに、有紗は唇を強く噛み頭を下げた。有紗の屈辱を浮かべた表情を楽しみながら、雄一は言った。
「言葉だけで許してもらえると思ってるのか?」
「えっ?」
 有紗は、顔を上げ雄一を見た。雄一の目が、いやらしく笑っている。有紗は、次に訪れるだろう恥辱を察し、声を上げた。
「いやぁ……。だっ、だめ……、だめえ……」
 有紗は、顔を横に振りながら後ずさりする。そして、ドアに向かって駆け出そうとした。
「待ちな!」
 雄一は、逃げようとする有紗の行動を読んでいたかのように、すばやく有紗の手を取った。

 手を捕まれイヤイヤと床に屈み込む有紗を、雄一は引き上げた。立たされた有紗のブラウスの胸元を掴み、左右に引き裂く。
「キャーーー……」
 ビリッ、ビリビリビリ……と、布が引き裂かれる音と共に有紗の悲鳴が店内に響いた。
「その格好で接待しな! 失礼を働いた罰だ」
 雄一は冷たく言い放った。
「みっ、見ないで……」
 ブラジャーに包まれた胸元を、両手で隠すように覆い床に蹲る有紗に、客の視線が集中した。

 有紗の丸まった背中が、店内の照明に輝いている。ブラジャーのストラップが走る小さな背中が震えている。絹のように滑らかで白い柔肌が恥辱でピンクに染まっていく。店にいた客は、何が起こるんだろうという驚きと、女子高生の柔肌に期待を込めた視線を投げかけている。16歳の若々しく瑞々しい肌は、中年男たちの眼を釘付けにした。1週間で散る桜が愛されるように、大人になる直前にだけ少女が醸し出す色香に見惚れていた。

「さあ、立ちな! お客様がお待ちだぞ」
 雄一は、有紗を中年客が待つ席に座らせた。有紗は、男性客の間に座らされた。有紗の両側を中年の客が挟むように座り、残りの4人が店のホステスを挟み有紗の正面に座っている。ホステスを横に座らせている客も、視線は有紗に向けられている。6人の客の視線全てが有紗を見つめていた。

 有紗は、スカートを身に着けているが、上半身はパステルピンクのブラジャーだけで、その滑らかな柔肌を露出している。ナイロン製の艶やかなブラジャーが、双乳を包んでいる。そのブラジャーに負けないほど艶々の膨らみが、谷間も露わに男たちに晒されている。そのことが、仕事に疲れた中年男たちには、女子高生らしい青い淫猥を感じさせた。
「どうぞ……、お、お注ぎします」
 有紗は、目の前の客の空になったグラスを見つけビールを差し出す。ビール瓶を、恥辱で震える両手で持ち差し出す。胸の膨らみが両腕に挟まれ、その谷間が強調される。突き刺すような視線が、その谷間に向けられる。見知らぬ男たちに肌を見られる恥辱。有紗は、露骨な視線に顔を赤く染めた。

 両脇に座った客が、スカートから覗く有紗の膝に手を置いた。
「君、いくつだい?」
 有紗に話し掛けながら、膝に置いた手をゆっくりと動かす。有紗の反応を確かめるように、掌を膝の上に這わしていく。
「じゅ……、16です……」
 有紗は、むずむずと指の這う嫌な感触に耐えながら答えた。
「聖愛学園の制服だったよね」
 抵抗しないと判断した客の手は、有紗のシャープな腰から背中を擦っていく。ツルツルした柔肌を楽しむように掌を這わした。
「だ、だめ……。止めてください」
 有紗は弱々しく言いながら、雄一の方を見た。雄一の監視の視線が、有紗に向けられている。抵抗することを許さない無言の視線だ。店から逃げるにも、雄一が座っている席の横をすり抜けなくてはならない。雄一の監視を掻い潜って、そこを抜けることも不可能だった。
(逆らうことは出来ないのね……。逆らえはもっと酷い目にあわされる……)
「本物の女子高生なの、聖愛学園の……?」
「はっ、はい……。聖愛の2年生です……」
 有紗は、震える声で答えた。

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