淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 広がる淫辱の輪3

 昼休みのアナルバイブ責めに耐え、やっと5時間目の授業まで来た。美由紀と昼食を取った一時間あまりの間、お尻に埋め込まれたプラグは振動し続けた。その間、美由紀は何度も『ごめんね』を口にした。一時何にも及ぶバイブ責めは、有紗の媚肉を蕩けさせていった。

 バイブの振動から開放され、身体の火照りが収まってくると恥丘に貼り付いたパンツが冷たく感じてくる。
(ああっ、パンツ……、濡れちゃってる……)
 濡れたパンツが媚肉の火照りを冷ましていく。こんなことになるとは思ってもいなかった有紗には、着替えようにも替えのパンツは用意していなかった。落ち着かないまま次の授業の用意を始めた時、先生が教室に入ってきた。
「高木さん、理事長がお呼びです。理事長室まで来るようにと……」
 先生は教室に入るなり、有紗に向かって言った。

「有紗ちゃん、何かあったの?」
 前の席に座っている法子が振り返り、不可思議に思い聞く。
「なんだろう? 思い当たることなんか、何も無いけど……」
 有紗は、突然の呼び出しに戸惑った。
「高木さん、理事長をお待たせしては失礼よ。授業は心配しないで、早く行きなさい」
 先生の急かす声に、有紗は一礼し教室を後にし理事長室へ向かった。

 別棟になった職員室や会議室がある建物の一番奥に理事長室はある。有紗は、理事長室の場所は知っているが今まで入ったことなど無かった。大きな大会で優秀な成績を収め、学園の名前を上げて表彰された生徒か、よっぽど何か悪いことをして謹慎処分をされる生徒しか入ったことは無いだろう。有紗は、そのどちらにも属していなかった。当然、理事長室に入る機会は無かった。空手を続けていれば、入る機会も会ったかもしれないが、高校になってからは空手からもすっかり遠ざかっていた。
(何で呼ばれたんだろう?)
 有紗は、不思議に思いながらも理事長室の重圧なドアを押した。

 天井の高い理事長室の中では、大きな机の向こうに嵯峨が皮張りの黒い椅子にどっかりと座っていた。重厚な作りの調度品が、16歳の少女には圧迫感を感じる。担任はおろか、付き添いの教師すら居ず、重々しい空気に包まれる。

「理事長先生、何か御用ですか?」
 有紗は、大きな机を挟んだ向かい側の理事長に問い掛けた。黒く鏡のように磨かれた机が、理事長の姿を映している。嵯峨は、机に両肘をつき掌を合わせ小刻みに擦り合わせながら言った。
「高木君、まずい事をしてくれたね」
 眉間に皺を寄せ、眼鏡の奥に異様な光を漂わせている。
「えっ? 何のことですか?」
 有紗は、理事長の言葉に驚いた。

 嵯峨は、一度、机に視線を落とし、それから有紗を眼鏡越しに鋭い視線で見据えた。
「君は、校則で禁止されているアルバイトをしてるみたいだね」
 有紗には、身覚えのない言いがかりだ。どうしてこんな話が出てきたのか、有紗には思い当たることは何もなかった。
「そんなことしていません。アルバイトなんか……、していません!」
 訳の判らないまま、有紗は否定した。

 嵯峨は、眼鏡をずらし意味ありげに裸眼で有紗を見据えた。
「ただのアルバイトじゃないだろう。人に言えないようなバイトをしてるんじゃないか? だから否定してるんだろう?」
「本当です。バイトなんかしてません。まして、人に言えないようなこと……、してません!」
 校則で禁止されているアルバイトをしていれば、停学は免れない。有紗は、謂れのない疑いを晴らそうと真剣な眼差しを理事長に向けた。
「そうかね? 人に言えない恥かしいアルバイトをしていないかね?」
「信じてください。アルバイトなんかしてません!」
 有紗は、自分を無実を信じてもらおうときっぱりと言い放った。

「それじゃあ、これは何だね? 見てみたまえ」
 嵯峨は、ビデオのリモコンを手に取りスイッチを押した。ビデオデッキが微かな唸り声を上げ動き出す。大型画面のテレビが明るくなり、画像を映し出す。全裸の少女が後ろ手に縛られている。少女が身に着けているのは、真っ白なソックスだけだ。大きな男が少女の後ろから腕を前に廻し、その成育途中のまだ堅さの残る胸を揉んでいた。股間には、淡い翳りの下、柔肉を無惨に広げ出入りする極太の肉棒が映されている。

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