『娼品』梓
matsu:作

■ 3

 藤田さんはそこで言葉を区切ると、私の目の前に移動した。そして私をまっすぐに見据えながらこう言った。

「以上が今後の簡単な方針となります。どんなに辛くても苦しくても、痛かろうが嫌だろうが、わが社の保有する『モノ』であるあなたにはただ黙って受け入れることしか許されておらず、拒否権は一切ありません。それを理解したのであれば、今すぐこの脚を大きく開きなさい。今日の開発を始めます」
「……はい」

 私は言われたとおりに脚を大きくМ字に開き、藤田さんの眼前に秘所をさらけ出した。藤田さんは私のオマ○コに二本ほど指を入れ、感触を確かめるように浅いところでクニクニと動かしたり、縦横に拡げたりした。そしてオマ○コから指を抜くと、さっき計測したデータを見ながらバイブを選び始めた。

「そうですね……膣口径が4.3cmですから、4.5cmのやつを挿れましょうか。梓さん、ご自分でオマ○コを目一杯拡げてください」
「……分かりました」

 私は脚の外側から手をまわして、両側からオマ○コに指を挿れ、できる限り大きく左右に拡げた。藤田さんはバイブの先端を膣口にあてがうと、そのままゆっくりと私の中に挿れ始めた。

「うぅっ……ふ、太い……」
「このぐらい我慢してくださいね。この程度、まだ序の口なんですから」

 私が太いバイブが挿入される感覚にうめき声をあげると、藤田さんはそれを厳しくとがめた。私がうめき声をあげている時でも、藤田さんは構わず私の中にバイブを挿れていった。

「あっ……はあっ、はっ、はっ……」
「もう少しですよ……よし、全部入りました。では、今度はアナルバイブを挿れますので、四つん這いになってください。あ、オマ○コに挿れたバイブが抜けないように、ちゃんと手で押さえててくださいね。アナルを自分で拡げる必要はありませんから」

私は無言で指示に従った。肛門がよく見えるように、ベッドの上に四つん這いになってお尻を突き出し、両手でオマ○コのバイブが抜けないように押さえた。藤田さんは何やらバイブにローションを塗っているようだ。

「ええと……肛門直径が1.3cmだから、1.5cmでしょうかね。アナルは初めてということですので、今回は挿れやすいようにローションを塗ってあげます。……それでは、アナルの力を抜いてください」

 私は言われた通りに肛門の力を抜いた。すると肛門に藤田さんの指が入ってきた。どうやら、私の肛門にもローションを塗っているようだ。ひとしきり塗り終えると、今度は肛門にアナルバイブをあてがい、先ほどオマ○コに挿れたように、ゆっくりと挿れ始めた。

「ぐぐっ……はっ、はっ、はあっ……」
「肛門を閉めないでくださいね。むしろ、うんこをひり出す時のような感じでお願いします」
「くうっ……は、はいぃ……」

 私はアドバイス通り、うんこを出す時のように肛門を開いた。すると、驚くほどすんなりとバイブは私の直腸に納まった。私は息を整えながら、前後の強烈な異物感を少しでも受け入れようとしていた。

「さて、とりあえずこのまま十二時間、そのバイブを挿れたままにしていてもらいます。ですが、何かの拍子に抜けてしまうこともあるでしょう。ですので、あなたにはこれを装着してもらいます」

 そう言って藤田さんが取り出したのは、金属でできたパンツのようなものだった。当然それが何か知らない私は、それを凝視しながら首を傾げていた。

「これは貞操帯といいまして、古くは男が妻や恋人の貞操を守るために使ったといいます。まぁ、そんな蘊蓄は置いときまして、これを装着することでバイブが自然に抜けないように、またはあなたがバイブを抜かないようにすることができるのです。……それでは装着しますので、バイブを押さえたまま立ってください」

 私が立ち上がって肩幅に脚を開くと、藤田さんは私に貞操帯を装着し始めた。前から腰部を覆うように着けて、腰の後ろのほうで南京錠で鍵をかけた。結構ギチギチに締まっているので、確かに自然に抜けることも、自分で抜くこともできないようだと思った。ここで私は、ふと気になったことを質問した。

「あの……これって、トイレのときはどうするんですか?」
「トイレですか? おしっこはそのまま出してかまいませんよ。ただ、うんこはできるだけ我慢してもらいます。ですが、どうしても我慢できないというときは、内線電話でお知らせください」
「……分かりました」
「では十二時間後に開発を再開しますので、それまでゆっくりと休んで……あっと、忘れるところでした。これをしないといけませんね」

 藤田さんはそう言いながら、取り出したスイッチを押した。すると、私のオマ○コとアナルに挿れられたバイブが動き出した。私は突然の刺激に、股間を押さえてうずくまった。

「ああぁんっ!!」
「これを動かさないことには始まりませんからね。それでは、十二時間後に」

藤田さんは、そのまま私を置いて開発室を出て行った。私はバイブから与えられる快感に、ただただ喘ぎ悶えていた。


十二時間後、私は間断なく押し寄せる快感の波に翻弄させられ続け、ぐったりと力なくベッドの上に横たわっていた。バイブは十二時間後に止まるように設定されていたのか、今は全く動いていない。汗と愛液と、そしてあまりの快感に失禁してしまったおしっことで濡れた気持ち悪いベッドに横になりながら、私は激しい動悸と呼吸を整えていた。そこに突然、藤田さんが入ってきた。

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