ボヘミアの深い森
横尾茂明:作

■ ボヘミアン6

またオシッコ? と少女は思うが…男は一向にドアを開けようとはしない。

少女は不審げに…「どうかしましたか」と問う。

「どうもこうも…いつやってくれるんだよー」
男は怒った顔で少女を見つめる。

「な…何をしたら…いいんですか?」

「なんだ…婆さんから聞いてないのかよ…ったく」

「じゃ言ってやるよ、150kmもただ乗りは虫が良すぎるんじゃねーのって!」

「フン、こんなことはボヘミヤン…いやロマの常識だろーが」

「ごめんなさい…お昼ご飯…少なかったでしょうか」

「バーカ腹はいっぱいだなんだヨー、そんなこと言ってねーだろう」
「車に乗せて貰ったときの礼に何をするのかわかってるだろー……オメー本当にロマか?」

「ゴメンなさい…私…行商は今度が初めてで…何のことだか意味が分かりません…」
少女は急速に高まる不安に目がかすみ…口中が乾いた。

「お前…初めてなのか…チェッ、ついてねーなー」
「婆さんが変なことを言うと思ったらそう意味か…」

男は少女の全身を舐めるように見つめてからボソッと言う
「お初じゃしょーがねーか、まっ…口だけで勘弁してやるよ」

そういうとズボンのチャックを開け、中から赤黒い肉塊を無造作に取りだした。

「さー気持ちよくしてくれやお嬢ちゃんヨー」

少女はその肉塊が男性器と分かるまで数秒かかった。

と同時に身を横に引き恐怖の眼差しで男の貌と肉塊を交互に見…全身を震わせた。

「お前…見るのも初めてか…ハーッ良いのか悪いのか…」「まっ、何でもいいや、早くしてくれや」

男は腰を突き出し、これ見よがしに節くれ立った根っこみたいな棒を擦り始めた。

「な…何を…すれば…」

溢出そうな涙を堪え、震える口からとぎれとぎれに言葉を継いだ。

「お前の可愛い口でこいつをしゃぶるんだよ」

「えぇぇ…」
「イヤです…そんなこと出来ません…ごめんなさい…ごめんなさい…そんなこと」

少女は先程来から男の排尿を何度も見てきた、その物を口に含むなんて…想像しただけでそのおぞましさに気が遠くなりそうだった。

「何言ってやがる、出来ねーじゃすまねーのよ!」
「何だったらここで素っ裸にヒン向いて外に放り出そうか」
「そうしたら後続車の兄ちゃんにもっとえげつないことされるんだぜ、それでもいいのかよー」

「あぁぁ…許して下さい…そんな…」
(どうしたら…どうしたらいいの)

「このガキ…おとなしく言ってりゃつけあがりゃがって!」
男は言うと、少女の髪を掴んで腰まで引きつけ、陰茎の先を少女の顔に擦りつけた。

「さー口に入れろ、歯を立てるんじゃねーぞ! ガキー」

髪を掴まれグイグイ押され、力まかせに亀頭で唇を割られた…。

異臭が口中に溢れた刹那…巨大な肉塊が喉奥まで一気に突き通される。

目から火花が散った…と同時に強烈な嘔吐感が襲い背中が鋭く反り上がった。

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