僕の転機
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■ 第9章 新たな日常5

 佐知子は美咲の指示に従い、奴隷誓約書の中身を書き出した。
 自分の思う事、したい事、して欲しい事をつらづらと書いて行く。

奴隷誓約書

本誓約書は、甲[近藤昌聖](以下「昌聖様」)と乙[中川佐知子](以下「奴隷」)との間に結ばれた奴隷契約書の細部を誓約する物である。
第一条(宣誓)
1 肉体的精神的自由を放棄し、昌聖様だけを慕いお仕えする奴隷となることを誓います。
2 人間としての資格・権利等一切の人権を放棄し、昌聖様の所有物として全ての命令に従うことを誓います。
3 昌聖様のお側にお仕えする間は、昌聖様が快適な生活を送られるように御奉仕し、常時最大限に御満足いただけるよう気遣い、御配慮することを誓います。
4 昌聖様の喜びは奴隷の喜びと感じて御仕えする事を誓います。

第二条(日常)
1 日常生活に支障のない時には、肉体的・精神的な自由を一切放棄して、奴隷として御主人様に御仕えします。
2 奴隷は全ての行動を事前にメールなどで御報告し、昌聖様の許可無く一切の行動を行いません。
3 奴隷は昌聖様に相応しいよう、常に外見に気を使い、その維持に励みます。
4 常に昌聖様の奴隷である事を意識し、自らを鍛え心地よく使って頂けるよう努力を惜しみません。

第三条(服装)
1 奴隷の服装は、特別な御指示がない限り、全裸に首輪着用とします。ただし、昌聖様にご迷惑を掛ける恐れがあった場合、及び日常生活に支障の出る範囲においては、衣服のみの着用が認められ下着の着用をいたしません。
2 どの様な服装であろうと、昌聖様の指定された物を着用し、その指示に従います。
3 陰毛は常に剃毛しておきます。

第四条(絶対服従)
1 昌聖様に対しては常に敬意を払い、最上級の敬語、最上級の礼儀作法を用いて一切の非礼を行わないよう努めます。
2 昌聖様のどんな命令にも異議を唱えないものとします。

第六条(奉仕)
1 昌聖様に楽しんで満足して頂く為に、いついかなる時にも全身を使って御奉仕します。
2 昌聖様に悦んで頂く為に、またいつでも潤滑剤なしで昌聖様を御迎え入れられるよう膣の締まりを良くするための訓練を怠りません。
3 昌聖様より御命令があれば、全身どこでも舌を這わせます。
4 昌聖様より口淫奉仕の御命令が下りましたら辞めとの御命令が下るまで、何時間でも口淫奉仕を続けさせて頂きます。
5 昌聖様からの御調教はたとえ苦痛を伴うことであっても、奴隷は全てを甘受し快感を得られる体になるよう努めます。
6 昌聖様から頂く鞭や蝋燭は、奴隷は感謝してお受けすることを誓います。
7 昌聖様の喜びは奴隷の喜びと感じていかなる調教もお受けできる体になることを誓います。
8 昌聖様の体液は、最上の物とし、一滴残らず奴隷の体内に、感謝してお受け致します。
9 昌聖様の射精後は、作法に従い、奴隷がどの様状態でも、奴隷の口できれいに致します。

第八条(存在位置)
1 昌聖様、昌聖様が定められるお方、その下に奴隷は置いていただくことを感謝いたします。
2 奴隷の体は御主人様が所有する性玩具です。
3 御主人様のお気に召すまでお好きなように、奴隷の体を玩具として扱って頂きます。

第九条(肉体改造)
1 御主人様の奴隷の証として、ピアス等の肉体に対する刻印を甘受することを誓います。
2 性器拡張や変形も奴隷の承認無しで、行っていただく事を甘受します。

第十条(懲罰)
  上記の誓約に反する事があれば、どんな懲罰でも甘受することを誓います。

第十一条(誓約破棄)
1 奴隷はこの誓約を破棄することは出来ないものとします。ただし、双方もしくはどちらか一方が死去した時はこの限りではありません。
2 昌聖様のみが、この誓約を追加・変更することが出来るものとします。

 佐知子の書き上げた、奴隷契約書を乳房から腹にかけての前面に、奴隷誓約書を背中一面に、油性マジックで書き写した美咲。
 正面から見ると、乳首の下から鳩尾の辺りまでが、空白になっているのを不思議に思った佐知子が
「ここには、何も書かないんですか?」
 尋ねると、美咲が[ふふっ]と悪戯っぽく笑った。

 その姿をデジタルカメラで撮影し、パソコンに取り込む。
 A4の紙にプリントアウトすると、小さめの洗濯ばさみに留め、佐知子の乳首を挟む。
 すると、ポッカリ空いた空間に、綺麗に佐知子の全裸写真が嵌った。
「どう?これで開けた訳が分かった…良い出来でしょ?」
 佐知子に話しかける。
 佐知子はその姿に見とれている。
(ああ〜っ…!凄い…。私自体が、奴隷契約書に成った…。なんて嫌らしい…。私は…、奴隷…)
 佐知子の股間からは、ダラダラと愛液が溢れ出していた。

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