千佳
木漏れ日:作

■ 13

「好きって? わたしの事?」
「そうだよ!」
奈美は無言になった。
信じられなかった。
でも何だか幸せな気持ちになった。
「私のどこが好き?」

「全部…。」
「武藤君、私がどんな子か分かってるの?」
「分からないよ! でも好きなんだ!」
嬉しかった。
一生懸命な武藤君の気持ちが…。
何か言わないと、そう思った。

「武藤君…私…。」
「俺引っ越すんだ。」
「え?」
「だから俺、奈美に言っときたかったんだ、
好きって…。」
「ありがとう…。」

嬉しかった。
だからこそ言わないと、と思った。
「武藤君あたしね、一つ言わないといけない事があるの…。」
「何?」
翔は探るよう私を見た。

「私って変な子なの…それでもいい?」
「変って何が?」
「今から見せてあげる、驚かないでね…。」
「??…。」
私は翔の目の前でゆっくりスカートの裾を上に上げた。

ショーツの無いむき出しのワレメが露わになった。
私はスカートを下ろし穏やかに言った。
「分かった? 私って変でしょ?」
「どうしてパンツはいてないんだ?」
「気持ちいいから…。」
「ふーん…。」

「こんな子キライでしょ?」
「好きだ! キスさせてよ!」
「いいよ…。」
「それから…。」
「ん?」
「俺、女の子のアソコ見た事ないんだ…。」

「そうなの?」
「うん…。」
「あたし…見せて上げてもいいよ…。」
「ホント?」
「うん! だってあたしの事好きって言ってくれたもん…だけどあたしも見たいな…。」

「俺の? いいよ…。」
「じゃあ先に見せて! お願い…。」
「わかった…。」
そう言うと翔はズボンとパンツを一緒に下ろした。
翔のチ〇チ〇は皮を被っていたがたっていた。
「へえ…こうなるの…。」

「ホントに見た事ないのか?」
「うん…こうなったのはね…。」
「翔、恥ずかしい?」
「あたり前だろ!」
「ねぇ?」
「ん?」

「翔もオナニーする?」
「う、うん…。」
翔は恥ずかしそうにそう答える。
「そん時どんな事考えるの?」
「奈美の事だよ…。」
「あたしの事? どんな?」

「奈美のハダカとか想像して…。」
「じゃあ今日はあたしがしてあげる!」
「いいの?」
「うん! あたしの見ながらする?」
「いいのか?」
「うん…。」

その時、近くに足音がした。
翔は素早くズボンとパンツを上げた。
「ここじゃやばいな…。」
「そうね…。」
二人は建物の影に隠れた。
足音は遠ざかって行った。

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