俺だけの肉奴隷
木暮香瑠:作

■ 絵理香は縛られて血を流す5

 いよいよつながるのだ。ひとつになれるのだ。憧れの身体が、汗で肌を光らせ裸になって目の前にあるのだ。四肢を伸ばして、秘孔の周りは、耕市の唾液と自らが出した愛液が交じり合い、ヌラヌラと光らせて、いかにも、準備が出来ていることを告げているようだ。耕市の一物は、口に射精してはいるが、すぐさま力を取り戻す。いやっ、さらに血液が集中している感じだ。憧れ続けた幼なじみを縛り付けて犯すという行為が、耕市をさらに興奮させた。一物は血管を赤黒く浮かび上がらせ、絵理香の秘苑の可憐さと比べあまりに対照的だ。

 ゆっくりと腰を落とす。異様に膨張した亀頭が、絵理香の清楚な花びらをかき分けていった。
「だめっ、……やっ、やめて……」
 絵理香は願いを請うようなまなざしを耕市に向けて、首を振る。耕市は、その瞳の色っぽさに興奮が増していく。
 先がすこし入る。そこから先は肉壁が幾重にも重なり、径は窮屈だ。
(いまく収まるかな……。)
 耕市はグイッと腰を突き入れた。かろうじて王冠部が入った。
「痛ッ、……痛い……」
 絵理香の顔が歪み、身体が反射的にのけ反った。
「うぐぐぅぅ……」
 喉の奥でくぐもった声を上げた。痛みを堪えている。
「ついに女になるんだ。おれだけの……」
 進入から逃れようと、上へ上へと身体をよじる絵理香の太腿を抱え込み、こちらへ引き寄せた。同時に、窮屈な秘孔にズーンと腰を突き上げる。耕市の肉棒が処女の生肉をえぐった。誰も踏み入れたことのない窮屈な肉路をメリッと引き裂いていく。
 絵理香の眉が歪み、太腿がピーンと引きつった。生まれて体験のしたことのない痛みが絵理香の中心部を襲った。
「ウッ……、ングググ……」
「痛いか? ……ソラッ、ソラッ……」
 絵理香の中へズシン、ズシンと容赦なく怒張を埋め込んでいく。腰を右に左にと振って逃れようとするが、そんなことはお構い無しに怒張を送り込んでいった。

 絵理香の目に光る涙が、黒く大きな瞳が潤んでいく。そのことが耕市の淫欲をかりたてた。
 花園の入り口に鮮血がにじんでいるのに気が付いた。
(……やはり処女だったんだ。絵理香の処女を自分が頂いたんだ……)
 純潔を破ってやった……。耕市は征服感に酔いしれながら腰を押し込む。
「やったよ。いいよ……、絵理香のおXんこ、最高たよ……」
 規則的に挿入が行われると、絵理香の腰も機械的に前後する。二重瞼の大きな目からは涙があふれ、どんどん落ちていく。
 耕市は、ピッチを速めて前後させた。絵理香の身体が弓なりにのけ反った。うめきがひときわ大きくなる。
 絵理香の顔は涙と汗でグショグショだ。いままで守り続けた汚れを知らない身体に、ケダモノのように、優しさのかけらも無い怒張を出し入れされているのだ。二人が合さった部分からは、グシャッ、グシャッと淫らな音が聞こえている。
(こんなに嫌な想いでいるのに……、なぜっ、なぜ濡れてくるの………。)
 耕市は絵理香の腰を掴み、たてつづけに揺さぶった。
「いいよ、いいよ。絵理香……最高だよ……」
 耕市が絵理香の胸を鷲づかみにして捏ね回す。乳首を摘まんでは押しつぶす。その度に絵理香の子宮はキュッ、キュッと収縮する。始めての苦痛を、初めて感じる快感が上回りはじめたのだ。
「だっ、だめ……、いっ、いい……いけない……」
 絵理香の言葉が、快感と理性の間で揺れはじめている。
「いいんだろ? 素直になれよ。イクって言っていいんだぜ」
 耕市は絵理香の腿の裏を、膝の裏からお尻の付け根に向かって撫で上げる。
「……ううっ、う……いっ、……」
 膣が収縮し、耕市の怒張を絞り上げた。キュッ、キュウー、キュッと強く弱く締め上げる。
「でっ、でるよ。……でるよ。イクって言って」
 絵理香の中で熱いものが爆ぜた。ヒダ肉に絡み付くように、ヌルヌルの汚濁が飛び散る。絵理香は足の指先までツッパリ、背筋を仰け反らせ、遂に絶頂のうめき声を上げた。
「うっ、……いっ、いい……」
 ニ度目の絶頂は、甘くせつなく絵理香の頭の中をめぐった。耕市が怒張を抜くと、精液と愛液が交じり合った白濁が絵理香の媚孔からタラリと零れ落ちる。絵理香の鮮血が混じった汚濁で、真っ白なシーツに淫媚な染みが広がった。
「いったんだろ?」
 耕市がたずねる。
(……これがイクっていうことなの?……)
 絵理香は、初めての感覚にいままで知らなかったイクという言葉を重ねてみた。頭の中が真っ白になった自分を恥ずかしく思い、初めて知った感覚に狼狽した。宙に浮くような感覚、去年の学園祭の打ち上げで初めて飲んだお酒に酔った時のような不思議な感覚がした。いまだにその余韻の中にいる自分が不思議だった。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊