鈴宮ハルキの憂鬱
なぎぃ:作

■ ハルキ編2

直後、目に入ってきた光景はキョンの想像を超えたモノだった。

黒いメイド服を身に纏ったハルキは正直凄く可愛かった。
みくるにも劣らないほどに。

「私でぴったりなら、みくるちゃんには少しキツいかもね。特に胸のあたりが」

確かに、みくるには無理がある服である。
ハルキが着るだけでかなり胸元がきわどい。

「にしても、暗いわね。まだ7時半なのに」

窓に手をついて身を乗り出すハルキ。
そのスカートの下から、ちらりと薄い布が見れた。

「まぁ良いわ。これ以上此処にいても仕方ないわね」

そういって振り向くと、ハルキは自分の制服を手に取った。

だが俺は、さっきとは違い、その場から退出しようとは思わなかった。

「きゃっ!」

手元にある電気のスイッチを消し、俺は....

俺はハルキに襲いかかった。

「ちょっと! 何すんのよ!」

ハルキが力を込めて俺の背中を叩いてくる。

だが俺は、抵抗されればされるほど、ハルキを強く抱いた。
俺の性器は、一人の少女を前にして既に勃起していた。

「は、離しなさいったら!!」

ハルキが体全体に勢いを付け、腰をひねった。
だがその行動をバネにし、俺は机の上にハルキを飾る体勢に入った。

しまった。
と、ハルキは思ったかもしれない。
だが、そんな事はどうでもいい。

暗い部室棟で、たった二人、少女と青年が居合わせる時間。
もう、何が起こってもおかしくはない状況だ。

「な、何す............っ」
「いいから、黙ってろ」

初めて、ハルキが俺の言うことを聞いた。
抵抗する力が薄れ、抑えるのは簡単だった。
だが、その瞳にはまだ疑いが秘められている。

俺が顔を近づけると、ハルキは目を瞑った。
見えない微笑を浮かべてやると、俺はそっとハルキの唇に自分の唇を重ねた。

「.........っ!」

声にならない悲鳴が、キョンの耳に伝わる。

下の進入を防ぐ少女に対し、青年は戸惑いもせずその少女の胸の辺りに手を置いた。

「なっ.........!」

と口が開いた瞬間を見逃さず、その奥に舌を入れる。
それと同時に、置いた手を優しく動かす。

「あ............っ」

と小さく息を漏らし、眉をひそめるハルキ。
次第に先端の突起がたってきているのは、服の上からでも解った。

(直に触りたい)

キョンは思ってしまった。
ハルキの素肌に触れてみたい。と。

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