鈴宮ハルキの憂鬱
なぎぃ:作

■ みくる編3

『私とSEXして下さい』


そんなこというなら、さっき俺がキスしたのを拒む理由がわかりません。
いや、朝美奈さんの機嫌を損ねたなら、それは謝ります。


「違うんです。あの、私、」


困ったように顔を赤らめながら、説明をはじめた。
動くたび、タオルから覗く上乳が揺れる。


「その、鈴宮さんが退屈すると良くないって……」


まぁ、それはそうでしょうね。
ハルキが退屈にでもなれば、小泉の野郎も仕事が増えて給料上がるんじゃないですかね。
何かあったら永戸に頼めば解決してくれるでしょうよ。


「それで、私にできることって言ったら、その……」


はいなんでしょう。


「鈴宮さんの“コス願望”を満たせるように」


はい?


「キョン君に、練習してもらおうと思って」


ちょと待ってください。


「コス願望って、何ですか?」
「えっ、と」


つまり。

ハルキには、「コスプレして、男子とHしたい」という願望が少なからずあるようで
その証拠に、朝美奈さんにコスさせてエロいことしたりさせたりな毎日な訳で。
だから、その願望を満たすために、俺がコスプレしたハルキとSEXしないといけない。
それはハルキが退屈しないようなものじゃないといけない。

そう、言いたいらしい。


「だから、その、私で練習して下さい………っ」
「良いんですね?」


何も言わずに首を縦に振る朝美奈さんを確認してから、早速コスプレの各種揃うタンスを拝見してみる。


「やっぱり、部室にもあるコスのほうが良いですかね?」
「そ、それなら、メイド服とか……」
「じゃあ、それで」


じゃあ、着替えて来ます。
朝美奈さんが更衣室に篭ると、俺はハルキとSEXしたあの日を思い出した。
そういえば、あの時のハルキはメイド服を着てた。
朝美奈さんにひけをとらない、新鮮な気分だったよ。


「あのぉ、どうですか。。。?」
「よく似合ってますよ」


まあ、いつも着用してくれているので、似合うのはわかっていたことですし。



「えと、じゃあ、キョン君は私のご主人様……ですね」
「えっ……ああ、そこまでやるんですか」
「コスプレSEXですから」


女神たる朝美奈さんに『ご主人様』と呼んでもらえるのは正直嬉しいところだ。
長年の夢でもあっただろう。


「その……朝美奈さん?」
「私のことは、“みるく”と呼んで下さい。キョン君は、今から私のご主人様なんですから、遠慮しないで」
「じゃあ……みるく」
「はい。何でしょう? ご主人様」


まるで、美少女エロゲーでもやってる気分だ。
ハルキの時はただがむしゃらに、欲のままに犯すだけだった。
でも今は、何でも言うことを聞く性奴隷を目の前にしているんだ。
俺の思いのままに動く、美しい奴隷が。
やばい。実物が目の前に居るのに妄想だけで……


「……そんなに我慢しないで、早く命令して下さいな」
「じゃあ…みるく」
「はい」

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊