晴美携帯電話調教
はなまる:作
■ 3
親指と手のひらで乳房を掴みながら、人差し指で突起した乳首に触れる。
同時に秘所を指でかき回す。第一間接をその中に埋め、リズミカルに回転させる。
これが晴美のいつもの自慰。
いつもと違うのは、脅迫されてやっているいうこと。
そして、その行為を見られているということ。
それは晴美の体にいつもと違った感覚をもたらしている。
隷属と羞恥。
「ああっ!」
『気持ちいい? 見られながらオ○ンコ弄って気持ちいいの?』
「いや……。そんな言い方しないで……!」
『あはははは。いやなら止めればいいのに、もう止まらないって顔してるよ』
「それは、あん! 脅されてる、ひぃ、から……だから……だから!」
晴美の喘ぎに刹那的なものが混じる。
背中を仰け反らせ、閉じていた足はいつの間にか開いていた。肉欲におぼれる様を隠そうともしない。
『指をもう少し深く入れてみて』
「そんなこと……うあっ!」
『胸の方の手を下に持っていって、クリト○スをつまんで』
「もう、許して……ひぁああん!」
快楽におぼれる晴美はもう受話器の声のなすがままだった。
実際に自分を責めているのは自分の指と手だ。
だけど彼女は確実に『ご主人様』に嬲られている。
「晴美、だめ……! もう、耐えられない……イっちゃう……!」
ひときわ大きく痙攣し、背中を今まで以上に仰け反らせる。
膣内にもぐりこんだ指が、強く締め付けられた。
「あああああああああああッ!」
いつも以上の絶頂に、晴美は意識を朦朧とさせる。
そんな状態の晴美に、受話器から聞こえる『ご主人様』の声。
『すごいや、お姉さん。思ったよりも淫乱なんだね。ああ、写真は一つ破棄しておくから』
「……しゃ、しん……」
『次の命令はなににしようかな? すごいのを用意するから期待して待っていてね』
ツーツーツー。電話が切れる。
そして時間がたつにつれ余韻も薄れ、自分の行為を思い出す。
乱れた制服。濡れた下着。それがさっきまでの痴態を証明していた。
晴美は心を押し殺すように、無言で制服を脱ぎ下着を着替え始める。
次の命令。すごいのを用意する。
最後に聞こえたその言葉を思い出し、晴美の動揺は増すばかりだった。
今の快楽を拒む心と、今の快楽を望む心。そのふたつが彼女を動揺させていた。
<ご主人様より。
このまえのオナニーはすごかったね。ボク、すごく興奮しちゃったよ(^o^)
お姉さん、エッチな才能があるよ。ボクが開発してあげるね(^^)
そういうわけで次のお願いは『ノーブラノーパンで電車に乗ること』だよ。
○×駅7時33分発の△□行きの四車両目。真ん中の扉にのってね>
『ご主人様』からメールが来たのは、あれから3日後。
その間、晴美は監視されているかもしれないと怯えながら生活していた。
警察に駆け込もうとも思ったが、それを行うだけの勇気もない。
服を着替えるときは特に細心の注意を払って着替えていた。
今日も何事もなかった。そう安心してベットに横になったときに、例の携帯電話がメールの受信を伝えてきたのだ。
電車に乗ること自体は問題ない。もともと○×駅は通学で使う経路で時間もいつもより少し遅れる程度だ。遅刻することはない。
だけどノーブラノーパンは……。
逆らいたくても逆らうことは許されない。
涙に濡れた顔を隠すように枕に顔を埋め、その日は眠りについた。
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