光梨の奇妙な日常
煙突掃除屋さん:作
■ PM19:30 下校〜夜の始まり2
「駿ちゃん… 今夜は可愛がってくれるって言ってたのに…」
正門に入ると本館までは背の高い植え込みに沿って通路が続いている。歩きながらピッタリと身体を寄せてくる駿介から逃げるように光梨は身をかわす。別に美咲を誘った事が気に入らないのではない。しっとりと湿った自分の服で駿介のシャツを汚したくなかったのだ。
「口の利き方に気をつけるんだ…光梨… もう夜だろう?」
「あ……ごめんなさい…申し訳ありません…」
「まぁ今夜は美咲ちゃんも来る事だから…それで構わないよ」
駿介はそう言いながら自転車を押す光梨の脇からタンクトップの中に左手を侵入させた。スポーツブラを容易に捲り上げた駿介の手は汗で湿気を帯びた光梨の胸を捏ねるように蠢く。
「あ…やだ……汚い…汗かいてるよ…?」
汗でしっとりとした感覚に光梨は身体を捩る。しかし光梨の右腕は駿介の邪魔にならないように頭上に掲げられていた。
「本当だね…これだけ汗をかいたら気持ち悪いだろう」
駿介は光梨の脇から左手を引き抜くと、右手に携えていたビニール袋を自転車のカゴに放り込んで光梨の後ろに回った。今度はタンクトップの裾から両手を侵入させて両の乳房を捕らえる。
「…ふ…ぅ…」
駿介の手は強く弱く光梨の乳房を捏ね回す。その手の動きに合わせて光梨の体がふるふると揺れている。大きく回すように、時には抓るように…しかし決して中心の敏感な部分に触れようとしない駿介の手は光梨にもどかしさを感じさせた。
「しゅ…駿……ご主人様……!」
焦れた光梨は大きく仰け反ると後ろにいる駿介に顔をぶつけるように唇を重ねた。光梨は自ら舌を絡ませると必死に駿介の口の中を躍らせる。
「ん……ん……」
貪り合うような長いキス…その間にも駿介の指は光梨の身体中を這い回り、時折その身体をピクンと跳ねさせる。しかし駿介の指は一番敏感な部分を巧みに避けて行く…。
「ん……ふ……」
一通り光梨のキスを味わい尽くすと、駿介はゆっくりと唇を離した。名残惜しそうに宙を彷徨う光梨のピンクの舌から一筋の唾液が続いている。
「光梨は本当にいやらしい娘だね…。こんなトコロで…」
植え込みがあるとは言え…疎らな枝葉の間からは表通りの様子が伺える。つまりは光梨の姿態も向こう側に見えていると言う事だ。夜で人通りが少ない為に気付く者はいないようだが…。
駿介はタンクトップの両脇から侵入させた両手で光梨が着けているものを持ち上げた。脱がされ易いようにバンザイをした光梨の両腕からスルリと抜き取ると光梨の汗ばんだ肌が露わになる。
「あ…汗いっぱいかいちゃったから… ん… 汚い…」
駿介の長い舌が背中から首筋をねっとり舐め上げると光梨は身震いをする。
「ふふ…しょっぱいな…」
淡く日に焼けた光梨の首筋を駿介の舌が往復するたびに身体中がピクピクと震える。
「あ… や…」
脇腹の辺りを優しく這う駿介の指の感触に酔いながら、光梨はいつもと違う感覚に気付いた。ジン…と熱を持った光梨の秘所から溢れ出したジュースが膝の辺りを伝うのが分かる。昼休みに脱いだまま、光梨のショーツは鞄の中にしまわれている。そんな事が駿介にバレたら…
「今日… ずっと楽しみにしてたんだよ… だから… ココも… して欲しい…」
そう言うと光梨は陸上部のロゴの入ったショートパンツを一気にするりと足元まで下ろした。
「光梨…?」
何時に無く大胆な光梨の行動に一瞬訝しそうな視線を送った駿介だったが、クスリと微笑を浮かべるとその場に膝をついた。目の前に露わになった光梨のお尻を乱暴にグイッと左右に広げる。
「あっ! やだっ!」
前屈みになって植え込みの柵に手をついた光梨が身体を捩るより早く、駿介の唇が光梨の熱を持って腫れぼったくなった秘所に密着した。
「あうっ! …き…きたな…」
予想外の攻撃だった。駿介は普段、その繊細な指で光梨の身体をさんざん弄んで初めて口付けをくれる。指の侵入を予想していた光梨は駿介の意表をつく攻撃に思わず大きな声を上げた。
「あぁーーっ!! だめーー!!」
ジュルジュルと音を立てて秘所を吸い上げられる感覚に光梨の頭の中は真っ白になりかけていた。時たまクリトリスに加えられる刺激で我に返り、すぐさま快感の波に押し流される。
「ああーーー!! やぁーーーー!」
あっという間に軽い絶頂に押しやられた光梨はガクガクと膝を震わせてその場に蹲った。笑みを浮かべたまま、駿介が光梨を見下ろしている。
「まだ何もしてないだろ?約束どおり可愛がってやる… 行くよ…」
震える光梨を置いて駿介は玄関に向かって歩き出した。
「あ… は……い……」
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