人妻の事情
非現実:作

■ エピローグ

あれから……私は全国問わずの変態さんに自らの痴態を晒し続けた。
時に批判も浴び、時に絶賛もされた。
妻たる者がこれほどの痴態を晒す……それは勇気のいることである。

勇気……

あれから夫にはバレた。
……というより、自らサイトを見せたのだ。
サイトの写真や動画を見た夫の反応は最初こそ鈍かったものの、次第に本当にコレが私だと理解して…… ……。
初めてあんなに激怒する夫を垣間見た。
夫は即座に言った。
「親戚とかには諸事情という事で言うから、離婚してくれないか」と。
そしてあんなに愛していた夫に対し、私も素直に頷き、次の日には離婚届に印を押していた。

私は私の我侭で、家庭を崩壊させた。
不思議と悔いも未練もない。
いや……それどころか私は、もっと露出の幅が広がるという事に夢膨らませてさえいる。
私は酷い人間だ……。

あれから田崎さんというパートナーとも別れた。
私から別れを告げた。
自身の家庭を崩壊させた事も告げ、これ以上一緒に居ると田崎さんの家庭も壊しかねない……と。
田崎さんも私の欲望の為なら何でもする実は危険な女と判断したのだろう。
貞操帯の鍵と契約書、そして私の痴態写真のデータを手渡し、その日のうちに別れた。

今、私はとある遠い街でアパートに住んでいる。
納屋に隠していた、大量のセクシーな服も隠す必要なんてない。
買い物に行く時もパートに出る時も、その服で外出をしている。

様々な所で露出を繰り返しては貞操帯姿を写真で取る。
そして自身で写真や動画を編集までもする。
今では実名の顔出しで露出プレイの動画を配信している私。
もはやもう……私はオカシイのだろう、と思う。
でも…… ……これが快楽。
目覚めてしまったモノがコレ。
今日も私は痴態をネットという世界に晒す。
これが……サイコーにキモチイイ。

皆様お久しぶりです、貞操帯涼子です……




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