母はアイドル
木暮香瑠:作

■ 試される愛3

 気の遠くなるような時間の後、まさみは先生の部屋に向かった。三十分という時間がこんなに長く感じられるのは初めてのことだ。バージンを彼に捧げると心に決め、初めて彼の部屋に入るときのようにドキドキと緊張している。期待と不安、それと薬を先生に飲ませたという罪悪感が複雑に入り混じっている。待つ間、胸の前でぎょっと握り締めていた両手が痛い。しかし、先生と今日、初めて結ばれるという期待の方が勝っていった。

 まさみは音を立てないよう、そうっと先生の寝室のドアを開けた。

 耕平はベッドの上で横たわり、天井を見つめ物思いに耽っていた。
(今日のまさみ、なんかよそよそしかったな……)
 何があってもじっと耐えているまさみが気になってしょうがなかった。何気ない仕草にも、まさみの心情を計ってします。
(我慢すれば解決するわけでもないのに……)
 かといって、耕平に解決案があるわけでもない。全ては、耕平がまさみを襲ったことに起因しているのだ。それを思うと胸が苦しくなる。その時だった。

 ギシッ……

 耕平の耳に微かな軋み音が届いた。
「んっ? なんだろう……」
 耕平は普段とは違う気配に怪しさを感じた。そうっとドアを開け廊下を窺う。耕平の目に映った姿は、まさみが父親の部屋に入るところだった。
(なにしてんだろう? 親父はもう寝たはずだし……)
 緊張と期待でベッドに眠る先生のことしか見えていないまさみは、耕平が見ていたことなど気付かず部屋に入っていった。

 先生の机の上にビデオカメラをセットし、ベッドに向かう。そして、先生の頬に唇を寄せた。そっと口づけする。しかし先生に起きる気配はない。
(寝てるんだ。薬が効いてる……)
 まさみはそっと掛け布団を剥がしていく。
(先生、ゴメンね……)
 心の奥で謝り、そしてパジャマのズボンの下げていった。

(ああっ、これが先生のおチン○ン……)
 チュッとキスをする。だらりとしていた肉棒が、ピクッと反応した。
(寝てても感じるんだ)
 まさみは嬉しさに頬を染め、両手を伸ばす。優しく手で支え、ソフトクリームを舐めるように舌を這わせていく。舌が這うたび、掌を押し返してくる感触にムクムクと肉根に血が漲るのがわかる。カリの裏を舌先で抉る時には、もう手を離しても自立するくらいに硬くなっていた。
「ううん……」
 先生の声にドキッとするが、起きる様子は無い。

「先生……、許してね」
 小さな声で呟くとまさみは、自分のパジャマを脱ぎ捨てた。パンティを下げると、クロッチが糸を引いた。
(あっ、先生を思って濡れてる……)
 まさみは、頬を染めた。先生を思って濡れてることが、素直に嬉しかった。

 再び肉根を口に含み、喉奥深くまで飲み込み、全体に唾液を塗す。全裸のまさみは、先生を跨ぎ、寝顔を見下ろした。
「私を感じて、私を感じさせて……」
 そういって、媚肉に宛がった指をV字に開き亀裂を開く。そしてゆっくりと腰を落としていった。
「ここに先生のを……」
 先生の亀頭が秘孔に触れる。
「アン……」
 短い喘ぎ声を上げ、さらに腰を落としていく。
「あん、これが先生の……。入って……、入ってくる、せ、先生のが……」
 すでに十分濡れていた秘孔は、いとも容易く怒張を飲み込んでいった。
「先生の……、これが先生の、おチン○ン。感じる……、先生のおチン○ンがわたしの中で……」
 ビクンッ、ビクンッと脈動する怒張。
「ああ、あったかい……、先生の、温かい……」
 まさみは、膣の中の肉根に先生の愛情を必死で探す。

 まさみの媚肉に扱かれ、先生の怒張が本能で蠢く。
「先生のが……、ピクピクしてる。おチン○ンが……、私の中で、オマ○コの中で……。私を感じてくれてる……」
 わざと卑猥な言葉を発し、気持ちを昂ぶらせていく。
「んっ……」
 先生のカリが媚肉を抉り、甘媚な刺激がじわじわとまさみの下半身に広がっていく。
「あん、あん、あん……、ああん、あん、ああん……」
 喘ぎ声と共に、腰を上下に揺すった。両腕で自分をギュッと抱きしめ、先生に抱きしめられている自分を思い浮かる。
「あっ、そこ……。もっと……」
 まさみは腰をずらし、自分の感じるポイントに導く。先生との営みを思い浮かべ、妄想を膨らませていく。
「スキ! 先生が好き!! 来て、来てえ……。あん、ううん、もっと愛して……」
 甘酸っぱい刺激に腰が痺れさせ、更なる刺激を求める。
「胸も……」
 自分の手を胸に宛がい指を食い込ませた。
「あん、も、もっと強くてもいいよ。はあ、はあ、はあ……」
 まさみは、息を荒げ胸を強く揉んだ。

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