人妻と少女の淫獄
木暮香瑠:作

■ 開かれる淫獄の扉7

「あうっ!! あン……」
 篠原の突きに、声を上げる美香。
「や、止めて……、ああん……。ばれちゃう、うっ、外の人に……ううっ……、ばれちゃう、ううう……」
 美香は、トイレの壁に爪を立て篠原の責めに耐えようとする。しかし、耐えようとすればするほど膣は肉根を締め付けた。
「恥ずかしいほど、感じるんだろ!? ほら、また膣の締め付けが強くなった……」
 強い締め付けに逆らうように、力を入れ腰を引く。抜かないでとばかりに、怒張の血管を掻き毟るように膣壁の襞々が絡みつく。
「アうんっ、アンッ……。いやっ……」
 美香は、甘い声を上げながら腰を揺らす。
「チ○ポ、抜かれるのが嫌なのか?」
「ち、違う……。もう、許して! こんなの、イヤッ!」
「そうかな? こうしたらどうだ?」
 篠原は、膣壁の前部を抉るように怒張を推し進める。
「アンッ、あアン……、あっ、あん、あウッ……。いやっ! ま、また、入ってくるうっ……」
 声を必死で抑えようとするが、途切れ途切れの喘ぎ声が痛々しく漏れる。篠原は、カリで膣壁を削るように挿入を繰り返す。

「あううっ、ううう……」
 唇を噛み必死で声を抑える美香だが、それも限界が近付いていた。六年前、美香にエクスタシーを覚え込ませた篠原である。美香の感じるポイント、弱点は知り尽くしていた。
「美香は、ここを突くと感じるんだよな。凄い声を上げて逝くんだよな」
 怒張の突きに強弱をつけ、Gスポットを集中的に責め上げる。
「ここも感じるんだろ? ほら、どうだ?」
 乳首を強く摘み、クリ○リスを押し潰す。
「あうっ、だめっ! 止めて……あん、ううっ……」
 美香は、イヤイヤと首を横に振る。六年前の記憶を呼び起こすように、美香の弱点を責めてくる篠原の手練手管……。
(ああ、だめえ……。このままだと……わたし……)
 幸せな生活を打ち砕く甘美な官能に落ちていく予感が、美香を絶望の底に落としていく。

 パンッ、パンッ、パンッと篠原の腰が柔尻を打つ音が密室に木霊する。
「いやあっ、あんっ、ああん、本当に声が漏れちゃう。あうううっ、き、気付かれちゃうウッ……」
 篠原は腰を動かしながら、その間も胸とクリ○リスを刺激する指は休むことは無かった。
「みんな知ってるぜ。だからみんな来てるんだ。聞かせてやれよ、淫乱女の喘ぎ声を……。ほらっ!!」
 篠原は、美香の耳の孔に息を吹きかける。
「ひっ、だめえっ……」
 美香の身体が仰け反り、一気に箍が外れる。篠原は、腰をガクガクと震わせ崩れ落ちそうになる美香の腰をガシッと掴み、最後の腰を撃ち付けた。
「あっ! ああっ!! あん、ああん!! あうあああああ…………」
 トイレ中に響き渡る喘ぎ声を上げ、美香の意識は遠退いていった。



 絶頂に酔った美香は、篠原に誘われるままホテルの一室にいた。六年ぶりに味わった恥辱と陵辱による官能の昂ぶりが、美香から正常な判断を狂わせてしまった。夫とのセックスもご無沙汰の中、正常なセックスでは味わえない興奮が美香を包んでいた。公衆トイレを後にする時の記憶も、その時の衆人に浴びせられた視線も記憶に無い。それほど官能の昂ぶりに酔わされていた。正気に戻った時には、ホテルのベッドの上で全裸で横たわっていた。

 ギシギシギシッ……。
「あうっ、ううっ、あんっ! うっ、うううっ……」

 篠原が腰を動かすたび、ベッドが軋み美香の口から喘ぎ声が漏れる。
「相変わらずの乱れっぷりだな。そんなに良かったのか? 久しぶりの俺のチ○ポは……」
「言わないで……。辛いわ、私……」
 美香は悔しそうに唇を結び、顔を背ける。
「感じやすい体質は、昔と変わらないな。いやっ、昔以上にマ○コは喜んでたぜ。益々名器になっていくな、美香のマ○コは……。チ○ポ大好きって締め付けてたぜ」
 腰の動きを止め篠原は、言葉攻めで美香の恥辱を煽る。
「うううっ、酷い……、そんな言い方……、あんっ、あうっ!!」
 篠原の不意の突きに、美香は首を仰け反らす。
「どうだ? 感じてるんだろ?」
 六年前に美香の性感帯は開発し尽くしていた。どこを攻めれば美香が感じるか、篠原は熟知している。六年前の記憶を呼び覚ますように、美香の性感帯を一つづつ繰り返し責める。
「ううっ、く、悔しい……。あんっ! あうっ……」
 篠原は、美香の感じやすい所をカリで抉るように怒張を動かした。
「あうっ、あん、だっ、だめっ、そ、そこっ、う……、アンッ……」
 豊かに盛り上がった双乳をブルンブルンと揺らしながら、美香の苦しげな喘ぎ声が木霊する。美香の意識は、コーヒーに落とされたミルクのように漆黒の闇と交じり合っていった。

「あんっ、いっ、いい……。ああん、いっ、ううう……」
 美香は、甘美な官能と責め続けられる疲労で無意識で喘ぎ声を上げている。押し寄せる官能を、本能が支配した身体は素直に受け入れてしまっていた。
「そんなに感じて、旦那に悪いと思わないのか? えっ? どうなんだ?」
「うっ、あん……。ご、ごめんなさい、あなた……。あうっ、ああん……、ご、ごめんな……さい、あうっ、ううう……」
 僅かに残った意識で夫に詫びながら、それでも喘ぎ声を上げ続ける。
「本当に美香はスケベだな。自分から腰を動かして……」
 自分も腰を振りながら、美香を言葉でも責めた。
「だ、だってあなたが……、ううっ……。あなたのおチン○ンが悪いの、アンッ。私をこんなにして……、うううっ……」
 六年前と違い、甘く卑猥な台詞を吐く美香。結婚生活が、男を喜ばせる言葉を美香に覚えさせていた。
「女房がこんな女だと知ったら……、旦那が可哀想だな」
「いやっ、あなた……。ごめんなさい……、あなた……。あうっ、あんっ……」
 罪悪感に苛まれながらも、美香には腰の動きを止めることは出来ない。
「あんっ! いっ、いいっ! いっ、逝っちゃう!! また、逝っちゃうウウウ……!!」
「何回目だ? 逝くのは……。よっぽど溜まってたんだな。旦那に、満足させて貰えてないのか?」
「ち、違うっ!! 違うの。あ、あなた、ううっ、ごめんなさい。あんっ! あううっ!」
「逝け! 思いっきり逝っちまえ!! そら、逝けえええ!!」
「いいの!! 逝くの、アン……、逝っちゃう、逝くっ! 逝くウウ!! 逝くウウウ……」
 篠原のラストスパートに呼応し、美香は肢体をビクビクと痙攣させ背骨を仰け反らした。

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