獣欲の生贄
フェラ男優:作

■ 洗礼4

やがて女性の口内から全ての精液が垂れ、吐き出されるとクリスタルの器の底にたっぷりと白濁したドロドロの液が溜まった。 女性はうっすらと目を開け菜実のほうに視線を投げかけたような気がした。
「そうだ菜実ちゃん、一つテストをしよう。 この僕がいま出した精液を舐めてごらん」
社長はこともなげに言った。
菜実の目が丸くなる。 だいたい精液など見たことも触ったこともない、まして口に含むなどとても汚いことのように思えた。
(そんな、無理……絶対。 汚い……不潔よ)
「しょうがない子だな、じゃあ君彼女にこれを舐めさせてくれないか」
社長はいま自分が口内射精した女性に、菜実にその精液を味あわせるように命令した。 
実のところこの女性も新入社員でまだ一週間しか経っていないのだった、ただしここのところ社長のお気に入りで、毎日のように呼ばれ性欲の処理をさせられている。
「はい、かしこまりました……」
忠実な部下は菜実のもとへと向かった。
「いや、やめてください! そんな、できません!」
必死に拒もうとする菜実。
「あなたも……ここに来た理由があるんでしょう……」
美しい女性は菜実の目を悲しげに見つめて言った。
(ああ、そんな、こんなことって。)
菜実はがくりとうなだれる。
「わたしが呑ませてあげる……」
綺麗な白い喉を見せて上向きクリスタルの精液を僅かに口に含む……。
菜実の目を見つめて顎に指をかけ上向かせるとおもむろに唇を合わせていった。
(ああ、いやぁ……やめてぇ……)
トロリと菜実の口内に未知の粘液が流し込まれた……。

「うっ! うう……!」
社長の出した量に比べればほんの僅かな量の精液、それもこの女性の唾液で薄められたものだったが、菜実にとってはそれでも耐え難い代物であった。
トロトロとぬめる卵白のような感触も不気味だったが、ツンとする刺激臭と栗の花とプールのカルキ臭が混ざったような匂いが口腔から鼻孔につきあげて脳天を突き抜けるようなショックだった、じっと含んでいると舌が痺れるような苦味が広がってくる。 およそ口に入れていいものには思えなかった。
(ううっ……こんなモノ、味わうなんてモノじゃ……ない。 気持ち悪い……)
「うえっ……ごほっ、ごほっ……」
菜実は女性の過酷な精液のキスが終わったとたんに嘔吐して咽た。
全てを吐き出しても口内のぬめりは取れず、嫌な味と臭いが残る。
(パパ……菜実は、もうこの男に汚されてしまいました……パパ、許して)
菜実は大粒の涙をこぼし床に座り込んだ。 まだ処女を散らされたわけでも膣内で中出しされたわけでもないのに、とんでもない屈辱感と陵辱された気分だった、男の精液を口にするなどというはしたない恥ずかしい淫蕩な行為をしてしまった自分をひどく嫌悪した。
「ふふ、菜実ちゃん美味しかっただろ。 初めての体験に感動して泣いちゃったのかな、言っとくけど明日からは君が彼女のように僕を喜ばせるんだよ、いいかい、学校が終わったらすぐに迎えの車に乗るんだ……いいね」
菜実は社長の言葉を聞いて気を失いそうだった……。 明日からはもっと酷い陵辱を受けるに違いなかった。 キスをした女性が優しく菜実の頬を撫でた……、その目は自分と同じ境遇を慰めるかのように哀しみに満ちていた。

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