可憐な蕾
横尾茂明:作

■ 夏の盛り11

かりゆしビーチの砂浜で、剛史はサンデッキチェアーにもたれ、波打ち際に遊ぶ少女を見ている。

少女の白すぎる肌は廻りには馴染まず、妙に浮き上がって見えた。

その可憐な表情とは対照的に見事なプロポーションを弾けさせてはしゃぐ少女、周囲の男どもは羨望の眼差しでその魅惑な少女を追いかけていた。

剛史は少女の小さすぎるビキニはまずかったと思う。
まるで周りの男に目で犯されているような錯覚さえ抱いた。

しかし暑い…パラソルで直射は避けてはいるが…この暑さは異常とさえ剛史には感じられた。

剛史はたまらず少女に向かって声をかける。

「沙也加! もう帰るぞ」

少女は貝殻を両手に持って駆けてきた。

「お父さん…もう帰っちゃうの…」

「この暑さには耐えられん!」
「ホテルに帰ってビールが飲みたい」

「さー早く用意して」
「と、沙也加、そんな汚い貝殻は捨ててきなさい」

「やだ…」
「ほら、こんなに綺麗なんだよ」
少女は剛史の前で手を広げた。

「んん…しかたがない、じゃぁ綺麗なやつだけな」

言われて少女は渋々10個ほどの貝殻を選び、後は砂に埋めはじめた。

その幼げな仕草とバランスのとれた体躯との対照…。
周りの男どもと同様に、ただ溜息をついて見つめてしまう剛史でもあった。


ホテルに着いてすぐに二人じゃれ合うようにシャワーを浴びる、何度見ても…幾度触ってもこの少女の裸は素晴らしかった。

剛史はこの美し過ぎる肉体が所有物と思える事に…言いしれぬ悦びさえ感じた。

「コラコラ、チ○ポに触るんじゃない」
剛史は髪を洗いながら性器に遊ぶ少女から腰を捻って身をかわす。

「だって…ウフ、柔らかいんだもん…可愛い」

ついには少女はしゃがみ、ペニスを口に頬張る、そして玉を優しく揉み始めた。

「オイオイ…ちょっと待て、髪をすすぐまで…待てったら」

剛史は髪をすすぎながら腰を捻って逃げ回った。


ベランダのチェアーにもたれてビールをあおる。
少女はバスローブをはおり、剛史の股間にうずくまり先程来からペニスに戯れていた。

上目遣いに剛史を見つめ、口を上下に動かす。
そして時折…口から出してはカリや亀頭の先をペロっと舐めたりその大きさに目を細め見入っている。

「お父さんの…ほらこんなにおおきくなったよ」
口から出して頬摺りし、その大きさに見惚れる少女。

「お父さんのチ○ポの匂い…沙也加スキ!」
少女は亀頭に鼻を突けて匂いを嗅いでいる。
「この匂い…なんかドキドキしちゃうの」
そして再び口に頬張り、今度は喉奥に通す。
食道まで通したのか…うっすらと涙目を浮かべながらも咽頭を亀頭が通過する快感に酔いしれる少女…。

もう性器は愛液に溢れているのだろう…先程から少女の腰が淫らに動き始めている。

「ねー…お父さん、もう…入れてもいいよね?」

少女は剛史の返事を待たずに立ち上がる。
そしてバスローブを脱いだ。

「おいおい、隣の部屋から覗かれていないか?」

「……お隣さん、ロビーですれちがったよ」
「外に出て行ったから当分留守だと思う、ウフ大きな声だしてもいいんだよ」
言いながら少女は腰に手を添えポーズを作って、その全裸を剛史に見せた。

「お父さん、沙也加の体…綺麗でしょう?」
少女の裸は午後の陽を受け、ひときわ目映く光った。

そのしっとりとした濡れたような肌…。
数年前、銀座のクラブのオンナとしたたか呑んでホテルに泊まった夜…。

ベットで裸に剥いたオンナの肌が、滑らかに濡れて光っていたのを思い出す。
その手触り…抱いた感触の素晴らしさが忘れられず数週間後、再度クラブを訪れたがもうそのオンナはいなかった。

少女の肌はそれをウブくし、さらに滑らかにした感じ…。
剛史は二度とこのような肌には行き当たらないと思えた。

目を細め、こちらを見つめる剛史の表情。
その表情から自分の躯に執着しきっていると少女は確信する。
また、自分を見つめる他の男達の視線からも、自分の美貌は希有の存在であると検証できた。

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