家畜な日々
非現実:作

■ 〜衝撃のデビュー〜2

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   ・・
   ・・・

「うちの馬鹿息子が挨拶に来るそうだ」
「それは感心だな」
「まぁ常識だけはちゃんと備わってたようで少し安心したよ」
「うちの繭はその辺苦労かけるかもしれんな、ユウジ君には」
「手塩にかけて大事に育てた娘さんが巣立って少しは楽になれたと思ったのに……大野さんは益々大変になったな」
「まぁ……これは覚悟の上だしなコレがこうなったのも」

コレを眺めながら大野は呟くように言った。
家畜小屋と命名された小屋に住まうコレは調教という生易しいものではない、悪魔の儀式ともいえる人格・精神崩壊措置に置いて完全に壊れてしまった。
由紀という名の変態家畜・雌豚由紀は今や自身が人ですらないと思い込んでしまっている程だ。
自らの意思で四つ這いで動き、羞恥心などどこ吹く風という感じで平気で何処でも糞尿を垂れ流し、オ○ンコやケツ穴を使われてる最中でも何のリアクション
無しにただ腰を動かし、仕舞には平気でボウルのドックフードを頬張る。
目は焦点が合っておらず、言葉は喋るが願望的な事は一切口にしない。
自身がモノであり、使われる事が使命と完全に脳がインプットされたようだ。

「しかし……わずか数日にというのは驚いたな」
「プライドが高いとかそういうのは徹底的にへこませて叩くとトラウマを産みやすいと言うが、本当だったようだ」
「まさに由紀だな」
「メンタルの弱い部分を隠そうと強気に振舞う、本人はそれを解っているからこそブレ易い……由紀は正に典型的だったな」
「今じゃアレですしねぇ〜」

ムネさんですら少し引くような展開が小屋では繰り広げられているのだ。
家畜小屋と称された雌豚由紀の住まいだが、今も雄豚が10匹同居している。
大野は同格として住まわせた訳だが流石に人間以下として扱いを受けている雌豚であっても豚達からしたらそれは力のある人と見る。
どんなに全裸で四つ這いで動き回っても、近付けば雄豚達は逃げ惑う次第だったのだ。
だが、正気を失い自身が何者かも解らなくなってしまった今の雌豚由紀は雄豚達に大いに受け入れられている。

上々の過程と寺谷が判断して、今回の調教(悪魔の儀式)を一旦終了としたその日、1匹の大きな雌が誕生した。
雌は9日間ずっと目隠しをされていたので、失明しないようにと暗室で目隠しをゆっくりと外された。
雌の耳は9日間絶えず「私は便器・私はモノ」といった洗脳に近い卑猥な言葉を聞かされ続け、そのヘッドホンが外されて不安感を覚えた。
雌の両乳首は9日間休まる事無くローターのぬるい微動で性感を刺激され続け、感覚がなくなるまで蛇の生殺しのようにイカされ続けた。
ボールギャグで何度となく泡を吹き、涎を垂れ流し、最初は呻き喚いたものだが……どれくらい時を重ねた辺りからその声は理解出来ぬ言葉となった。

瞳に正気がなくなり、自身の価値がモノとして存在すると思考が書き換えられた雌豚由紀は見るも無残な精神と化していた。
全てに怯えおののき、命令を心待ちにする常に不安定な心の持ち主……寺谷は精神年齢が壊れたと言っていた。
そんな雌豚由紀が家畜小屋に戻ってから、立場が一気に逆転してしまった。
以前なら怯え逃げ惑う雄豚達なのだが、雌豚由紀の方が部屋の隅に縮こまってしまい怯えていたのだ。
そんな壊れた雌豚由紀を代わる代わる使っているのが10匹の雄豚なのである。
己の欲望と性欲をなりふり構わず使うだけ使う雄豚達は、ヘタり崩れ落ちる雌豚由紀に乱暴に跨ってはいきり立つ獣の肉棒を付きたてる。
雌豚由紀は「許して」とも「勘弁して」とも拒絶に言葉を一切口にせず、ただ涙を流しながら雄豚の腰使いに合わせるように腰を淫らに振って自身も獣染みた
喘ぎ声を漏らしながら無意識にイキ続けるのだった。

■つづき

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