君の瞳の輝き
あきんど:作

■ 第二部8

洗ってあるとはいえ洗濯では落ちない染みが少しだけクロッチ部分に残っている。
鈴はその部分を見られただろうという恥ずかしさも少しあった。
確かこの前の撮影で下着の中に射精されてそれを穿かされかけた記憶が鈴の脳裏によみがえってきた。
この下着の中にそれらしいのがないか鈴は念入りにチェックしていた。

それらがなくほっとした鈴だったが今回の事を母に言うかどうか迷っていた。
どうせ母に言っても取り合わないどころか、私のせいにされそうなので黙っておくことにした。
スウェットに着替えた鈴はベットに腰掛けて今の自分の境遇を考えてみた。
母はあの男に入れ込んでいるだけではなく、酒にもおぼれていた。
あの男は酒と競馬の賭け事に熱心だった。
あの火事で私達は多くのものを失った。鈴の生活も大きく変わった。笑顔が出たのはどれくらい前だっただろうか・・
鈴は両手を頭の後ろで組みベットに寝転がった。
そしてスウェットのパンツを脱いで穿いているパンティを見た。
「なんでこんなのに男は興味を持つんだろう・・
しみがちょっと付いているこんな布に・・

鈴はしみの部分を右手の中指でなぞってみた。
「はぁ〜」
大きなため息を吐いて目を閉じた鈴は中指だけではなく人差し指と薬指も使って敏感な部分をなぞりだした。
「この間はここをいっぱい舐められちゃったな・・」
やがてパンティの中にも指をすべらせた鈴は少し濡れているのを感じた。
「なんかいやらしい気持ちになってきたなあ・・でもなんか寂しくて・・もっと触ってみようかな」
そういう気持ちになり鈴は四つんばいになってあそこをいじりだした。
だんだんと感じてきた鈴はパンティを全部脱ぎ捨てて指で女性の敏感な部分をつまんだりこねくったりしていた。
「この間。・・お尻って言ってたけど、どういうことだろ・?」
鈴はそう考えて両手でお尻の肉を掴み左右にぐわっと開いた。
きっとお尻の穴が広がっているんだろうな・・後ろからだと穴が丸見えに・・
 その時だった。ドアのガチャっという音がした。
あわてて鈴はドアのほうを向いたがドアは閉まっていた。
閉まっていたのに「ガチャ」という音はどういうことだろう。
誰かに見られた??でもこの家には健司と私しかいないはず・・
あの男なら黙ってみているはずがない。
鈴はドアをそっと開けた。
ドアの外には誰もいなかったが店のほうで話し声が聞こえた。
「鈴!降りてらっしゃい。お客さんだよ」
鈴はいつの間にか母が帰っていることに気が付いた。
降りていくと母と一緒にあの近藤という男がいた。
裕美子「買い物の帰りにそこでプロデューサーさんの近藤さんと会ってね。」
母は近藤のことをアイドルの事務所の社長か何かだと思っているらしかった。
近藤「久しぶりだね、鈴ちゃん。1ヶ月ぶり。この間のイメージビデオなかなかかわいく撮れてたよ。」
裕美子「それでさ、近藤さんはデビュー前にもう一度レッスンもかねて新作を・・」
近藤「そうなんだよ。2作目どうかなっておもって・・」
鈴は露骨にいやな顔をした。イメージとかアイドルとか言っているが実際は男の人といやらしい事をするんだろう。
鈴は「いいです。もうビデオには出ないって決めてますから!」
裕美子「鈴!せっかく事務所の社長さんがこうしてこられてるのにそんな言い方ないでしょ」
 裕美子は近藤に愛想笑いしていた。
鈴はそんな二人を後にして自分の部屋に戻ろうとした。
途中居間の前で健司が立っていた。
健司「おいおい、キツイ言い方だな。まぁ俺としてはそのほうが良いな。あの近藤からお前には手を出すなって言われてる。
その分、結構援助してもらったがな。あの近藤がいなくなれば俺の自由だな。」
鈴は聞こえない振りをして部屋に戻ろうとした。
そんな鈴に後ろから健司が声をかけた。
健司「ところでさっきすごいいやらしかったぞ!何してたんだ?俺がドアを開けて除いているとも知らないでお尻、丸見せしてただろ!尻の穴でもオナニーしてたのか?」
顔が真っ赤に火照ってきてるのが鈴は自分でもわかった。
健司「まぁこれでも見てみろよ」健司ははいているジーンズのボタンをはずして半分脱いだ。
そこにあったのは鈴のパンティだった。
健司「これきついな小さいぞ!でもお前のかわいいシミが俺のちんぽの先に当たってお前を征服した気分だぞ!」
 鈴はあわてて部屋の中に入った。
自分の下着をはかれていることだけでも恥ずかしいのに、さっきまでのことを見られていたことへの羞恥心が心の中に広がっていた。
ドアを背に鈴はこれから起こる難関の始まりにまだ気が付いていなかった。

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