国取物語
しろくま:作

■ 設定と解説1

《登場人物》
『クリス』
ロマリアの第2王女にして、第2騎士団の団長を務める女性。現在17歳。
髪は銀髪で、長さは短め。身長は小さく、身体つきも華奢。そのため、剣の腕は一流ではあるが、力はなく技で勝負するタイプである。
女性の身でありながら団長を務めるが、他の団員たちに「女のくせに」といった嫉妬はなく、周囲には腕も、そして人柄も認められている。
彼女はその功績と地位、さらに容姿もあって、《勇者》として国民的なアイドルとなっている。そのため言い寄ってくる男は少ない、と言うよりまったくいない。そのため、男性経験はまったくない(なんと、キスもしたことがない・・・)。
仕事の時は冷静沈着だが、本来は無邪気で活発な性格をしている。今は男の子よりも剣術のほうに夢中になっている、そんな娘。一応、主人公ではある。
皇帝に様々な恥辱な行為を迫られたたが、すぐに自分を取り戻し、その後は第1騎士団団長として仕事に励む。アレクの引退後は女王としてロマリアを治めた。
B76 W55 H78 152cm 46kg
『レオナ』
第2騎士団の副団長を務める、22歳の女性。金髪で、長い髪の毛が特徴。相当の美女で、スタイルも良く、特に男性陣に人気がある。
彼女の実家は裕福であり、普段はお嬢様的な雰囲気(高貴な印象?)を感じることがある。ただし、高飛車な態度はまずしない。
クリスとは入団以前からの親友であり、本当の姉妹のように仲が良い。
情熱的で一途な性格のため、仕事に精を出すあまりに周りが見えなくなる。それもあって、男性経験は年齢の割に極少(もったいない・・・)。
ちなみに、初体験は21歳の時、過去3回の経験は、その時の恋人とのみ(彼も貴族階級)。しかしその恋人も、その性格が災いしてか、現在は別れてしまっている。
剣技だけならばクリスをも凌ぐが、副団長としてクリスをサポートすることを、喜びと感じている美味しすぎる娘。妊娠しちゃったのかなぁ・・・
B84 W59 H85 161cm 50kg
『アレク』
ロマリアの王。なかなか徳の高い人間で、部下はもちろん国民全員に慕われている。政治手腕も軍事の知識にも精通している偉大な人物。
ただし、大雑把な性格で、見た目もあまり王様らしくない。しかし、そのため国民との距離も近く、人気もある(それでいいのか?)。
自身も相当の武人で、45歳という中年ではあるが日々鍛錬を欠かさない。彼自身が兵に武術の指南を施すこともあるため、兵も命がけで彼に従う。
ちなみに、娘たちには相当甘く、叱ったことなどない。3年前最愛の妻を亡くしている。
60歳の時に王の座を退き、国のことをクリスに任せる。
178cm 82kg
『ボルス』
第1騎士団団長で、全騎士団を統括する総大将。クリスはかつて第1騎士団に入団しており、彼から多くのことを学んだ。
普段はいい加減な性格だが、任務のときは真剣そのもの。王と性格が似ているため、夜中こっそり酒を飲み交わして、世間話しをしている仲。
40歳ではあるが、身体も大きく国内1の強力を誇る。騎士団では彼だけが唯一、大斧を振るう(両手斧のため、盾は腕に着ける小さいもの)。・・・クリスを相当可愛がっている。
オーガとの戦闘時に、善戦するが相打ちに。その後、第1騎士団団長(と総大将)はクリスが引き継ぐことになる(女王になるまで)。
188cm 115kg
『アンナ』
ロマリアの第1王女で20歳。血が繋がっているためか顔立ちは姉妹似ている。髪はクリスと同じ銀髪、ただし長く腰の位置まで達している。
城からほとんど出たことはなく、父以外の男性と話しもしたことがないという、究極の世間知らずなお姫様。彼女に《性》についての知識はほとんど皆無。
クリスとは違い、なかなか女らしい身体つきをして、胸もお尻も大きい。剣の修行をしていないからか、それともクリスも今から成長するのか・・・・
その後は、王位継承権をクリスに譲る(もうお姫様はやりたくない! と自分から)。
B86 W60 H88 158cm 52kg
『女性団員』
オークに犯されてしまい、名前も出ないという可愛そうな女性。年齢は24歳で、まだ入団1年目の新人団員。さほど才能はなかったが、努力を続けた結果ようやく騎士団に入団できたようだ。
控えめな性格ではあるが、なかなか豊満な身体つきをしており、裏ではかなりの人気がある。その性格に似合わず、男性経験は豊富(24なら当たり前?)。ちなみに髪の色は茶。
事件後は、病院で静養中・・・・回復したのであろうか?
B89 W62 H88 156cm 54kg
『セレナ』
第6騎士団の副団長を務める、年齢は25歳前後の女性。髪は、現時点では黒く短い。
情報収集と暗殺能力に優れ、厳重な警備体制が敷かれているスーザン城に潜入できるのは、彼女と団長くらいのもの(ちなみに、王を脱出させたのは団長)。
任務に応じて髪型や化粧を変化させ、雰囲気をも変えるため、本当の性格は分からない。
見た目は華奢で、身長も低い(潜入に適した身体?)。
クリスに渡したナイフには毒がたっぷり塗ってあり、喉を狙わなくても、カスっただけで普通の人間は即死する(クリスには説明した。はず・・・)。
記憶を消すのに使用した謎の粉は、第6騎士団に代々伝わるもので、第6騎士団のみに伝えられている門外不出の秘法や秘宝は数多く存在する。
詳細不明 155cm 45kg 程度
『スーザン皇帝』
23歳の若さで皇帝の座に付き、現在28歳。極度のサディストで趣味は拷問。彼は生物科学に興味を持ち、オークの研究も彼の命令で始められていた。自身も生態強化を受けており、身体能力は超人的(強化を受けたのは戦後になってから)。
彼が皇帝になってからは、前皇帝以上に、ロマリアに侵略行為をするようになる。先の戦争の時からクリスには目を付けていて、なかなかの好色でもある。
大物ではあったが、あっけなくクリスに暗殺された。オーク研究の事実が明るみになった後は《狂った暴君》とされ、忌み嫌われたようだ。
詳細不明 180cm 程度だが、強化されているため相当重い
『オーク』
元はスーザンの兵士であり、実験の失敗作でもある。皇帝が、ロマリアの騎士団以上の屈強な部隊を作ろうと、兵を使用して実験を始めた。奴隷を使えば? と思いはするが、身分には相当うるさい国らしい。それに皇帝が、兵の無能さを嘆いていたのも事実。
知能は著しく低いが身体能力は驚異的。身長も体重も、そして性器の長さも太さも(?)常人の2倍以上はある。その性欲は異状。
繁殖能力も強く、人間と交配したらほぼ100%の確立でオークになる。ちなみにメスのオークは存在しないし生まれもしない。
その知能の低さからか、基本的にはオーガや、一部の人間によりコントロールされている。
『オーガ』
実験の結果、知能を落とすことなく、身体能力を強化することに成功した。
サイズは人間とほぼ同等ではあるが、容姿は醜くオークに近い。普段は服を着用している。
その戦闘能力はオーク以上で、ほぼ完璧な仕上がり。彼らは人間であった時の記憶を消され、強力な暗示により、潜在意識に服従するよう刷り込まれている。
彼らの親族や知り合いには「戦死した」とだけ伝えられ、オーク達の存在は隠されており、知っている人間も、《無》から作り出されていると信じている。
こいつらは強いが影は薄い・・・・
《背景・歴史》
『世界』
この物語の中の《世界》は、基本的には1つの大きな大陸のことを指す。総人口はおよそ3億人。造船技術などはそれほど発展しておらず、海の外がどうなっているのかは不明。
国は各地に展開しているが、局所的で人口もせいぜい500万人程度のものが多い。集落の発展系と見てもよい。国境も曖昧であり、フリーな地域も多い。しかし、その地域は森や平原、砂漠などで、まだ利用価値は低い。国を持たない民族も結構存在する。
現存する生物は大体存在するらしい(類人猿、熊、馬、牛等々)。
『戦争』
10年ほど前、ロマリアの国土を狙いスーザンが攻め込んできたことから始まる。
何もない土地を開発するより、すでに存在する国を侵略するほうが、明らかに効率が良い。それに奴隷を獲得するためにも、より多くの人間を確保する必要がある。
ロマリアは当初劣勢であったが、《火薬》の開発により形成を逆転させることになる。優勢になっても侵略をせず、守りに徹していたことも勝利の要因の一つ。
この世界の戦争は、基本的に国対国。火薬が開発されるまでの勝利の鍵はあくまで数。圧倒的な人数による集中突破が基本となっていた。そのため、スーザンでは個人の能力を高めることより、人数を確保することに重点が置かれた。
しかし、ロマリア騎士団のような少数精鋭の部隊との相性は悪く、火薬という新兵器の影響もあって、スーザンは敗北。劣勢になり始めたころからオークの研究を進めることになる(火薬の開発と、スーザンの皇帝の代替わりの時期はほぼ同じ。裏ではどのようなことが・・・)。
『ロマリア王国』
アレク王の統治する人口100万人程度の小国。非常に恵まれた国土のため、国民の生活水準は高い。政治や行政のシステムもほぼ完璧である。建国して50年程度のまだ新しい国。
国を守るのは騎士団と兵士団、人数は800人程度と少数だが精鋭揃い。
人口が少なく、しかし生活が裕福なため、国を守るための兵器開発が異常に進んでいる。
ちなみに、先の戦争で多くのベテラン騎士を失ったため、現在の騎士団は若手が多い。クリスが団長になるのも戦後になってから。
『スーザン帝国』
スーザン皇帝が治める人口1千万人の大国。戦争前は大量の兵を有していたが、戦争により多くの兵を失い、現在は1500人程度しかいない。
国土の環境自体は悪くないのだが、大国としての慢心からか兵器の開発は遅れていた。ただ、皇帝の異様な性格もあり、生物科学だけは恐ろしく突出している。
建国1000年以上の歴史を持ち、世界でも有数の大国である。
『戦争前の両国の関係』
ロマリアは建国50年たらず、スーザンも以前より属国になるよう要求したが、ロマリアはこれを断り続けてきた。甘く見ていたためか、スーザン側もあまり本気で相手にしていなかったようだ。
しかし、アレクの代になり国内の開発が進み、元々の良質な気候や国土もあって、急速に発展していった。そのためスーザンが狙い始めるようになる(この程度で勘弁・・・)。
『先の戦争後の両国の関係』
和平協定を結んだとはいえ、国交が開けたというわけではない。あくまで「戦争は行わない」だけの状態を保ったまま、お互い相手の動きに睨みを利かせていた。「戦争ではない=平和である」という訳にもいかないもの・・・その後1年足らずで協定は破られる。
『その後のロマリアとスーザン』
スーザンは皇帝が暗殺され(でも国民はそれを望んでいた?)、城も町もオークに荒らされたため、壊滅的な打撃を受けた。しかし、アレクの尽力や、騎士団も積極的に復興に協力したため(見返りを求めず)、2国間の信頼関係は強いものとなった。
スーザン皇帝に跡継ぎがいなかったため、皇帝一族の血は途絶え、帝国ではなくなった。その後、共和国制に(お決まり的なパターンかな?)。
その後のロマリアはクリスが女王となり、お互いの国交も正常化していった。
『その後のオーク達』
交配能力の高いオーク達は、その後も町から女性を攫い繁殖を続けた。しかし、母親になった女性は皆死亡するため(出産した場合に限る。捕らえられたまま・・・)、急激には増加せず、ある一定の数値以上には増えなかった。
その後、人間とオーク達の戦闘は永い間続くことになる(オーガは?)。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊