狂牙
MIN:作

■ 第3章 転換の兆し15

◆◆◆◆◆

 晶子の出来上がりに満足した由梨は、視線を啓一と毬恵に向け
「晶子、その身体を使ってごらん」
 晶子に向かって、静かに告げる。
「はい、お姉さま。お兄ちゃんいらっしゃい、遊んであげるわ」
 啓一にニヤリと微笑み、呼びつけた。
 啓一は欲情した目で、嬉しそうに這い進み、晶子の前に正座する。
 晶子は啓一の頭を優しく撫でると、股間に押し付けた。
「これに、フェラしなさい」
 晶子はクリチ○ポを示して、啓一に命令すると、啓一は嬉しそうに口を開け、妹のクリチ○ポを咥え込む。
「んっくぅ〜〜〜ん…、そ、それ…敏感…なんだから…、優しく…するのよ…」
 晶子は途切れがちな声で、啓一に指示すると、啓一は指示通りネットリと舌を這わせ、緩やかに刺激し始める。

 晶子は満足そうに微笑んで、毬恵に視線を向けると
「餌皿、こっちにおいで」
 手招きして、毬恵を呼びつけた。
 毬恵は切羽詰ったような喜色を浮かべ、一目散に這い進み、晶子の足元に平伏する。
「お前は、ここに乗りなさい」
 晶子は啓一の背中を示して、命令した。
 毬恵は戸惑うが、命令どおりに啓一の背中に乗ろうとすると、啓一の両手が毬恵の腰に伸び、左右から支えて持ち上げる。
 毬恵は驚きながらも、両手で膝の裏を抱え込み、下腹部を露出させた。

 目の前に差し出された、毬恵のオ○ンコを一瞥して、晶子は鼻で笑い、顔を近づける。
 晶子が毬恵のオ○ンコを口で覆うと、毬恵の両目が驚きで開き、がくんと顔が仰け反って
「ひぃ〜〜〜〜〜〜っ」
 魂切るような喜悦の悲鳴を上げた。
 毬恵の真っ白い下腹部に、ボコリと山が出来、それが縦横無尽に走り始める。
「うきゅ、うきゅ、くひぃ〜〜〜っ、あ、あくぅ〜〜〜ん」
 毬恵の頭が激しく暴れ、全身に鳥肌が立ち、ビクビクと痙攣した。
 晶子が毬恵の膣と言わず、子宮と言わず、改造された舌で舐め上げているのだ。
 晶子の喉が何度も上下しているのを見ると、毬恵が分泌する愛液を全て飲み込んでいる。
 この時点で毬恵は、3度達し既に意識が飛びかけた。

 晶子が軽く啓一の手を押し、突き放すと啓一はフェラチオを止め、そのままユックリと仰向けに寝転がり、毬恵を顔の上に乗せる。
 毬恵は晶子の面(めん)で押すような舌の刺激から開放され、啓一の突き上げるような、舌の蹂躙を受け入れた。
「くはぁ〜〜〜っ! あっ、あっ、あっ、あひ〜〜〜っ」
 毬恵は、子宮口を抜け、子宮全部を啓一の舌で突きまくられる。
 その強い快感で、毬恵の脳内を電流が駆け回るように、激しく満たしてゆく。
 一方啓一も経験した事の無い快感に晒され、何度も強い射精感に襲われる。
 啓一の下半身には、晶子が取り付き快感を叩き込んでいた。

 晶子は啓一のチ○ポを両乳房で挟み込み、亀頭を口の中に咥え込んでいる。
 左手は自分の乳首のリングピアスを束ね、右手は樫ほどの硬さの啓一のチ○ポを握りこんで、尿道を圧迫し射精を止めていた。
 そして、啓一のアナルには、尾てい骨から伸びた尻尾が、深々と突き刺さり左手の2本の指で、操られている。
 テラテラと内臓色に濡れ光る、晶子の乳房で竿を刺激され、亀頭を歯の無い口で舐め上げられる快感は、最早人外の物だ。
 その上晶子の尻尾は、直腸を通り越し、S字結腸を潜って、直に結腸を擦り上げている。
 その内臓を蹂躙される異質の感覚は、想像を絶する快感となり、啓一に襲い掛かる。
 啓一は極上の快楽を味わいながら、強い射精感を開放できない痛みに、更に快感を覚えた。

 啓一は、身の内で暴れまわる快感に翻弄されながら、全ての快感を毬恵の子宮にぶつける。
 この中で唯一生身の毬恵に、そんな人外の快感を受止められる筈も無く、毬恵は壊れかけていた。
 全身に鳥肌を立てて、ビクビクと震えているが、身体中が弛緩し首は項垂れ、白目を向いて揺れている。
 半開きの口から涎が垂れ、反対側には、白い泡が吹いていた。
 [あ〜…、が〜…]と力なく、喉の奥からもれる声は、精神の拮抗が崩れているようにも見える。
 毬恵の反応に気付いた晶子が
「何? これしきの事で、もうダウンなの…。だらしないな〜…」
 鼻で笑いながら、啓一に目配せした。

 啓一が頷くと、晶子は悪魔のような微笑を浮かべ
「えへへっ、じゃぁ、きついのを一発経験させてあげるわね…」
 毬恵に告げると、身体を離す。
 啓一は毬恵の腰を掴みながら、身体のバネだけで立ち上がり、毬恵の下半身から舌を抜きつつ、腕を下ろして毬恵の身体を後ろから貫いた。
「ぐひぃ〜〜〜〜〜っ」
 毬恵の喉から、大質量に身体を押し割られ、空気が漏れるような声が漏れる。
 直ぐに晶子が正面から、身体を押し付けると、毬恵の尿道口にクリチ○ポを押し当て、啓一に目配せした。
 啓一は晶子の指示を理解し、膝をユックリと曲げると、ズブズブとクリチ○ポが、毬恵の尿道を押し開いて収まってゆく。
「あひぃ、あひ〜〜〜〜ぃ」
 恐ろしいほどの圧迫感に、毬恵は悲鳴のような声を上げた。

 晶子はベロリと毬恵の頬を、団扇状に広がった舌で舐め上げ
「うふふっ、コレはどうかしら? きっと、癖になるわよ」
 そう言いながら、左手の中指と薬指を操る。
 毬恵のアナルに、晶子の尻尾がウネウネと近づくと、無防備な毬恵のアナルに侵入した。
「うひ〜〜〜〜〜っ」
 毬恵の全身に、ブワッと鳥肌が立ち、ガクガクと痙攣が始まる。
 悲鳴を上げる毬恵の口に、啓一の舌がズルリと入り込み、喉の奥へと押し込まれた。
 啓一の舌は、毬恵の食道を通り、胃袋に達すると蠕動を始め、蹂躙する。
 毬恵は可愛い子供達に、全ての穴を陵辱され、内臓すらも蹂躙された。

 毬恵の乳房を谷間に挟み込み、身体を蛇のようにうねらせて、振動を乳首に加え、啓一が身体を揺さぶって、抽出を繰り返す。
 毬恵は前面を柔らかいスポンジのような肌、背面を鋼のような肉体に挟まれ、狂気のような絶頂を何度も迎えた。
(良いわねぇ〜…。この狂った構図、最高)
 由梨はそのさまを見ながら、悪魔のような冷笑を浮かべ、満足げに頷いた。
 だが、直ぐに由梨は毬恵の状態に気付き
「もう良いわ、それを構うのは終わり。直ぐに止めなさい」
 パンパンと手を叩き、晶子と啓一を制止する。
 2人は由梨の命令で、直ぐに毬恵を開放すると、ゴミのようにフローリングに打ち捨てた。

 ゴトンと派手な音を立て、だらしなく身体を投げ出す毬恵は、白痴のような表情で薄笑いを浮かべている。
(あちゃ、調子に乗ってやっちゃったかな…)
 由梨は急いで、毬恵の瞳を覗き込むと、まだ毬恵の瞳の奥には、精神を繋ぎ止めている気配が残っていた。
 改造された2人が与える強烈な快感は、毬恵の人格を破壊しかける程の物だった。
 ホッと胸をなでおろした由梨は、晶子達に
「お前達だけで、楽しみなさい」
 静かに命じ、自室に戻って行く。

 由梨は自室から戻ると、黄色い鞄を手にしており、おもむろにそれを開けると、薄いピンク色の薬液を注射器に移す。
(う〜ん…、アレぐらいだったら、多分コレで間に合うわね…。あんまり強いの使っちゃうと、後々詰まんないしね…)
 由梨は内心で呟きながら、毬恵の腕を取り、注射器を突き刺した。
 毬恵の体内に薬液が注入されて、3分程経つと毬恵の瞳に、意思が戻ってくる。
 だが、その瞳は何も見ておらず、宙を彷徨っていた。
(取り敢えずこれでOKね…。狂われたら元も子もないわ…)
 由梨は[特殊医療キット]を片付けながら、ホッと一息ついた。

 しかし、その時由梨の目の隅を影が過ぎる。
 それは、完全防音の窓の外で、素早く動いた影だった。
(ちっ、馬鹿犬が!)
 由梨がそう思った瞬間、インターホンのチャイムが押され、けたたましく吼える、ジムの鳴き声と驚く中年の声が流れ込む。
 由梨は一瞬リビングを見渡したが、直ぐに立ち上がり玄関に向かった。
 現状で、洋服を着ていて、直ぐに対処出来る人間が、自分だけだったからだ。

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