哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ セクシーランジェリー登校6

「いや、放して、放して……。恥ずかしい……」
「その下着、芽衣ちゃんの趣味なの? すごいね」
「ち、ちがうよ……。芽衣、こんなの趣味じゃないもの……」
「じゃあ、誰の趣味なのかな。ひょっとして彼氏? それとも、芽衣の兄さんの趣味?
 二人、血は繋がってないんだろ? 出来てんじゃないの、芽衣とお兄さん……」
「おにいちゃんは関係ないもん。お兄ちゃんと芽衣は、ただの兄妹だもん」
(ああ、お兄ちゃんが変に思われちゃう……)
「じゃあ、やっぱり自分の趣味なんだ。芽衣って、いやらしい娘なんだね」
 芽衣は、反論しなかった。兄のプレゼントだと知られたくない。反論していると、兄のプレゼントだというのがばれそうな気がした。芽衣にとって理想の兄の桂が、すけべな男に思われるのは、芽衣には耐えがたいことだった。
「じゃあ、はっきり言えよ。自分の趣味だって」
 芽衣は、何も言うことが出来ない。
「自分の趣味なんでしょ?」
 真由美の問いかけに、芽衣は、コクリと首を縦に振った。
「やっぱり……。芽衣って、すけべだったのね」

 芽衣は、藤原に羽交締めされたままになっていた。支えがなければ、その場に倒れてしまいそうなほど、羞恥心で膝がガクガクしていた。芽衣は、恥ずかしさのあまり、力も入らない。普通の下着姿を見られただけでも恥ずかしいのに、それがスケスケのブラジャーとパンティーを見られてしまったのだ。それも、同級生に見られてしまった。芽衣は、剥き出しにされた胸まで真っ赤に染まていた。
「だっ、だめ……、も、もう、放して……」
 藤原は、芽衣の抵抗が弱まったのをいいことに、スカートまで捲った。
「い、いや……。そ、そんな……」
 柴田が、血走った目で、芽衣の胸と股間を見ている。形のいい垂れることを知らない若々しい相乳を包む小さなブラジャー、肉付きのいい太ももの合わせ目に向かって巻き込まれている三角形のパンティー……。どちらもシースルーの布で、その中に包まれている柔肉を透かして見せている。
「はあ、おれ、興奮してきちゃったよ。犯っちゃうか」
 柴田は、ズボンの前を膨らまし芽衣に近づいてくる。ズボンの中の怒張は、限界まで膨らんでいるのだろう。ズボンがパンパンに膨らんでいる。背中の藤原も興奮していた。藤原のズボンの中で大きくなった怒張が、芽衣の背中に押し当てられている。
「こんなスケスケのパンティーとブラジャー見せられたら、誰でも興奮しちゃうよな」
 芽衣の背中に当たる怒張が、ますます大きく硬くなっていく。
「こんないやらしいパンティー履いてる娘なら、犯しちゃっても誰にも言わないんじゃない?
 きっと淫乱よ、この娘。SEX大好き女かもよ」
 柴田の後ろから、真由美が言った。
「ちっ、違うもん。淫乱なんかじゃないもん……」
(ああ、犯される……。いや……、なにされちゃうの……。
 初めての男が、柴田君と藤原君になっちゃうの……、そ、そんなの、いや……)
 芽衣は、膝がガクガクと振るえた。
(いやぁ、こんなところで犯されるなんて……。嬲りものにされるなんて……)
 そのとき、芽衣を羽交締めにしている藤原の力が弱まった。芽衣は、カバンで藤原を叩くように、大きく振った。藤原が避けた隙に部室から駆け出した。

「ちきしょう、逃げやがった。追っかけるか?」
 逃げられた藤原が、悔しそうに言う。
「止めとけよ。外で騒がれるとまずいからな」
「おい、いいのか? 芽衣を帰してしまって……」
「ああ、いいさ。お楽しみはこれからだからな」
 柴田は、不敵に笑った。

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