哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 縄衣装で迎えた絶頂2

 ベッドの上に後ろ手に縛られて横たわっている芽衣は、倒れた拍子にスカートが捲れ、真っ白なパンティーも、そこから伸びたスラリとした生足を見せている。若々しく柔らかく張りのある太股を重ね合わせ、少しでも股間を隠そうとしているようだ。太股の付け根の合わせ目に盛り上がった恥丘は、濡れたパンティーに包まれ淡い翳りとその下の縦列を透かして見せている。
「カッ、カーテン、閉めて……、見られちゃう」
(どうしよう。きっと覗かれてる。また、見られちゃう)
 芽衣は、また、柴田が望遠レンズで覗いているのではないかと心配になった。
 窓の外を見ると、丘の上のマンションが見える。屋上でレンズが光を反射して光ったような気がする。夕方とはいえ、日はまだ高く、初夏の日差が窓から差込み、室内を明るく照らしている。
「見られたりしないよ。ここは2階だぞ」
「で、でも……、見られちゃう……」
「誰に見られるって言うんだ? 芽衣。言ってみろよ」
 芽衣は、瞳を潤ませて、イヤイヤと首を振った。しかし、柴田に見られてしまうかもしれないことを桂に言うことは出来なかった。それを言えば、兄との秘密が、柴田達に知られてしまっていることを話すことになってしまう。桂は、芽衣の足を取り、太股と脹脛(ふくらはぎ)をあわせて縛っていく。そして、桂は、その足をM字に開いて、縄で固定していく。柔肌に縄が食い込み、白い肌と縄のコントラストを醸し出していく。
「いや、おにいちゃん……。こんな格好……」
 捲れたスカートの下で、開かれた太股の間の、濡れたパンティーに包まれぷっくりと膨らんだ恥丘が露わになっていく。もがけばもがくほど、縄は芽衣の柔肌を締め上げていく。胸の上下に食い込み、膨らみを尖り出させる。太股を締め上げ、膝の動きを妨げていく。
(いやっ、見られちゃう。きっと見られてるわ。写真を撮られるわ)
「だっ、だめなの……。いやっ、こんな……」
 芽衣は、パンティーに包まれた恥丘を覗かせたまま、ベッドの上で身動きが取れない状態を晒していた。

 桂は、芽衣の言葉を無視するかのように芽衣のブラウスのボタンを外していく。
「だめ、おにいちゃん。脱がさないで……」
 桂は、ブラウスの全てのボタンを外し、そして、縄の下のブラウスを左右に開いた。真っ白なブラジャーに包まれた相乳が、縄で押し出されている。桂は、ブラジャーの上から相乳を揉んだ。ブラジャーに包まれた柔肌が桂の手の中で歪み、縄が食い込んでくる。
「うっ、うう……、だめだよ、おにいちゃん」
 学校でのオナニーの余韻が残っていた芽衣の乳頭は、すぐに尖りだした。乳首がブラジャーのカップに擦れ、快感を呼び戻す。桂の手が芽衣の股間に伸びる。パンティーの上からそっと撫でてくる。
「芽衣、さっきより濡れてるよ」
「そ、そんなことない……」
 芽衣のパンティーには、新しい染みが広がっていた。零れ出したばかりの愛液の生暖かい粘りが桂の指を濡らしていく。桂は、芽衣の愛液に濡れた指を芽衣に見せた。
「ほら、こんなにネバネバしてるよ。縛られても感じるのか?」
 芽衣は、顔を真っ赤に染め横を向く。芽衣は、縛られた時から股間が熱くなっていた。柴田に覗かれているかもしれないと思えば思うほど、それは熱くなっていく。それだけは認めたくない。自分がどんどん淫らになっていくような気がして怖かった。

 桂は、芽衣のブラジャーを上に押し上げ、飛出した肉球に貪りついていく。股間の縦列を指でなぞりながら、膨らんだ胸の柔肌に舌を這わせる。新雪のような白い柔肌が、桂の唾液でテカテカになっていく。熱を貯め、桜色に色付いていく。
「う、うう……、だめぇ……、そこ……」
 桂が、乳首を吸ったとき、芽衣の口から声が漏れた。
「芽衣は縛られても感じるんだな」
「ち、違う……。おにいちゃんだから感じるの……」
 芽衣は、感じていることを否定することはできなかった。いまはただ、柴田に覗かれていない事を願うだけだった。快感の波が寄せては引き、だんだん大きくなって来ている。芽衣は、自分がその波に飲み込まれるのはもうすぐだと感じていた。
(いやぁ、ああぁ……、イクところ、見られちゃう……。きっと、見られてるわ……)
 芽衣の白い膝小僧がピクピクと震えだす。ソックスを履いたままの爪先が伸びる。太股には、大粒の汗が浮き出している。付け根のあたりでは、汗と愛液が混ざりパンティーを濡らし、ベッドの上に流れ出す。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
 芽衣の呼吸は、だんだんと荒くなっていく。桂は、パンティーの縦列に小豆大のプクッとした膨らみを見つけた。
(はぁ、はぁ、はぁ……、あぁ、縛られてイっちゃうとこ……、見られちゃう……)
 桂の指が、パンティーを突き上げたクリ○リスをクリクリと転がした。
「ああ、あっ。だめ、だめーーっ……」
 芽衣の頭が、白い喉を伸ばし仰け反った。
「あっ……あっ、あうっ……イク」
 芽衣は、縛られたままの身体をガクガクと揺すって絶頂を迎えた。

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