哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 兄だけに捧げた身体2

 女子体操部員に一日奴隷の約束をさせられてから、数日が過ぎた。約束の日は、夏休みの初日と決められている。その日が来るまで、奴隷として何をされるのだろうと、一日一日不安が増してくる。兄に抱かれているときだけは、その不安を忘れられた。兄に抱かれるのが、毎日の日課になっていた。

 明日から夏休みである。終業式が終わり、家に帰った芽衣が、私服に着替えようと2階に上がると、桂の部屋のドアが開かれたままだった。芽衣が中を覗くと、桂はスポーツバッグに着替えを詰めていた。
「おにいちゃん、今日から合宿だったね。夕方から?」
「ああ、しばらく会えないな。寂しいか?」
 夏休みの最初の5日間、サッカー部では親睦と連帯感を高めるため、学校の合宿所でミニ合宿をする。桂は、そのための用意をしているのだ。
「うっ、ううん。ちょっと寂しいかな?」
 芽衣は、曖昧な微笑を浮かべて答えた。表情には、不安が見え隠れしている。明日は、芽衣の一日奴隷の日なのだ。
「しばらく合えないから、今日は思いっきり突っ込んでやる。オマ○コが寂しい思いしないようにナ」
「そ、そんなんじゃないよ。お昼からそんなこと……」
 桂は、芽衣を引き寄せ抱きしめた。そして、唇を芽衣の唇に重ね、言葉を遮った。芽衣は、桂に唇を奪われるだけで身体の芯に痺れを感じる。
(ああん、だめ……。まだ、お昼なのに、こんなことしちゃあ……)
 芽衣は、身体を離そうと桂の胸を両手で押すが、抵抗は弱々しいものだった。桂の舌が、芽衣の口の中に差し込まれ弄られると、それだけで体の力が抜けていく。強く抱きしめられたまま、胸を弄られる。
「お、おにいちゃん……、だ、だめぇ……。お昼からこんなこと……」
 芽衣の言葉は、形だけのものだ。芽衣自身、桂の舌に自分の舌を絡めていく。芽衣は、桂の首に腕を廻し、唇を桂の唇に強く押し当てる。
「ああン……、う、ううん……あううん……」
 桂は、張りを増した芽衣の相乳強く揉んでいく。片方の手では、太股からお尻にかけて擦っていった。

 芽衣は、全裸に剥かれ、兄によって縄を掛けられていく。大好きな兄でも、縄で縛られるのは抵抗があった。
「いやっ、縛らないで……。どうして縛るの?」
「何言ってんだ。昨日も縛られて感じてたじゃないか。好きなんだろ、縛られるの」
「そんなことない! おにいちゃんだから感じるの……」
 芽衣は、まだ幼さの残る胸に縄を掛けられていく。張りのある膨らみが、縄によって絞り出される。その膨らみの頂点では、さくらんぼのような乳頭が尖りだしている。
「い、今はだめ……、だめぇ……」
 抵抗しようとすると、桂に唇を奪われる。
(ううっ、だ、だめ……、そんな……)
 兄に唇を奪われ、尖り出した乳首を愛撫されると、抵抗する気持ちも萎えてしまう。桂は、芽衣の手首を膝のところで結んでいく。芽衣は、あたかも自分で股を開いているような姿で拘束されてしまった。縛られたままベッドの上に転がされた芽衣は、まるで蛙がひっくり返されたような格好である。
「ううっ、は、恥ずかしい……。こんな格好、いや……」
 芽衣は、顔を横に向け涙を頬に伝わせている。昼間から、明るい兄の部屋のベッドの上で惨めな格好させられていることが羞恥心を煽る。紅潮した頬を、一滴の涙が流れる。
「恥ずかしがっていても、ここはびしょびしょじゃないか」
 桂の指が、開きかけた亀裂をなぞる。指に愛液が糸を引く。
「ああっ、だめっ」
 芽衣は、顎を仰け反らせた。
「ほら、感じてるんだろ。乳首もこんなに尖りだしてる」
 桂は、尖り出した乳頭を口に含み舌で転がす。
「ああっ、あっ……。うっ……、い、いっ、だめっ……」
 芽衣は、堪えきれず、思わず声を漏らしてしまう。
「恥ずかしくないのか? 昼間っからそんな声だして……」
「だっ、だって……。おにいちゃんが悪いんだ。あん、ああん……。そんなことするから……」
 芽衣は、イヤイヤと顔を横に振る。さらさらとした髪の毛が、数本、頬に張り付いた。

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