中学生アイドル萌絵ちゃん
わたる:作

■ 3

「どうしたんだい、萌絵ちゃん」
スタッフがにやにやしながら尋ねる。

「し……下着が見えてたんじゃ……?」
萌絵が言う。

「へぇ……どんな下着が見えてたっていうんだい?」
意地悪にスタッフが聞き返してくる。

「ぱ……パンツです……」
萌絵は答える。
このやりとりの間もカメラは回り続けている。

「それじゃわからないね……」
スタッフは意地悪く聞き返してくる。
萌絵が自分のパンツの色を言うように仕向けてくる。

「萌絵の……白い……水玉入りのパンツです……」
カメラの前で下着の柄を言うなど恥ずかしすぎる。
しかし初仕事を台無しにするわけにはいかない。

「ああ、ちょっと見えてたかもね……」
スタッフが言う。

「やっ……!」
(やっぱり見られてたんだ……)
萌絵は羞恥心でいっぱいになる。

「萌絵ちゃん、そんなことを気にしてるようじゃアイドルにはなれないよ。
ほら、早くさっきのポーズになるんだ」
スタッフの心無い言葉。

「そ……そんな……恥ずかしい……です」
萌絵は嫌がる。
(パ……パンツまた見られちゃう……)

「いいから! はやく!」
スタッフが萌絵に強い口調で言う。

「は……はい! わかりました……」
萌絵はしぶしぶつま先を両手で持つ体勢になる。

すかさずカメラマンが後ろに回りこみ、中学二年生の少女の下着を撮影する。

「すげぇな……丸見えだぜ」
モニターには萌絵の白いショーツがしっかりと写されている。
中年男達にとっては中学生、それもとびきりの美少女のパンチラなんてそうそう拝めるものではない。

「いや! いや……」
萌絵は少しでも見えないようにとひざを合わせて腰を振ってみる。
しかしその行為はとてもセクシーで、かえってスタッフたちを欲情させる結果にしかならないのだ。

「可愛いパンツが丸見えだよ……萌絵ちゃん」
監督が萌絵のパンツを覗き込み言う。

「やぁっ! 見ないで下さい!」
萌絵は言う。しかし監督は耳も貸さず、

「白に水玉のパンツか……いいね」
「14歳なのに大きなお尻だねぇ……」
などと言葉攻めをしてくる。

「やだ! エッチ! エッチ……」
14歳の少女にはこんなことを言うくらいの抵抗しか出来ないのだった。

「あ……暑い……」
夏場にじっとしているのはとても暑い。
萌絵の茶色がかった長めの髪から汗がしたたる。
萌絵の全身は汗でヌレヌレだった。
その様子が、少女をさらにエッチに見せるのだった。

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