夢魔
MIN:作
■ 第19章 出張13
溝口は、主寝室で自分の腕の中に眠る、由美子を起こした。
由美子は溝口とのプレイの中で、新しい自分を見つけ恍惚の中眠りについている。
「あ、申し訳御座いませんご主人様…」
由美子は目を擦りながら身体を起こすと、主人より後に起きてしまったことを詫びた。
それは、由美子の口から自然と出た言葉だった。
溝口がその由美子の唇に、自分の唇を重ね
「ソロソロ時間だ…、あれだけ疲れていては、流石の梓さんも起きられないだろう…、行って起こして差し上げろ」
由美子に優しく命じる。
由美子の顔にパッと喜色が拡がり
「はいご主人様。行って参ります」
ニッコリと微笑んで全裸のまま、部屋を飛びだしてゆく。
(何て事は無い…認めてしまえば、あれ程完成した奴隷だ、あの影響力を使わない手はない…)
溝口は由美子の変貌振りに満足しながら、布団から出て準備を始める。
由美子は小走りで急ぎ、副寝室の前に着くとソッと襖を開けた。
眠っている梓を起こさない配慮だったが、梓は既に起きあがり全裸のままで、メイクを終えて金田の横に跪いていた。
(うっそ〜もう起きてらっしゃる…それに準備も終わってる)
梓の顔を見て、自分が眠り呆けていたのが、途端に恥ずかしくなる。
梓が襖が開いたことに気付き、由美子の方を見ると、ニッコリ微笑んで
「どうされました?」
小声で問い掛けた。
由美子は慌てて梓に
「あの、時間が迫ったので、起こしてきなさいとご主人様に…命じられて…えっと…来ました」
しどろもどろに答える。
梓は由美子に華やかな笑みを向けると
「有り難う御座います…では、医院長様と参りますので、今暫くお待ち下さいとお伝え下さい」
折り目正しくお辞儀をして、由美子に伝えた。
由美子は[はいー]と返事を返し、ドキドキしながら襖を閉めて、主人の元に戻る。
(薄明かりの中で見る、梓お姉様スッゴク綺麗で、妖しくて、もうどうにか成っちゃいそう…)
頬を真っ赤に染め、高鳴る胸を押さえながら、主寝室に逃げ帰った。
飛び込んできた由美子を見て、溝口が驚き問い掛ける。
「ん? どうしたんだ由美子…。ははぁ〜ん…その様子じゃ、梓さんの準備は終わっていたようだな」
由美子はペタンと床に座り込み、溝口を見上げると紅潮した顔を晒す。
「ご主人様…どうして、どうしてあの方は、あんな綺麗なんですか?」
縋り付くように溝口に問い掛ける由美子。
その答えは溝口にも分からない。
溝口はネクタイを締めながら、フッと微笑み
「俺にも解らん…。これから2人で探そう…」
由美子に正直に優しく告げる。
由美子は溝口の足に縋り付き
「はい…はい…ご主人様…。お願いします…」
泣きながら懇願した。
溝口はしゃがみ込んで、由美子の身体を抱きしめ、口吻を交わす。
由美子は激しく溝口の舌を求め、溝口はその由美子の舌に応えてやった。
溝口達が居間に移動すると、梓は両足を大きく拡げ金田の前でオナニーをしていた。
金田は胡座をかき、机に置かれた湯飲みから、玉露を飲みながら梓のオナニーをニヤニヤ見詰めている。
「ほらどうした、もっと気分を出せ。お前は今日の宴会では、いやらしい美人女医の役なんだからな。もっと、色っぽい雰囲気をださんか」
金田が梓に命じて、足を伸ばしオ○ンコに親指を押し当て、グリグリと捻る。
「はい〜っ…医院長様〜…もっと、で御座いますか〜」
梓の雰囲気は充分に妖艶で、淫らだったが金田は許さず
「もっとだ。今日の昼間ぐらいの雰囲気を出すんだ! ほら指を動かせ」
足の指を梓の白い指に重ね、グイグイと押し込む。
梓は右手をオ○ンコ、左手をアナルに当て両穴オナニーをしながら、金田に足指で嬲られていた。
金田が溝口達の準備が終わったのを確認すると
「遅いぞ、もうそんなに時間はないぞ。遅刻したら、お前のせいだからな」
金田は梓にそう良いながら、湯飲みを机に戻す。
「はい〜、申し訳御座いません。只今、只今だします〜ぅ」
梓は激しく指を出し入れし、クリトリスを刺激して快感を高めて行く。
金田はビショビショに成った、自分の足指を梓の股間から離すと
「ちっ、時間だ。おい、足を綺麗にしろこれじゃ、靴下も履けない」
舌打ちしながら時計を見、梓に命じた。
梓は両手で両穴を嬲りながら、身体を前に倒し、肩と膝を使って金田の引っ込めた足に顔を近づけると、舌を伸ばして金田の足を舐め清め始めた。
お尻は高く掲げられたまま、淫らにくねり両穴をほじり、潤んだ瞳で赤い舌を伸ばし、金田の足を丁寧に舐め上げる。
恐ろしく惨めな光景。
恐ろしく淫らな風景。
溝口達6人は息を飲んで、梓の痴態を見詰めている。
(何処まで出来るんだ…何処までするんだ…何処まで示せるんだ…)
溝口は梓の服従に恐い物を感じながら、ただ見詰めるだけだった。
6人は居間から移動し、専用の駐車場にある、金田の車まで向かった。
先頭は、梓の濃紺地に白いピンストライプの入った、スーツのセットを胸に抱きしめ、由美子が唇を噛みしめながら急ぐ。
その後ろを溝口が無言で地面を睨みながら、黙々と歩いている。
やや遅れて、長橋と岩崎が後ろを気にしながら、溝口の後を追う。
一番後ろを梓と金田が進んでいた。
梓は全裸のまま、高足の四つん這いで、砂利道を這い進み。
金田はその横を、容赦ない力で梓のお尻を叩きながら[速く進め]と叱咤する。
夕暮れの薄暮の中、梓の白いお尻が夕日のように赤く染まり、掲げられたオ○ンコからダラダラと垂れた愛液が、砂利道に雫の跡を残して行く。
金田の責めは一眠りして落ち着いた筈なのに、執拗な物に変わっていた。
いや、落ち着いたから執拗になったと言った方が、正しいのかも知れない。
それは金田の奥に深く根ざしている、有る思いから来ている。
金田の頭の中には、その思いから、手に入らない梓を穢し、嬲り、弄ぶ事しか無くなってしまった。
そして、その中で壊れてしまえば良いと、本気で考え始めたのだ。
■つづき
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