夢魔
MIN:作
■ 第29章 暗転8
キサラは次に、幾つものコードが付いた張り型を取り出すと
「次は道具の審査よ」
そう言って、いきなりオ○ンコに張り型を突き刺した。
「うーん…膣の形状はっと…、やっぱり身体に見合って、膣は小さいわね…。子宮口を広げなさい」
キサラが由香に命じると、由香は目を白黒させ
「え、そ、それ…出来ません…。どうすれば、良いんですか?」
キサラに問い返す。
キサラは溜息を吐くと、由香の尿道を点検し、クリ○リスを調べる。
「あ〜…。貴女、道具の開発は、一切されてないのね…。辛うじて拡張だけか…」
キサラはアナルに指を3本差し込み、グイッと広げながら呟いた
キサラは指と張り型を抜くと、バインダーに書き込む。
恐らく点数は貰えなかったのだろうと、黒澤は考えていた。
キサラは黒澤に向き直ると
「開発をされてないから、技術も見る事はしません。ここが伸びしろに成ると思うわよ」
黒澤に注意を与え、再び由香に近づき
「次は耐性を見ます」
由香の乳房に、注射針を突き立てる。
由香はその針を、顔を少し歪めて受け入れ、痛みに耐えた。
注射針は左右に3本ずつ刺され、由香は声を出すことなく堪えている。
キサラはその由香の表情を見ながら、鞭を取り出し由香を鞭打つ。
由香はその鞭も歯を食い縛り、声を漏らさず耐え抜いた。
キサラは50発程鞭打つと、手を止めピストンマシーンを取り出し、由香の股間に2個、頭の上に1個準備すると、由香の身体を伸ばし、オ○ンコとアナルと口にそれぞれくわえさせ、スイッチを入れる。
ピストンマシーンは、由香の全ての穴を突き始めた。
30分間動かした機械を止め、由香の股間と口を調べ、由香の表情を見詰め
「肉体の耐性はかなり高いわね…、でもまだ開発されていない。快感に感じていない…1点ね…」
肉体耐性の点数をバインダーに書き込み
「忠誠心はかなり良い物を持ってるし、そこら辺を鑑みて、総合で6点よ。黒首輪合格だけど、どうする? 鍛え直してもう一度挑戦する?」
黒澤に視線を戻して、問い掛けた。
黒澤は予想以上のシビアな点数に、歯噛みしながらも
「いや、それで構わない。黒首輪に上げてくれ…」
キサラに告げる。
キサラはフッと妖しく笑うと
「中途半端な調教で、黒首輪に上がると…苦労するのは、奴隷なのよ…。良いわ、解ったわ。あ、赤首輪と南京錠は貴方が持っていてね。次の奴隷に嵌めなきゃいけないでしょうし」
そう言いながら、黒澤に新たな首輪と南京錠を差し出した。
金色の南京錠には[12]と、黒澤の番号が入っている。
黒澤は南京錠と首輪を受け取り、キサラの呟きを問い返す。
「[苦労するのは奴隷よ]とは、どう言う意味だ?」
黒澤の問い掛けに、キサラはスッと視線を鋭く変え
「この子達は、これから田口のゲストを楽しませる奴隷になるの…。本物のサディスト達よ…、イラマチオやフィストファックなんか当然だし、子宮や尿道を使いこなせなきゃ成らないの。それに、ニードルプレイや拷問並みのプレイも当然要求される。人の身体が壊れるギリギリの所でも、快感を感じるようにしないと、精神を遣られちゃうわよ…」
黒澤に今後の、奴隷教師の扱われ方を教える。
黒澤はキサラの言葉を聞いて、顔を険しくさせた。
「今までは、それぞれの好みの調教をしてきたようだけど。これからは、何にでも耐えられる身体を作って上げなきゃ、この子達壊れちゃうわよ…」
キサラの囁くような言葉に、黒澤が躊躇っていると、黒澤の手に持った首輪に由香がスッと手を伸ばし
「私は大丈夫です〜…。黒澤様のためなら私は、どんな事でも致します〜…。例えこの身が引き裂かれても、黒澤様のご命令なら、絶対堪えて見せます〜。ですから、私に首輪をお授け下さい」
にっこり微笑みながら、懇願した。
その言葉を聞いたキサラが、[ふぅ]と溜息を吐くと
「まぁ、まだ24人揃うまで、少し時間は有るだろうし…、急ピッチで仕上げるしかないね軍人さん…。あんた、そっちのエキスパートでしょ?」
黒澤に向かって、呟いた。
その瞬間、黒澤の雰囲気が剣呑な物に変わる。
「どうして、それを知っている…」
黒澤が低い響く声で問い掛けると
「メアリーズ・ラビット…、聞き返されたら、そう言えって云われたわ…。意味分かんないけど…」
野生の肉食獣のような雰囲気をまともに受け止め、キサラがサラリと答えた。
黒澤はその言葉を聞いて、驚きを浮かべると
「良いだろう、そう言う事なら指示に従おう…。それと、その名も忘れた方が身の為だ…」
フッと微笑んで緊張を解いた。
キサラは狐に摘まれたような顔で、黒澤を見詰めると
「私はプロだから、嘘の審査もしないし、便宜も図らない。ただ、調教の教育はして上げるわ…」
少し安堵を浮かべ、ぶっきらぼうに言った。
黒澤は首輪を由香に付け、鍵を掛けると
「ああ、それで構わない…。私は、取り敢えずこいつ等に拷問を経験させる…。人は一度受けた痛みが基準となるからな…。他で受けて、気が触れないように教えてやる…」
キサラに向かって、呟くように告げる。
由香は新しく付けられた、黒首輪を嬉しそうに撫でていた。
「さあ、行こう…。かなり辛くなるが、頑張るんだぞ」
黒澤が由香の頭を優しく撫でて、微笑むと
「はい、由香は黒澤様のご命令なら、どんな事でも堪えられます」
由香はにっこり微笑み、黒澤に答える。
黒澤はエレベータの方に顔を向けると、笑みを消し決意を固めた。
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