夢魔
MIN:作
■ 第30章 圧制12
悦子の頬は赤く紅潮し
(綺麗…綺麗よ久美…。その、表情…。もっと…、もっと壊して上げる…、お前の意志が、無く成るまで…、私の思い通りの人形に変わるまで、もっと壊して上げるわ…。私の命令で、感じ、泣き、笑い、幸せを感じられるまで、徹底的に教育して上げる…うふふふ…)
自分の願望に酔いしれた。
人の精神を壊す危険な思想は、白井の思想その物で有り、人を人形の様に変える考えは、もう1人の鬼畜の考えに酷似している。
悦子は久美の乳房に左手を伸ばし、乳首をコロコロと転がし始めると、右手で摘んだクリ○リスに爪を立て、軽く抓った。
相反する刺激に久美の身体は、ビクビクと反応し悦楽を身体に刻みつけ、快感として覚え込む。
「あひゅ〜〜〜、ひぃ〜〜〜、あく〜〜〜ん、はぁ〜〜〜〜っ」
久美は涎を垂らしながら、快楽の泥沼にズルズルと引きずり込まれ、忘我の域に追いやられる。
「ほら、気持ち良いでしょ? もっと感じなさい…。これからお前は、物になるのよ…全校生徒の目の前で、掛けるだけの恥をかいて、人の尊厳を捨てるの…。これからは、物として私にひれ伏すのよ…」
悦子の囁きは、久美の耳に届いていたが、久美はその意味を理解出来なかった。
久美の意志は既に、言葉の認識を行えない程、頭の中から弾き出されていたのだ。
久美の口からは、官能を訴える淫声だけが、こぼれ落ちていた。
久美はこの後、1時間ネチネチと悦子に責められ、絶頂を迎える事無く嬲られる。
8時45分のホームルームを知らせるチャイムが鳴ると、悦子は久美の身体から手を放し
「あら、もうこんな時間…久美が言い声で鳴くから、つい時間を忘れちゃったわ…」
しゃがみ込んでいた身体を持ち上げた。
久美の瞳は朦朧とし、何処にも視点は合っていない。
悦子が久美の拘束を外すと、久美はゴトリとベットから落ち、床の上でビクビクと痙攣している。
悦子はそんな久美を見下ろしながら、久美の顔に足を載せ
「何してるの? 誰が寝てて良いって言ったの?」
久美の顔に載せた足に、ユックリと体重を掛ける。
被虐に開花させられ、自分の意志を持たない久美は、それだけでビクビクと腰を震わせた。
悦子はニンマリと笑みを浮かべると、足を久美の上から離し、昨夜のバケツを久美の前に置く。
「久美、これを着なさい。お前の衣装よ…、昨夜からずっと漬け込んでいて上げたわ。乾燥室に放り込んでおいたから、良い具合に水分が飛んでる筈よ…。クラスみんなのオシッコが染み込んだ制服よ、今のお前にはこれが相応しい…、ゴミ屑なんだからね…」
悦子が久美の髪の毛を掴み引き上げて、グイグイ左右に振りながら、久美に告げると
「ふぁ…い…」
久美は虚ろな目を、悦子に向けて返事を返す。
悲しいかな、久美の目の奥には、髪の毛を掴まれ苦痛を与えられているのに、官能の色が宿っていた。
恥辱と苦痛、それを快感と受け止める身体に、久美の身体は一晩で変えられた。
悦子はそんな久美を嬉しそうに見詰め
「このショーが終わったら、お前の身体は私の物、思い切り変えて上げるわ…私好みの綺麗な身体に…。私の可愛いお人形にね…」
久美に宣告する。
久美はそれがどんな意味かも分からず、意志の無い頭で反射的に答えた。
「ふぁ…い…」
と。
悦子はその返事を聞いて[くっ、くっ、くっ]と笑い始め、調教室全体に響く哄笑へと変えた。
久美は悦子の指示通り、バケツの中から少し湿った、アンモニア臭が立ちこめる下着を取り出し、身につけ、制服を纏う。
美しい白百合を思わせる美少女は、一晩で数十年路上生活をしたような、みすぼらしさに変わり、他人の小便が染み込んだ制服を着て立ちつくす。
悦子が調教室の扉を開け、エレベータに向かうと、久美はその後を夢遊病者の様に従った。
激烈が襲う腹部も、媚薬による快感も、今は久美の中では感じているのかすら解らない。
久美は只ひたすら、フラフラと悦子の背中を追従する。
まるで、その様は見えないリードに引かれているかのようだった。
悦子が地下2階の、メイン通路にさしかかると、5人の風紀委員が、同じように少女を連れて、合流する。
悦子が目線を他の風紀委員に合わせると、ニヤリと微笑んで悦子に目礼する。
悦子はその笑みに、酷薄な笑みを返して、軽く頷くとエレベーターに向かった。
エレベーターホールには、薫が控えて居て、悦子を待っていた。
「そのまま、校庭の方にお越し下さいとの事でした…。キサラ様が、お待ちに成られております」
薫がそう言うと、悦子は驚いた顔で
「えっ? キサラ様がもうお待ちなの? それなら、早く言いなさい! あの方をお待たせするなんて」
薫に問い掛け、叱責する。
「も、申し訳御座いません。キサラ様が、[時間いっぱい迄使わせなさい]と仰った物ですから…。まだ、3分以上残っております…」
薫がブルブルと震えながら、キサラの指示を伝えると、悦子の表情が和らぎ
「あら、キサラ様の指示なの…。ごめんなさいね、あの方の指示は、私達には絶対…。お前を責めるつもりは無かったのよ…」
薫の頬に優しく手を伸ばし、薫の震える唇に自分の唇を重ねた。
薫は悦子の口吻に表情を蕩かせながら
「あふぅ〜…、悦子様…勿体ないです〜…お心遣い頂けるなんて…。光栄で御座います…」
悦子に感謝する。
役員の任命が終わると、悦子達風紀委員はキサラに調教の方法を叩き込まれた。
それは、教員達が行った、合宿の様な物で相手に成ったのは、奴隷教師達だった。
キサラにすれば、奴隷教師とサディスト生徒の教育で一石二鳥の物だったが、風紀委員が一様にキサラに尊敬と忠誠を見せ、コントロールが楽になると言う、追加効果も生まれる。
そのため、今学校内で尤も力を持っているのは、キサラになった。
そんなキサラが待つ校庭に、7人の風紀委員が6人の校則違反者を連れて移動を始めた。
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