夢魔
MIN:作
■ 第31章 農場25
第2体育館からゾロゾロと女生徒達が、出てくる。
その歩みはフワフワと地に足が付いて居らず、その表情は熱にうかされている様だった。
中にはウルウルと涙を湛える者や、ブツブツと呟き心のバランスが崩れている者もいる。
そしてその全員が感じた物は、ショックだった。
それも、かなりの強度のカルチャーショックである。
少女達が見た物はSEXで有る。
それも行為としては、フェラチオから69に移行し、騎乗位から対面座位に移る普通のSEXだった。
だが、それは支配と服従が、どっしりとした屋台骨のように、行為の中心を貫いている。
衝撃的であった。
頭を鈍器で殴られ、脳みそが飛び出すぐらいの衝撃。
虐められるのがSMだと思っていた。
堪え忍ぶ事がSMだと思っていた。
だが、今日見た物にそんな物は、微塵もなかった。
だが、それを100人以上の全員がSMと認識した。
そして、少女達は、志保理の歓喜の表情が、忘れられ無く成っていた。
ピンと伸びた美しい背中に、ビリビリと電気が流れたような痙攣が走り、全身がピンク色に染まった後、腰から広がり始めたガクガクとした震えが、波のように拡がり、痙攣して強張った身体をゆったりとほぐして行き、その後に見せた、この上ない幸せそうな微笑み。
その微笑みは、美しさと妖艶さと満足が混然となり、少女達の心を鷲掴みにした。
そして、その後行われた、志保理の行為も少女達は[当然やるべき事]と全員がそう思った。
それは、支配し頂まで導いて下さった方に対する、礼儀であり寧ろ進んで行いたいと全員が感じる。
だが、最後の行動だけは、自分には無理だと感じる者が、多数居た。
それは、精神的な物では無く、物理的な難度が有ったからだ。
少女達はお互いに身を寄せ合い、支え合って第2体育館から教室へ向かい、荷物をまとめて帰路に着く。
帰路に着いた少女達は、ようやく少しずつお互いの気持ちや思いを話せる程に、興奮から冷め始めた。
5人程のグループで帰路に着く少女達。
「ふぅ〜…凄かったね…」
少女の中の1人が溜息と共に呟くと
「うん…、凄かった」
別の1人が、直ぐに認めて呟いた。
「でも、綺麗だったね…叶先生…」
「私もそう思う…」
「ねぇ、あれって、綺麗だったから凄かったの? 凄かったから綺麗だったの?」
少女達の話題は、志保理の美しさに集中し始める。
行為の間の志保理は、少女達が羨望の目を向ける程、妖しく、美しかった。
元々の美しい顔立ちが、倍にも、数倍にも感じられ、息を呑む程の美しさで舞い踊るようなSEXだったのだ。
「ふぅ〜…本当に綺麗だったな〜…叶先生…」
「あんな風に、感じるから綺麗になるの? 綺麗だからあんな風に感じられるの?」
少女が同じように問い掛けると
「もう、さっきからそればっかりね。そんなの、どっちでも良いじゃない」
少女が少し声を荒げて言うと
「でも、大事かも…。それが解れば、私達も何とか出来るかも…」
少女の1人が、フォローのつもりで告げると、全員の視線がその少女に向き
「あ、あなた…何とかするつもりなの…」
ボソリと問い掛けた。
全員に視線を向けられた少女は、驚きながらも頷き
「う、うん…その為に、今日見せて貰ったんだもん…。あれを見せられて、努力しないなんて…それこそ失礼よ」
少女が全員に告げる。
「う、うん…そうよね…、失礼よね…」
「私も、そう思う…」
「でも、具体的にどうするの…?」
1人の少女の問い掛けに、全員が黙り込む。
暫くの沈黙の後
「やっぱりさぁ〜…管理者様って言うか…、支配して下さる人が居ないと、無理っぽいよね…。指導して貰わないと、私達じゃ何にも解らないモン…」
「そうよね〜…、私はこの間、宿題を出して貰ったけど…失敗しちゃって、それっきりなのよ…。先生怒っちゃったのかな〜…」
「あら、先生は失敗くらいで怒らないわ。だって、私失敗したけど、次の日再挑戦して出来たら、頭撫でてくれたんだよ」
「え〜っ! 再挑戦って…そんなの、良いの?」
「うん、[出来るまで頑張ります]って言ったら、[明日来なさい]って言ってくれたよ」
「あちゃ〜…私、それ言って無い…。それで、怒らせたんだ…」
「ちょっと、今は宿題の話じゃ無いでしょ。管理者の話!」
少女達の話は、盛り上がり始めキャァキャァとにぎやかに、話し始めた。
そして、1人の少女がポツリと呟く。
「でも、羨ましいな…。叶先生…、あんなに幸せそうにイケて…、あんなに嬉しそうに京本先生のお口に含んで…。私真正面だったから、叶先生のモノが丸見えだったんだけど…、ズッと感じて、ヒクヒクしてた…。快感ってあんなに続くモノだって始めて知ったわ…」
「うん、私も始めて見た…あんなに、感じてる女の人…。私もあんな風に感じてみたいなぁ〜…」
「私も、そう思う…」
「良〜し! 明日は、叶先生に直接聞いちゃお! どうしたら、先生みたいに成れるかって」
「あ〜それ良い! グッドアイデアね」
「私も、そう思う!」
「あんた、そればっかりね…」
少女達は明るく笑いながら、自宅に散って行った。
自分達と同じ考えを持った者が、100人以上居るとは、この時考えもしていなかった。
翌日登校した少女達は、志保理を取り囲み驚かせたが、志保理は丁寧に少女達に答えてやった。
少女達は志保理の答えを聞いて、様々な行動を取り始める。
心に残る処女喪失を諦め、オ○ンコを鍛えようと考える者。
志保理のように、全てを限界まで高め、処女を捧げようと考える者。
服従する快楽を早く求めようと考える者。
教師に何とか管理して貰おうと考える者。
その反応は、様々だった。
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