夢魔
MIN:作
■ 第31章 農場37
ローザが廃ビルから公園に移される頃、水無月家の2階では、奇妙な音が響いていた。
それは、さほど大きな音では無く、皆が寝入り生活音が消えて、静まりかえり始めて気づく、そんな大きさの音だった。
それに気が付いたのは、久美の兄である。
風呂上がりに飲んだビールで、尿意を覚えトイレに行った帰りの事だ。
カツン、カツンと堅い物がプラスチックか何かに当たる音。
それが、どこからとも無く、聞こえて来る。
トイレの帰りには気にも成らなかったが、ベッドに入り寝入ろうとすると、妙に耳に響くのだ。
そして、久美の兄はその音の変化に気づく。
音に気づいた時は、カツン、カツンと1つの物が、定期的に当たる音だったのが、今はカツツン、カツツンと複数に変化している。
久美の兄は不思議そうに、その音に耳を傾けていると、今度はカカカッ、カカカッと量が増えた。
その変化で久美の兄は、自分の住む家の事を思い出す。
(ちょっと待て、この家は2重サッシで完全防音の筈…、家の外の音がこんな風に聞こえる筈が無いぞ…。と言う事はこの音を立ててる物は、家の中の何かって事に成る…)
久美の兄はそれに気づくと、途端に興味を持ち、布団を跳ね上げる。
久美の兄は部屋の真ん中に立ち、耳を澄ますが、どこから聞こえているのか全く見当が付かない。
耳を澄まし始めた久美の兄は、その音が変化するタイミングにも気づいた。
音が2〜3分止まるのだ。
そして、止まった後必ず音が増え、音の止まるサイクルが短く成る。
(何だこの音…。何かを数えている…、いや、何かを数個ずつのグループに分け、落としている…そんな感じだな…)
久美の兄は、それにどう言う意味が有るのか分からず、無性に正体を知りたく成った。
部屋から廊下に出ると、その音は自分の部屋にいるより、良く聞こえる。
久美の兄は廊下で耳を澄ますが、今度は音が反響し過ぎて、部屋に居る時より場所が特定出来ない。
久美の兄は廊下を進んで、階段を下りると、今度は音が小さくなる。
(音の大きさから行くと、音源は2階だな…)
久美の兄は踵を返して、階段を上りトイレや洗面所を見るが、音に変化は無かった。
そして、久美の兄は2階の部屋の扉に耳を押し当て、中の音を探り始める。
次々に耳を押し当て、久美の兄はその音のする部屋を見つけた。
(久美の部屋からだ…、あいつが立ててるのか?)
久美の兄は訝しげに眉を寄せ、首を傾げながらソッとドアノブに手を掛ける。
カチャッと言う音とともに、ドアノブが回り扉が薄く開く。
(あちゃ…、久美の奴鍵を掛けて無いや…。鍵が掛かってたら諦めようと思ったのに…。ええい、ここ迄来たら…)
久美の兄は少し迷ったあげく、扉を押し込み
「久美〜…起きてるか〜…」
小さな声で、話しかけながら、久美の部屋の中に入る。
薄明かりの中で見る、妹の部屋は、整然と片づきとても女の子っぽい部屋だった。
久美の兄は少しドキドキしながら、首を巡らせ妹を捜す。
久美はベッドの中に居た。
だが、その姿はどう見てもおかしかった。
ベッドの上で、四つん這いに成り、肩迄シーツを被っているのだ。
「久美、起きててのか…。一体何してるんだそんな格好で…」
久美が起きていた事にも、おかしな格好にも驚きながら、久美の兄は部屋を横切り、久美に近づこうとする。
その途中で、久美の顔がいつまでも自分に向けられない事を訝しみながら、部屋の中央にぶら下がる、蛍光灯のひもを引き、電気を点けた。
そして、明かりの下で久美の異常に気づき、あの音の発信源にも気が付いた。
「く、久美何してるんだ…」
久美の兄は喉の奥が妙に乾いて、苦しそうに久美に問い掛ける。
だが、久美は上品な微笑みを浮かべ、久美の兄の声に全く反応しない。
その時、音が止まり久美の姿勢が変わる。
久美のお尻が、スーッと下に降りて行き、シーツの下で腰をくねらせた。
その動きはお尻で何かを探す様な動きで、とてもいやらしく器用に動いている。
久美の兄はゴクリとつばを飲み込み、久美に近づくと
「おい、良い加減にしろよ。お兄ちゃん怒るぞ」
久美の肩に掛かったシーツを掴み、一息にはぐる。
その光景を見て、久美の兄は固まった。
久美はシーツの下で、小さなブラジャーとも呼べない下着だけを着け、下半身をベッドに押しつけている。
その姿にも驚いたが、もっと驚いたのは久美の乳房に踊る蝶と、お尻に咲く百合の花だった。
そして、久美の兄は久美が何をしているのかも、音の正体も理解する。
久美はベッドの上に置いたプラスチックの受け皿に、オ○ンコを押しつけ1p程のベアリング球をオ○ンコの中に吸い込んでいた。
クネクネと腰を動かして、全てのベアリング球をオ○ンコに飲み込むと、久美のお尻がスーッと上がり、オ○ンコから2個のベアリング球を産み出す。
カカッと音を立てて、ベアリング球が受け皿に落ちると、久美の兄が聞いていた音が鳴る。
久美の腰が妖しく揺れ動き、ツツッとオ○ンコの中から2個のベアリングが出てくると、膣口を巧みに使い受け止め、同時に放す。
2個のベアリング球は、カカッと乾いた音を立てて、受け皿に溜まる。
久美の兄の手から、はぎ取ったシーツが落ち、次にガックリと膝が落ちた。
久美の兄は最愛の妹の変わり果てた姿を、滂沱の涙を流し、見詰め続ける。
久美のオ○ンコから都合25回、ベアリング球が産み落とされると、久美は手でベアリング球を持ち、次はアナルに詰め込み始めた。
久美の兄はそれを見て、気が狂いそうに成り、跳ね起きて久美にしがみつき
「止めろ! 止めるんだ久美! そんな事、直ぐに止めるんだ!」
大声で叫びながら、久美の行動を止めさせようとする。
久美は久美の兄に抱きしめられ、振り回される中、アナルにベアリング球を詰め込み続けた。
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