夏休みと淫魔が巣くう聖堂
有利書:作

■ 第2章8

休憩は、あっと言う間に終わりを告げた。

「さてと、そろそろ行きますか。」
栞が呟き、会場へと足を運んだ。
この後、栞達は次々とイベント参加者達に袴を捲られパンティを曝け出してはカメラに納められた。
この後も、儀式は順調に行われようやく撮影の儀式は終わりを告げた。


夕方5時を過ぎ、神社は静けさを取り戻していた。
神社に残った栞達は、栞の部屋でお茶会を催していた。
「それにしても、栞さんの蛍光ピンクは反則です。」
茉莉は、栞にそう呟いた。
それに対して栞は
「うーん・・まあ、普段は身に着けないけれど今日は特別に身に付けているだけですよ。」
栞は茉莉にそう呟いた。

「来年の儀式は、もっと忙しくなるかも知れません。」
栞は、呟いた。
「夏だし、熱いです。」
佐久弥が呟き。
「夏と言えば、怪談話しね」
茉莉が呟いた。
「怪談と言えば、この街にある聖堂に妖怪が出ると言う噂があって、取材に向かったリポーターが行方不明になったって噂を聞いたことがあるけど、ホントかな?」
佐久弥が、お茶を啜りながら呟いた。
「妖怪・・か。 その妖怪を退治したら私達有名になってしまうかも・・・ね。」
続いて、茉莉が呟く。
「妖怪と戦って、もし妖怪に負けたらその妖怪とSEXをすることになるわ・・。」
佐久弥が。
「でも、その場合凌辱って言うんじゃ・・。」
ハニカミながら栞が。
「凌辱?それって、妖怪の子を孕まされる事ね。」
佐久弥が茉莉に。
「よし、来週に例の聖堂へいって妖怪退治と行きますか?」
茉莉が呟いた。
「私達3人だけでは危険すぎます。」
栞が茉莉達に呟いた。
「まあ、確かに・・では、ファーナさんやファリナさん達にも協力してもらいましょう。」
佐久弥が呟いた。

「次のニュースです。 聖堂に取材に行った女性レポーターの行方は、いまだに不明であり警察は動員数を増やして捜索に当たる模様です。」
と、アナウンサーが報道した。
「私の予想だと、その二人のレポーターは恐らく妖怪に襲われたのかもしれないわねえ。」
テレビを見ながら、茉莉が呟いた。
儀式を終えた後、茉莉達は小さな宴会を開いては大いに盛り上がり飲んではいけないお酒を飲んだのだ。

「コンビニでも行ってこよっと。」
茉莉は呟き、部屋を後にした。
時刻は、午後10時を回っていた。
コンビニは、茉莉の家から歩いて20分位かかるためいつもコンビニへ行くと言う訳にもいかないのだ。
茉莉が、コンビニへ行く理由があるとすればお酒を買いに行くだけではなく、お酒にあうおつまみを買う為でもあるのだ。

家を出た茉莉は、コンビニを目指して歩いていた。
「今度、自転車買おう。」
と、ポツリと呟いた。
茉莉は、今まで産まれてこの年まで自転車に乗ったことはほとんどない為、今から乗っては上手く乗れるかは全くの不明である。
茉莉の乗り物と言えば、キックボードである。
なぜ、茉莉がこのような物に乗って居るかと言うと足を鍛える為であるのだが、このような乗り物で足を鍛えるかどうかは不明である。
「もうすこしで、半分だ。」
茉莉が呟いた。
この後、茉莉は順調にコンビニへ向かうと思われていたのだが、茉莉はある1人の少女と出会った。
「あれ? あれは、ファーナさん?」
茉莉は、ファーナの姿を見ては呟いた。

ファーナは、壁にもたれ当たりを見渡していた。
茉莉は呟き、ファーナに声を掛けようとしたが
「あ、茉莉・・。」
ファーナから声を掛けられた。
「こんばんは、ファーナさん。」
と茉莉がファーナに。
ファーナの足元には、大きなスーツケースが置かれその横には、魔導師達が愛用する杖が立てられたいた。
「ファーナさんが、スーツケースを持ってると言う事は、国へ戻られるのですか?」
茉莉は、ファーナに訊ねたが。
「そうじゃない、賢者学園を飛び出して来た。」
ファーナは、そう答えた。

ファーナが通う、賢者学園は全寮制であるためこの時間帯に外へ出る事は出来ないのだ。
その為、ファーナは内緒で学園を飛び出したのだ。
「ファリナさんは、知ってるのですか?」
茉莉は、訊ねたがファーナは首を左右に振った。
「勝手なのはわかってるけど、しばらく茉莉の家に泊めて欲しいんだけどいいかな?」
ファーナ茉莉に訊ねた。
「それは、いいけれど・・。」
茉莉は、呟いた。
「ありがとう。」
ファーナは呟いた。
「あ、ちょっと待ってて・・買い物してくるから。」茉莉は呟き、店内へと入って行った。
この街の条例では、午後10時以降未成年の外出は例外を除いては禁じられている為、下手をすれば茉莉は補導される可能性が出てくるのだ。
ファーナは、コンビニの店内を見ていた。

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