縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第5章「魔手」17

− 無毛の恥丘 −

最終のANA 271便で10:00前に福岡空港についた。
タクシーに乗ってマンションに着いたのは10:30を少しまわっていた。
剃毛を施されて、何となく頼りなく心細い気分だった。
かつて経験があったが、恥毛がなくなると、僅かな下着との間のクッションがなくなるためか、クリ○リスが直接下着に触れて歩いているだけで愛撫を受けているような状態になってしまう。
最近は特に濡れやすくなっているから尚更だ。
疲れていても、習慣になっている玄関での首輪装着の為に、自然に下駄箱の中に手が伸びた。
この習慣は、アトランティス倶楽部を退会してからも続けていた。
寝室に入って旅装を解いた。
鏡に生まれままの姿に変わった裸を映す。

―あぁぁ わたし…綺麗!
鏡に映るあづみは、赤い首輪がアクセントになり、無毛の秘丘の下端に露になった秘筋を覗かせ恥かしげにたたずんでいる。

傍らのデジタルカメラを手に取った。
フラッシュが瞬く。
あづみは、セルフタイマーのカウントを告げる点滅ランプを、怪しく見詰める。
カメラが何度も閃光を放った。

見て欲しいと心からそう思った。
乳首を強く引っ張り、あらわになった秘貝に指を差し入れた。
既に滴るほど蜜をたたえ、合わせ目を開いて指を差し入れると、蜜汁が大腿を伝わり、流れ落ちていった…

何をしているのかは判っていた。
しかし、何も考えないようにした…
考えると、止めないといけない…
撮ったばかりの写真をmasterkojiに送信してしまった…
この、いやらしい今の私を見て欲しい! それだけが頭を支配する。

魅入られたように、陽子に禁じられていたMessengerでmasterkojiのチャットルームに入室していた。
ついこの間までそうしていたように、首輪をして裸になって…

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