縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第7章「姦計」1

− バルコニー −

昨夜、政治家の川嵜 巧と食事をともにした時、料亭のトイレで脱げない皮パンティの中でリモコンバイブが暴れだし、オシッコを太股に伝わるのをどうすることも出来ず、2度も逝ってしまった。

部屋に着くなり、服を剥ぐように脱いで、玄関に於いていた鍵で、南京錠を開けた。
ズボッと恥かしい音をたてて、バイブを引き抜く。

直ぐに身体を慰めようと思ったが、この状態のまま「★調教氏」に相対しなければいけない事を思い出した…。
パソコンのスイッチを入れると、「★調教氏」からメールが入っていた。
『何故、約束の時間にログインしないんだ!
罰を言い渡す。 おまえの家は、マンションの10階だったな?!
裸になってバルコニーに出て、オナニーしろ! オマ○コとアナルにバイブをぶち込んでな! わかったか!? 牝犬8号!!』

ベッドルームから淫具を仕舞っているポーチを取り出し、部屋の電気をすべて消してリビングからバルコニーに出た。
強い冷たい風が、あづみの火照った身体を撫でる。
跪き、チェアに胸を押し付け、お尻を高く掲げて恥部を夜風にさらし出した。

欲望の塊となった二つの深い穴に、淫具を自ら挿入し、声を押し殺し、髪を振り乱しながら、何度も何度も逝った。
閉ざしていた欲望を一気に吐き出すように、汗みどろになりながら獣のように自慰に没頭した…

----------------

昨夜のことが夢のように感じる。
獣のように、ただ快楽を求め、野外の夜風に淫らな裸身をさらし、まるで自分じゃなかったように思える。

何事もなかったように、今日も忙しく過し、ようやく仕事がひと段落して、予定の2回目のレーザー脱毛の準備が出来るのを待っていた。
東京まで行かずに処理できるのはいいが、普段接している部下達に裸を見せることになるので、そのことが少し恥かしくて嫌だった。

内線電話で、準備が出来たと知らせてきた。
詰まらない事を考えないことにしましょう!と自分に言い聞かせ処置室に向かった。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊