人身御供
非現実:作

■ 琴乃 試練2

(姫様ぁっぁ……必ずやっ!!)

私は階段を一気に昇り上がった。
心に誓いながら…… ……。
総布に風見と魏志、そして百回切り刻んでも飽き足らず……裏切り者の金剛っ!!。

琴乃姫様の泣き叫ぶ……喘ぎ声が遠くに聞こえた……。



「見ぃよ琴乃姫よ……顔馴染みの者がおるぞ?」
「ぅふう、ふっぅふぅ……あぁ…こんごぉ…?」
「そうじゃよ、お主を絶えず見守ってきた守護の者じゃ」
「こっ、んごぅぅ〜〜、来てくれたぁ〜?」
「ささっ、金剛殿も……」
「…む」

ただ立ち尽くす金剛の衣を……ワシは脱がしに掛かる。
(ひひひ、堕ちてしまえぃ、守護の者よ)
気が変わってしまっては大変だ。
早々に主君である琴乃姫に手を付けさせてしまわないと……。

「さぁ、出来たぞぉ?」
「……む・う」
「ぐぅっふっふ……さぁこっちに来るがよい金剛よ」
「ささっ」

すっぽり隠れてしまう程の背中を両手で押してやる。
硬直した表情の金剛と、吊るされたかつての主である琴乃姫が対面を果たした。

「こんごぅぅ……これぇ、ゃぁなのっぉ〜〜ぉ。
はよぅ、助けてぇぇんぅぅうう…くぅ!?。」

言葉を遮るかのように長芋がグルグルと回転されて、琴乃姫は巧く喋る事が出来ない。
クネらせ続ける腰、端整な顔の眉間に悩ましいシワを寄せる琴乃姫。
それを食い入る様に見つめ続けるのは金剛である。
助けるという素振りは無かった。
(魅入られたか金剛よ…無理も無い、こんな姿を見るのは考えられんじゃろうて)
助けを求める悩ましい表情の琴乃姫と、仁王立ちしたまま見下ろし続ける金剛。
立場が完全に逆転した。

「琴乃姫よぉ〜、金剛が全裸になっておるぞぉ?」
「なぁぁ〜〜…なん……でぇ?」
「何でかのぅ〜おかしいのぅ……助けてくれって言うてみるのじゃ」
「こんご……ぅ、はよぅたすけてっぇぇ〜〜?」

荒い息を付きつつ、絶え絶えの言葉に、ピクリと身体を動かす金剛であった。
(頃合じゃろうて……)
ワシは悪魔の囁きを金剛に投げ掛ける。

「さぁ金剛よ、尻の長芋を手にするのじゃ」
「…… ……」
「はよう手にするのじゃ……そなたはもぅ、後戻りは出来ぬのじゃ」
「……」
「覚悟を決めよ……そなたはもう、姫の守護では無い」

ビクッと金剛の身が弾かれ、ゆっくりと手が長芋に伸びた……。
言動の誘導は確実に効いた。

「さぁもっと助けを求めよ、琴乃姫よぉ〜〜」
「はぁはぁ、はっぁはぁ〜〜〜…ぁくぅ……。
ぁうぅ、金剛ぅぅ〜〜ぅ、痒いぃの…ゃあぁ〜。」
「ぐっふっふ、お前の家来が今助けてくれるぞぉ?」
「んぅぅ〜〜はっぁ……こんごうぅ〜〜」
「痒いの痒いのぉ〜〜、飛んでけぇ〜〜ってのぅ」

御党首に代わり、金剛が長芋を手にして…… ……。
ゆっくりゆっくりと、かつて主の奥方の尻穴を掻き混ぜてゆく。

「ほぅら、金剛が痒みを癒してくれておるぞぉ?。
いいのぅ〜〜良かったのぅ〜、嬉しいのぅ〜?。」
「ぃっぁ……ぅっぁ〜〜んぅくぅ〜〜はっぁ!」
「おうおう、流石は主従関係だっただけあるわ、ツボを知っておるわい」
「まことにですなぁ、よりイイ声で鳴きよる」
「こっ……こんご…うぅ、いゃっぁぁ〜っぁ!」

初めて聞くであろう大きな嬌声に、金剛の手が止まる。

「ぐふふ、金剛よ……まだまだじゃぁ、まだまだいたぶってやれぃ」
「左様……宴はこれから……ぞ?」
「……」

金剛は何も語らない。
だが、再び手を…長芋を動かした。
(よぃわ、実にいい仕業になったわぃ……)
心の中の笑いが止まらない。
(栄弦よ……出来れば貴様に見せてやりたかったわぃ)
我を忘れたかのように夢中で掻き回す守護たる金剛と、我を忘れ掛けた淫靡な処女姫たる琴乃姫。
(栄弦が見たら、驚いて死んでしまうかもしれぬわ)
…… ……笑みは止まらない。
最高の宴だった。

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