隷属姉妹
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■ 第4章 突き付けられる選択2-4

 笠原の中で、恵美の存在が[使い潰す玩具]から[転売目的の商品]に変わると、笠原は蕩けた視線を向ける恵美を見詰め
「おい、舌出せ」
 短く命じる。
 逆らわないと誓わされた恵美は、何の躊躇いも無く、ピンクの舌を目一杯伸ばして差し出す。
 差し出された舌を笠原は、口を開いて前歯で噛み、口腔内に引き入れて、恵美の舌を絡め取る。
 突然の事に、恵美が驚いて、舌を引こうとすると、笠原の前歯が強く恵美の舌に食い込んで、真正面に有る笠原の視線が鋭く変わった。
 その変化に、恵美がビクリと震え、抵抗を止めると、舌に食い込んだ笠原の前歯が緩み、舌が自由を取り戻す。
 だが、その自由は、あくまで笠原の口腔内での物で有って、引き戻す事は許されていない。
 それは、恵美をジッと見詰める笠原の目が、物語っていた。

 恵美は、内心で諦め切った溜息を吐き、強い快感の余韻に身を任せ、笠原の首に腕を絡ませ、身体の力を抜いて身を委ねる。
 笠原の唇と恵美の唇がピッタリ重なり、笠原は引き込んだ恵美の舌に、自分の舌を絡み付かせた。
 されるがままの恵美は、全身の力を抜いて、舌を嬲られる感覚に耐えていたが、唇を重ねた笠原の舌の動きが止まり、唐突に尻朶を平手打ちされる。
 パシーンと小気味良い音が笠原の自室に響き、恵美が驚いて舌を引くと、笠原の舌が恵美の口腔内に入り込み、恵美の口腔を蹂躙する。

 忽ち恵美の胸中に嫌悪感が膨れ上がり、反射的に拒絶し掛けたが、寸前で思いとどまり、笠原がしていたように、入り込んで来た笠原の舌に絡み付かせた。
 暫く笠原の舌を口腔内で自分の舌と絡ませると、笠原の舌が恵美の舌から離れ、ツンツン突きながら自分の口腔内に戻って行く。
 恵美は、舌先を突かれた意味に気付きながらも躊躇ったが、笠原の嘲るような目に、心を折られ舌を突きだし、笠原の口腔内を舐め回した。
「同じ事ばっかりやらずに、もっと色んな場所に舌を這わせろ。唇や歯の裏表、首を捻りながら唇を押し付けたり、工夫しろ」
 笠原が口腔内に命じると、恵美は言われた通りに、笠原の唇を舐め、歯列の裏表に舌を這わせ、唇を押し付けて捻りながら、笠原の舌に自分の舌を絡み付ける。
 固く目を閉じ、濃厚なディープキスをする恵美の目から、ツッと一筋の涙が落ちた。

 その涙に、笠原はニンマリと笑い
「中々上手ぇじゃ無ぇか。馴れたモンだな」
 恵美に告げると、恵美は固く目を閉じたまま、泣きそうな顔で
「な、馴れてません…。初めてですから…」
 笠原の口腔に告げると、笠原は唇を離し
「はん?初めて?ディープキスがか?」
 呆気に取られた表情で、恵美に問い掛けると、恵美は項垂れてフルフルと頭を振り
「キスが…です…」
 小声で答えた。

 恵美の答えに、笠原はニンマリと笑い
「って事は、今のがファーストキスって訳か。こいつは良いや。笑えるぜ」
 恵美に言い放つと、恵美は馬鹿にされたと感じ、内心でムッとして弾かれたように顔を上げ、笠原の顔を見詰めると、目の前の笠原の顔は上機嫌で、逆に驚いてしまう。
「俺は、よう。[初物]って奴がすこぶる好きでな。今日は、かなり機嫌が良い。何度もおまえの懇願を聞いた事でも、分かるだろ?普段の俺なら、何度も約束を反故にされりゃぁ、チャンスなんかやら無ぇ」
 嘲るような笑みを浮かべて、恵美に告げると、恵美も笠原に言われて初めて、嘘を吐いたにも拘わらず、罰も無しで懇願を聞き入れらた事を思い出す。

 軽く驚く恵美に
「おら、今度は、チ○ポをケツマ○コで擦りながら、続きだ」
 笠原が命じると
「はい。畏まりました」
 恵美は、返事を返して、再び笠原の首に腕を絡め、ディープキスをしながら、腰のピストン運動を開始する。
 笠原は、恵美のお尻に手を伸ばし、ぺちぺちと尻朶を叩きながら、恵美のピストン運動を煽った。
 優しく撫でさすられる、愛撫すらされた事の無い恵美は、叩かれる事で拡がって行く、ゾクゾクする感覚に戸惑いながら、激しく腰をくねらる。
 唇を塞がれ、呼吸も制限され、尻朶を叩かれる恵美の思考が、徐々に拡散して霞が掛かったように、纏まりを無くして行く。
 叩かれて、熱を持った尻朶が熱く、擦られる粘膜がジンジンと疼き、それがドンドン快感に変換され、恵美の中を満たして蕩けさせて行った。
「あふん、はん、はん、あはぁぁぁっ…。ムチュ、チュバ、チュクッ。んくぅん、はん、チュパ」
 笠原と激しく重ねる恵美の口から、熱い吐息と共に、様々な音が漏れる。
 その音と共に、ペシペシという音が、パシン、パチンという音に変わり、叩かれる度に恵美の腰が戦慄(わなな)いて、アナルがキュウキュウと締まる。

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