梨華子と亜矢子
百合ひろし:作

■ 第八章 喪失4

大介は乳首から口を離して梨華子の体から離れ、梨華子の下半身に移動した。
「入れるまではもうちょっと我慢してくれよ」
大介が言うと梨華子は、
「うん……」
と言った。大介は梨華子の足を開き覗き込んだ。パンティのクロッチ部分は完全に濡れて一部尻の方にまで愛液が染み込んでいた。実際初めて見たから嫌らしいというよりは触れば触るほど中から止め処も無く液が出てくる不思議さを感じずにはいられなかった。
大介は梨華子に右手を下ろすように言った。言われた通りに梨華子が右太股の下に右手を這わせると大介は左手の指を絡ませて親指を噛ませない様にした。それから左太股の内側を右手で撫でながらだんだん手を股間に移動させた。手がマ●コに着くと梨華子は軽く背中をそらして腰をビクッと反応させた。大介は梨華子の股間からパンティのフロントからリボン、腹、乳房を眺め、乳房が反応に合わせて揺れるのを見た。決して大きくないが形が整って弾力ある乳房が小気味良くぷるっと揺れた。

梨華子は左手で左膝を軽く掴んで開いた。大介は、
「中、触るよ」
と言った。梨華子は、
「お願い……」
と言ってパンティの上から愛撫する大介の右手首を左手で軽く掴み、太股の方からパンティの中にゆっくりと滑らせた。大介の指はクリトリスと膣に触れ、その中に人指し指と中指を入れた。
「これでいいかい?」
と聞いた。梨華子は、
「あっ……んっ……そこっ……合ってる……」
と答えた。大介の人指し指と中指が膣内に入り、小指がクリトリスに当たった。パンティ越しに大介の指の形が浮き上がった。その快感に梨華子の腰が跳ね、更に動いた事で膣が刺激され快感が頭に突き抜けた。

「梨華子、我慢出来ない。一回出させてくれ」
大介はそう言って右手はパンティの中で膣に指二本入れたまま、梨華子の右手の指と絡めた左手を離し、はち切れそうなビキニパンツの前に手をやった。するとそれだけで射精してしまった。その後左手で握って精子をとりあえず出し切る為にゆっくりとしごいた。
ビュッ、ビュッと精液が出てパンツを濡らし、梨華子のパンティと同じ様にグッショリと濡れてしまった。その中でチ●ポがビクビクと痙攣しながら更に精液を出していた。
大介はチ●ポが落ち着いたのを確認すると左手をティッシュで拭き、梨華子に右手を出す様に言い、さっきと同じ様に指を絡めた。そして、
「待たせたな」
と言った。梨華子は、
「ううん」
と答えた。それを聞いて安心し、再び膣を刺激した。
「んっ……あ……っっ」
梨華子は腰を反応させながらあえいだ。顔は横を向いている為大介からは見えないが、梨華子はさっきまで左手で大介の愛撫を補助したり左足を開かせたりしていたが今は目頭を覆っていた。もうただ、快感に身を任せたい―――とそんな感じだった。

グチュ、グチュ、グチャッ
「んっ……あっ……もっと……」
止まる事なく愛液が溢れ出て部屋は卑猥な音と控え目ながら梨華子の声に支配された。
大介はそうしてるうちに一回射精して萎えたチ○ポが再び勃起してきた事を感じた。梨華子の膣から指を抜き、絡ませた指を離し、右手は梨華子の太股やパンティの上を優しく這わせ、左手で腰や腹を撫でた後、梨華子の体に重なった。
「じゃ、入れよう」
大介は優しく囁いた。梨華子は真っ赤な顔を大介に向けて、
「うん……入れて」
と答えた。すると大介は、
「俺が入れるのと梨華子が自分で入れるのはどっちがいい?」
と聞いた。梨華子は両手で顔を覆い、
「入れ……させて」
と答え、両膝を立てて足を開いた。大介はパンツを脱ぎ梨華子の股間の前に座った。
「じゃ、握って」
大介が言うと梨華子は上体を起こして向かい合い大介のチ○ポを右手で軽く握り、自分の腰を近付けた。二人の股間が近付く―――。梨華子は大きくなってる大介のチ○ポを見て、
「恥ずかしい……」
と言った後、意を決して左手でパンティのクロッチをずらした。そして更に近付くと、チ○ポがマ●コにタッチした。
「入れるよ」
梨華子は大介をじっと見つめて言った。慣れない手付きでこうやって真剣にやる梨華子が好きな事を大介は再認識した。
「一つになろう、梨華子」
大介が言うと、梨華子は、
「うん」
と頷いて、膣にチ○ポの先、亀頭をヌプッと入れ、右手を離し、左手もクロッチから離した。そして両手を大介の背中と腰に回して抱き締め、腰を少し浮かせて一気にズン、と突き出した。

「うぐうっ!!」
梨華子はうめき声を上げ、目をきつく閉じて歯を食い縛った。抱き締めていた手を離し、後ろについて上体を(後ろに)倒し、顔は逆にうつむいて顎を引く形になった。
「う……ぐ、……痛……ううっ……」
前髪が被さって目は見えなかったが梨華子は泣いていた。頬を涙が伝った―――。大介は驚き、
「一回やめよう」
と言ったが梨華子は首を振り、
「駄目……折角一つになれたのに……うくっ……」
と膣からの強烈な痛みに耐えて言った。梨華子のマ●コは血に染まり、水色のパンティをドス黒くし、シーツにも血が広がった。
「礼二が言ってた。初めてのコにはいきなり入れるな、ゆっくりやれって言ったんだ。俺がリードすれば―――ゴメン」
大介は頭を下げた。梨華子は首を振って顔を上げ、笑顔を大介に向けた。
「ううん、私が焦っちゃったから―――。これも経験だよ」
と言った後、もう一度上体を起こして大介を抱き締めた。
「痛み、大分収まったから……ゆっくりやろ」
と言って少し腰を引いてもう一度ゆっくりと腰を出した。
「う―――ぐっ」
梨華子は痛みに耐えて声を出した。大介は、
「やっぱり痛いんじゃ……止めよう―――いや、一回休もう。血も凄い」
と梨華子を強く抱き締めて言った。梨華子は首を振り、
「処女喪失の血だから―――大丈夫……みんな最初は通る道だから……気にしないで。最後までやり抜こうよ……」
と言ってもう一度少し腰を引いてからゆっくりと押し込んだ。グチュッと音を立て、愛液と血が混じって押し出され、パンティと太股とシーツを更に濡らした。
「んっ……もう……大丈夫……」
梨華子は右手を大介の背中から離し、大介の左手を掴んで指を絡めた。そして、
「私の中に出して……ね、今日は安全だから」
と言って目を閉じた。痛みは急速に引いた。大介を愛するからか、初めてのsexを成功させたいからか、それとも単に痛みに耐える為脳内麻薬が大量に出た為なのか―――。今の梨華子は全てが当たっていた。

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