ロックファン日記
大門:作

■ 12

整理された部屋には少し良い香りがしていた。
それに構わずタンスの引き出しを開けて、下着を漁ろうとしていたが、見覚えのある下着がいくつかあった。
美智子の部屋にあったものとほぼ同じものがいくつかあるのだ。
「どこまでの関係なんだ?」とふと疑問に思ったが、美智子が寝室まで「夕飯が出来上がりました」と丁寧に呼びに来た。
叔母よりも料理はうまい。
すぐに平らげてしまった。
しばらく休憩して、「風呂入るから脱がして」と言うと、美智子は俺の前に膝を付いて、服を脱がした。
丁寧に畳んで、椅子の上にまとめて置いた。
なんかちょっとした高級なソープランドにいるような感じだった。
マットプレイこそはないものの、美智子は自分の体で俺の体を洗った。
「そういうところで働いてたの?」と聞いたが、それには答えてくれなかった。
体も拭き、ベッドに行くと、しばらくしてから美智子が俺の体の上で四つんばいになって、俺の全身を愛撫し始めた。
「美智子はなんか不思議だね。でも、今日は全部出したものを飲んでもらうから」と言うと、美智子は頷いただけだった。
正直、怖くなってきた。
昨日、叔母の家で体験した美智子とは違う美智子がいた。
全てを吸い尽くされそうな感じだった。
美智子は朝まで俺の体を慰めるように、自分も何度もいきながら、俺の精を吸い尽くしていた。
最後のほうの美智子は本能のみだったと思う、変な言葉をずっとしゃべっていた。
それでも腰の動きは止まらず、またそれが良い感じで俺のチ○コにまとわりつき、何度も射精した。
美智子は口で受け止めたり、子宮で受け止めたりしながら、俺を吸い尽くした。
俺も朝には射精するのが痛かったが、美智子を跳ね除けて、やっとの思いで、美智子の部屋を出た。
俺の腰はもうガクガクと痙攣していた。
美智子のマンションの下の階段で一度力尽き、しゃがんでいるとそのまま寝てしまった。
起きると、叔母の家だった。
どういう風に来たのかは覚えていない。
ただ叔母のベッドの上で寝かされているのが分かった。
外はもう暗かった。
叔母はおらず状況が分からない。
時間の感覚が錯覚してしまうほど眠ってしまったらしい。
しばらくすると、玄関で音がした。
叔母だ。
叔母は俺の姿を見ると「大丈夫?」と声掛けてきた。
その後、怖い顔で「だから、浮気出来ないんだって言ってるでしょ?」と言ってきた。
俺は頷くしかなかった。
それ以来、俺は大学進学したものの彼女が出来ず、叔母の相手ばかりしている。
彼女が出来そうになると、必ず叔母の邪魔が入るのだ。
早く叔母から逃げたい……。

終わり


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