真梨子
羽佐間 修:作

■ 第9章 肉人形35

- 生涯の枷 -  9月11日(日)

 レストランを出て向かったスウィートルームでは、スパニッシュ系の外人が二人を待っていた。

「やあ、サイモン! 本当に来たんだなっ」

「ハーイ! ケースケ。 ギリギリ、マニアッタヨー」

「アメリカの友人、サイモン君だ。 日本の”緊縛”を教えてくれと言うんでお前をモデルに縛り講習をしてやると約束してたんだ」

「ウオー! マリコ! マリコー! アイタカッタヨー!!」
 サイモンは、握手していた啓介の手を振りほどくようにして真梨子に抱きつき、唇にむしゃぶりつく。

「うっ、ぷっ! いっ、いやあぁぁっ!」

「そう嫌がるなっ。 Netでお前の調教画像を見てからすっかり真梨子の虜になっちまってなあ。 今夜がお前を縛る最後のチャンスだと言ったらアメリカからすっ飛んできたんだ。 せいぜい、可愛がって貰うんだな。 ふふっ」

「あぁぁぁ、、、」
――世界中の人に見られてた、、、

「ああぁぁぁ、、、 赦してください、、、」
 啓介が流暢な英語でレストランで真梨子に小便浣腸したくだりを語るのを、サイモンはニコニコして聞きながら真梨子の服を剥いでいく。

「ワオ! レストランノナカデ オシッコデ、カンチョウ ダッテ〜!? マリコノ オナカニハ ケイスケサンノ オシッコガ タクサンネ! ケイスケサン、スゴイ!」
 サイモンはたどたどしい日本語でその興奮を伝え、裸に剥いた真梨子の肌に舌を這わす。

「さあ、縛る前にお腹の中を綺麗にしてやろう」

「フォ〜! マリコハ アナルカラ オシッコ スルネ〜〜! アハハッ!」


 真梨子はサイモンに抱き抱えられ恥辱を晒すバスルームへ引き立てられていった。

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