真梨子
羽佐間 修:作

■ エピローグ4

 懸命に起き上がろうとする真梨子に、島田は巨体を揺すってベッドをギシギシと鳴らし、大声を出すぞ! とばかりに口に手をかざしニタッと笑った。

――ひどい、、、

 両手を丸太のような腕でつかまれ、電話を切ることもできない。

『もしも〜しっ。 真梨子〜っ』
 携帯から浩二の呼ぶ声が聞こえている。

 島田が真梨子の手を取り電話を耳にあてがった。
――とにかく何か喋らなくっちゃ、、、

「そ、それはそうと、俊一は元気にしてますか?! 母から電話してもいつも留守電なんだって言ってきてて、、、 メールを送ると元気だってメールは返ってくるんですけど、、、」

『そうか。 僕も2ヶ月前にこっちへ来た時、何度かご飯をご馳走したんだけどそれ以来会ってないなあ。 そういえばどうも彼女が出来たみたいな事言ってたよ』

「まあっ、そうなんですか!? アメリカの女の子ですか?」
――吹っ切れたのね、俊ちゃん、、、 ありがとう。 浩二さん、、、
 真梨子は、俊一が忌まわしい出来事から立ち直ってくれつつあるらしい様子を聞き、嬉しくて涙が滲んできた。

 力を抜いた途端、島田の体の上に引き寄せられ、そして真梨子は膝立ちした姿勢で島田の腰を跨がされる。

「たぶんね。 せっかく留学したのにこっちで出会う日本人の彼女を作っても詰らんだろう?!」

「あぁぁ、、、 そうですね、、、 連絡を寄越さないのはそ、それでなんですね。 あの子ったら、、、 あっ、ダメッ、、、」
 冷たいモノがア○ルに触れた。
――ああぁぁぁぁ、、、、

 島田はジェルをア○ルに塗りこみ真梨子の腰を抱える。

『どうした?! 誰かいるのかい?』

「いっ、いいえ、、、 ごめんなさい。 風でカーテンが煽られてコップが倒れてしまって、、、」

 こんな状況を浩二に知られるわけにはいかない。

「浩二さん。 お仕事、とても忙しいでしょうけど、俊一のこと、よろしくお願いします、、、 はぅ、、、あぁぁぁ、、、」
 島田の怒張が、腸腔を深く貫いた。

『ああ。 時間が空いたら一度、俊一君の彼女と一緒に食事に誘ってみるよ』

「おっ、お願いします、、、 ひっ!」
 島田が小刻みに腰を突き上げだすと、たちまち腸壁から覚えこまされた肛悦の兆しがこみ上げてくる。

「乗る飛行機の便が、わかったら あぅ、、、 連絡してくださいね」

『ああ。 そうするよ』
――あぁぁぁ、、、 浩二さん、こんなに愛されているのにごめんなさい、、、 気持いいのぉぉ〜〜〜

「はっ、早く会いたいです! 浩二さん、、、」

「ああ。 俺もだよ」

「浩二さん、、、 愛してます」

『どうしたんだ?! 真梨子がそんなこと口にするのは珍しいなあ。 ふふっ。 もちろん俺も心の底から愛してるよ、真梨子』

「あああぁぁぁ、、、 嬉しい、浩二さん、、、 あぐぅ」
 島田がズンズン腰を突き上げ、真梨子の身体が怒張で繋がったア○ルを中心に舞い踊り、気が狂いそうな快楽が身体を駆け抜けていく。

「はぁぁ、、、 あの、浩二さん、、、 せっかく電話いただいたんですけど、シャワーを出たばかりで裸のままなので、、、」

「おっ、ごめん、ごめん。 じゃあ、また連絡する。 風邪ひかないでくれよ、真梨子」

「あぁぁ、、、 はい。 浩二さん、、、」

 電話が切れると、真梨子はしゃくりあげて泣いた。

「ああああぁぁぁ 酷いっ! ひどすぎます、島田さん」

「何を言うてるねん?! 真梨子君のア○ル、ワシのチ×ポをきゅうきゅう締め付けてくるでえ。 さあ、遠慮せんと自分で好きなようにワシのチ×ポを楽しんだらええで」

「あぁぁぁ いやぁぁぁ〜〜〜 あっ、あっ、くぅぅぅぅ〜〜〜」

 愛する人と電話をしながら、その友人でかつ上司だった島田のペ○スでア○ルを貫かれているその状況だけで、被虐の快感が真梨子を覆い尽くしている。

――これで最後なの、本当に最後なの、浩二さん、、、 この子を貴方の子供として愛し、育んでいただくこと、、、 どうか許してください! 浩二さん、、、

 真梨子はア○ルを貫くペ○スを喰い絞め、浩二に詫びながら狂ったように腰を振って快楽をむさぼる。

「逝くんか?! 真梨子君。 逝くんかあ?! くくくっ」

「ああっ、もうダメッ! ぁあ… 真梨子、逝っちゃう、ぅあーーーーー、ぅぅーーーーーー!! イっクぅぅ、、」

 隠しカメラが映しだす愛する女がよがり泣き、快感に身を震わせる姿を、遠く離れたシアトルの地で見ている羽佐間浩二もまた滂沱の涙を流していた。


   ―了―

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