授乳女教師
Tsuka:作

■ 苦悩と戸惑い2

きつく突き放されても諦めきれず、先生の魅力に魂を奪われきった状況下で良い点数が取れる訳がない。
学年でも上位5番内を確保していた俺の順位は、ジェットコースターの如くガクンと急落した。百数十番も順位を落としてしまった。

今回の成績には父親も驚いて説教された。次は順位を元に戻すと言ったが、こんな精神状態ではそんな事が望める可能性はゼロだった。
しかも自分でも驚くくらい落胆しなかった。

成績発表後のある日、担任教師から今回の順位について面談があると言われた。
放課後、重い足取りで職員室に向かう。廊下を歩いていると向こうからジャージ姿の一人の女教師が歩いて来る。
見間違える訳がない、川上先生だ。見廻りの最中なのだろう。
体育祭後は追っかけを止めていた俺にとって授業中を除いては久し振りに顔を合わせる。
俺の重い足取りとは反対に先生の胸は軽やかに、しかし重量感たっぷりに細かく揺れている。ジップはしっかり閉められていたが、胸の隆起は高々とまろやかに盛り上がって嫌でも妄想を掻き立てる。
やっぱりいつ見ても先生の乳房は大きい。

歩くたびにみっしり張り詰めた山盛りの乳肉がジャージごとユッサユッサとエロチックに揺れ動く。
一度だけ見る事が許された裸の101センチの美しい爆乳、魅惑の甘ったるい母乳がぎっしり溜ったJカップ爆乳。そしてピンク色の乳首からビュッビュッと噴き出る白濁液……。
あの時の記憶は、まだ鮮明に脳裏に焼き付いている。フラレても俺は先生の爆乳に飢えていた。
(畜生…、先生の子供だったら……誰にも遠慮する事もなくダプンダプンの爆乳に甘えられる……安心してピンクの可愛い乳首にかぶりついて存分にミルクを飲めるのに……)
あの超重量級の乳房にどれほど憧れ、身悶えさせられた事だろう。俺は切なくなり涙が込み上げてきた。
涙で先生の姿がどんどん霞んでいく。先生も俺の涙に気付いたのだろう。驚いた顔をしたが、見てはいけないものを見てしまったと言わんばかりに視線を避ける。
俺は先生の前で泣くのが恥ずかしくなり、駆け足でその場を去った。職員室でも担任から質問攻めに合う。
「牧野、どうしたんだ…? この成績の下がり方は尋常じゃないぞ…」
「お前の身に何かあったのか…?」等々…。理由はハッキリしていた。川上先生を忘れられず悶々としているからだ

だがそんな事は言いたくもない。
「すみません……、ちょっと気を抜いてしまって…次は頑張りますから」
担任は訝しげな表情を浮かべる。担任も俺が心の内を明かしていないのはお見通しのようだ。しかしそれ以上深追いするのを諦めたように、担任教師は一つ深いため息をつく。
「分かった…次は挽回するように」
「すみません、失礼します」
俺はうなだれたまま職員室を出た。ところが職員室を出た所で再び川上先生と鉢合わせになってしまう。
「あっ」
先に声をあげたのは川上先生だった。一通り見廻りを終えて戻って来たのだろう。皮肉なもので会いたい時はなかなか会えず、逆に会いたくない時は図ったように顔を合わせる。
ほんの暫くの間お互い黙っていたが、川上先生の方から声をかけてきた。
「牧野君、さっき泣いてたわね」
先生は落ち着いて言う。先生が平静さを保っている事に俺は怒りにも似た感情が沸き上がった。
大声で叫びたい程に感情が込み上げ全身を震わせていた。
(誰のせいで…、誰のせいで…)
声に出して叫びたい情動を必死に堪える。

(俺だって好きで泣いているんじゃない! 先生を想うと辛くてたまらないんだ!)
胸の内で叫んでいる側からどんどん涙が溢れてくる。再び先生の姿が溢れる涙で霞み、歪んで見えた。
(好きなんだよ! 先生の事が! 大好きでたまらないんだよ! なのに…なのに…川上先生の馬鹿!)
俺はたまらなくなり、その場から逃げるように駆け去る。
「あっ、待ちなさい! 牧野君、ちょっと待って!」
俺は先生の呼びかけに振り返りもせずに廊下を一目散に走り去った。俺はつくづくアホだと思った。失恋してもくすぶり続け女々しく泣いている。
(一体何をやっているんだろう…? 俺……、マジで自殺したほうがいいのかな?)
下校中も家でもそんな事を考えていた。現実逃避に走り、ますます袋小路に嵌る俺だった。

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