授乳女教師
Tsuka:作

■ 苦悩と戸惑い7

11月に入り、季節も晩秋から初冬へ移り変わっていく。凩が吹き荒れ始める時期になった。
しかし既に、俺だけには一足早く凩が吹き荒れている。冷たく厳しい風が俺の心を非情にも切り刻んでいく。
相変わらず何も変わらない無機質な学校生活を送っていた。否、学校生活などと呼ぶには、ほど遠いものだ。
ただ単に校舎へ足を運び、席に座っているだけで何もしていない。
川上先生という大きな存在を失い、俺は生きる気力さえも失いかけていた。そんなある日の休み時間中、担任に呼び止められた。
「牧野……ちょっといいか?」
「はい……」
「…相変わらず元気ないな」
「いえ…、自分はもう大丈夫ですから」と言いつつも全然大丈夫そうではない。
担任は敢えてその事に触れずに言う。
「まぁ…、それよりも川上先生がお前と何か話があるみたいだから放課後に教育指導室に行くようにとの事だ」
川上先生という名前を聞いて、俺は一瞬心臓がドキリとした。なんだかんだで川上先生を忘れられない。
それだけ先生の存在が俺の心を支配しているという事実だった。

教育指導室とは、先生と生徒で場所を取って面談をする時に使われる場所だ。教室や職員室で話しにくい場合は、そこで面談をする。
教室が並ぶ校舎とは別の建物にあるため普段はあまり使われないし人気も少ない。
そんな場所にわざわざ呼び出すなんてどういう了見なのだろう? 自分にトドメを刺すつもりなのだろうか? そう考えると一層気が重くなる。
本当はすっぽかしたかったが、そんな事をする訳にはいかない。死刑執行を受けるような気分で教育指導室に向かった。

以前にも川上先生の授業中で妄想に浸り、うわの空になった事で職員室に呼び出しを喰らって怒られた事を思い出す。
あの時は説教そっちのけで、先生のムチムチな爆乳ばかりを舐めるように視姦していたのだ。
間近で見るためにブラウスが透けて、ブラジャーまで見えてしまったのだ。
101センチを誇る大きな乳肉の塊が、窮屈だと言わんばかりにブラジャーからはみ出そうになっていた。
授乳期真っ盛りのJカップ母乳女教師。爆乳を包む真っ白な柔肌が、大量なミルクで張り裂けそうになる位にパンパンになっていたのを盗み見て興奮していた。
今となっては何か遠い昔の話に思える。歩きながらそんな事を思い馳せるうちに教育指導室に着いてしまった。 部屋の中は暗く、まだ先生は来ていなかった。灯かりを付けて椅子に座る。普通の教室の3分の1程の広さで、ややせせこましい。
部屋には机が1つと椅子が2つ。また部屋の脇には大きなソファがある。警察署の取り調べ室のようだ。
以前は問題児の生徒や親との面談場所として使用されていたが、今ではほとんど使用されなくなっている。人気も無い。
そのため部屋は閑散としていた。

5分程度経ったであろうか。
廊下をコツコツと靴で歩く音が聞こえてきた。どうやら川上先生が来たらしい。緊張感が高まってくる。
俺は警察に取り調べを受ける容疑者の如く、身をこわばらせた。ドアがガラガラと開いて川上先生が入って来た。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊