学級委員の美智子さん
二次元世界の調教師:作

■ 5

「あ、あの、川野さん?」

「寄らないで!
 けがらわしい……」

 美智子さんは僕を払いのけました。やれやれ。扱いの難しい子のようです。さっきからかなりヤブ蚊に喰われてあちこちが痒くなって来た僕は、半分自棄でこの場を去ろうとしました。

「そ、それじゃ、僕はこれで……」

「ああ〜っっっ!!!」

「や、やめて下さい!
 人が来ますよ……」

「あなたは、こんな私を放っといて行くの?
 放置責めってわけ、鬼畜らしいやり方だわ……」

 「放置責め」って意味が違う気もするんですが、すっかり自分の世界に酔っている様子の美智子さんを止める事は出来ません。

「鬼頭君っ!
 ……わかったわ、あなたの勝ちよ。
 ああ、何て惨めでかわいそうな私……」

 一体いつ美智子さんと勝負したんだろうと思いましたが、彼女は鬼畜な僕に脅迫され追い詰められていくかわいそうな女の子を熱演しています。そして僕も次第に彼女のオーラに巻き込まれるように異常に興奮して来ました。

「一体何が望みだって言うのおっ!」

「はあ、では、下着でも。」

「変態っ!
 鬼畜っ!」

 ああ。

 美智子さんに思い切り罵られた僕は、どんどん興奮が抑え難く高まり、チンポがもう爆発寸前のようにドクドクと脈打ちました。

 そして美智子さんは、長めのスカートの下から黒いスパッツを脱ぎ取ると、僕に渡したのです。僕はもちろんそれをありがたく押し抱くと、彼女の期待通り、鼻をくんくん鳴らして匂いを嗅ぎ、美智子さんのかぐわしい匂いに陶然としてあげます。

 実際彼女は体臭がきついようで、スパッツにも関わらずえっちな女の子の匂いがしてました。素晴らしい。もう僕は美智子さんにゾッコンです。

「あ、な、何て、変態な〜!」

「でへへ〜」

 僕は美智子さんの気分を盛り上げてあげるために、これぞ変態、と言う感じで、だらしなく涎をこぼしながらそう笑い、黒い布地をペロペロと舐めてみせます。

「美智子さんの、おま○こと、おしっこの、酸っぱい匂いがしますよ〜」

「イヤあ〜っっ!!」

 僕はもう水を得た魚のように、演技でなく本気で美智子さんのスパッツがベトベトになるくらい、舐め回していました。彼女の事も下の名前で呼び、不思議なくらいどもりもなくなっていました。

 そして嫌がる「フリ」をして泣き崩れ、ヤブ蚊だらけの草むらに腰を下ろしていた美智子さんは、何かを決意したかのように体を起こして、言いました。

「ど、どうせ、そんなもんじゃ許してくれないんでしょ、この鬼畜っ!」

 美智子さんは「鬼畜」という言葉がお気に入りのようです。

「僕、鬼畜じゃありませんよ。
 ただの変態です、ホラ。」

 僕はズボンをずらして、お姉ちゃんのピンクのエロパンツを見せてあげました。

「そ、それは……」

「姉貴のパンツだよ。」

「ああ、あなたって人は……
 実のお姉さんまで、壊れた肉便器のようにモテアソんでたのね……
 な、何という鬼畜……」

 あのブサイクなお姉ちゃんを肉便器にするだなんて、いくら変態の僕でもちょっと嫌でした。顔は確かに壊れた便器みたいだけど……

 僕がそんな詰まらない事を考えてる間にも、完全に壊れてアブない人になった美智子さんは、どんどん嬉しい方向にエスカレートして行きます。

「私まで肉便器に堕としてしまおうと言うのね、キトウ君。
 ああ、こ、こんな鬼畜男に、私のバージンを奪われようとは……」

「バージンなんですか、美智子さん!」

「あなたなんかに答える義務はありません!」

 もう自分から言っちゃってるじゃないですか。何かメチャクチャだけど、めちゃくちゃにしてあげたい程壊れた美智子さんは素敵でした。

「あ、あの、僕……
 美智子さんの汚れたパンツが欲しいな。」

 何を隠そう、僕だって童貞です。一生そうかも知れません。バージン、と聞いても美智子さんを抱きたい、合体を果たしたい、と言う欲求はまるで覚えませんでした。

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