イジメはいけません
二次元世界の調教師:作

■ 1

 朝のSHRの後で担任の先生に呼ばれた私は、大胆なミニにしていたスカートを直してから先生の部屋に入りました。不安が頭をかすめましたが、やはり学級委員の私が明白な校則違反の格好で先生に会うわけにはいきません。それにもう定年に近いおじいちゃんとは言っても、男性に見られるにははしたな過ぎるミニスカには耐えられませんでした。

「その後どうですか?
 石田さんへのイジメは……」

 先生は朝私のミニスカを見ているのですから注意されるかと思いましたが、あえておっしゃらなかったのでしょう。私はホッとしながら答えます。

「はい、もうほとんどないと思います。
 私が見ている限りでは……」

「そうですか。
 それならいいのですが。
 イジメは難しくてね、先生が動くとかえってひどくなる事がよくありますし……」

「はい、そうだと思います……」

 先生は正直におっしゃってるのだと思います。私も複雑な気持ちで同意を示しました。やはり駄目です。石田さんの代わりに、今度は私がイジメられてる事を先生に打ち明ける事は出来ません。

「山崎さん」

 1時間目が始まるので先生との話は簡単に終わり、教員室を出るとやはり3人の子達が待ち構えていました。まずそう声を掛けて来たのは眼鏡を掛けた図書委員みたいな風貌の加藤舞華。真面目そうに見えますが、彼女がいじめグループのリーダーなのです。 

「先生と何の話?」

「あ、あの……
 石田さんのイジメは治まったのかって……」

「あら、みんな聞いた?
 イジメだなんて人聞きの悪い」

「私達のクラスにイジメなんかないよ。
 だって学級委員がしっかりしてるもの。
 ねえ山崎さん」

「そ、そうですね」

「アタシ達、山崎さんみたいな人が学級委員で良かった〜」
 
 そんなわざとらしい事を私に話し掛けて来た、立花夏記と島野文は舞華の腰巾着みたいな子で、1人じゃ何も出来ないくせに、3人で徒党を組んでイジメを仕掛けて来る底意地の悪い子達です。この3人が石田さんをイジめるやり方はとても陰湿で、先生にはわからないようにしてるのですが、クラスの他の子達はみんなわかってました。

 でも誰もイジメを注意しようなんて子はいませんでした。そんな事をすればクラスで幅を利かせている舞華に睨まれて、いつ自分がイジメの対象になってしまうかわかりません。私達の女子高は進学校なのですが、成績が悪くて落ちこぼれている石田さんは格好のイジメの対象となり、だんだん他の子達まで石田さんをシカトしたり、イジメの片棒を担ぐようになって来たのです。

 石田さんが学校を休みがちになり理由を聞いても答えないので、先生も不審に思って学級委員の私に聞いて来ました。クラスの中にイジメはありませんか、と。私は石田さんがかわいそうだと思っていたので、先生にイジメが存在する事を教えてしまったのです。

 するとどうやって嗅ぎつけたのか、舞華が私に先生にチクっただろうと因縁を付けて来ました。私はもちろんイジメをしていた人の名前を言ったわけではなく、それで先生が何か動いたわけでもないのですが。どうも大人しい石田さんをイジメるのに飽きて、難癖を付けて私にイジメの矛先を代えたかったのではないかと思います。

 次の日から見事に石田さんへのイジメは治まり、彼女達は私に嫌がらせを開始しました。他の子達の反応も変わらず、進学校なのであまり人には構わず勉強に励んでいるかのようでした。舞華達も一見真面目そうなごく普通の子達で、皆良く勉強するいいクラスだと、先生達には思われていたようです。そして当事者になるまでわからなかったのですが、舞華達のイジメは陰湿なだけでなく性的な悪戯を中心にした嫌らしいものでした。

「ねえ、山崎さん、あなたそんなスカートでいいって言った?」

 舞華が本性を現して来ました。これも彼女達のイジメの1つで、私は出来るだけミニスカにするようにと言われているのです。

「で、でも、先生が怪しみますから」

 私は慌ててスカートをたくし上げながら言いましたが、学級委員の私が完全に校則違反のミニスカで先生と面談すれば、絶対おかしいと思われるに違いありません。

「問答無用だよっ!
 トイレに付き合ってもらおうか」

「あ、あの、もう授業が始まりますから」

 トイレ、と聞いて私は何とか逃げようと試みました。いつも放課後に性的なイジメを受ける場所なのです。が、夏記と文が私の両側から腕を取って歩かせてしまいます。助けてもらおうにも、他の子達は関わりたくないとばかりに教室に引っ込んでしまうし、もっとイジメが陰惨になるのが怖くて、先生にも絶対知られたくありません。私はイジメられる無力感をタップリ味わいながら、トイレの個室の中に連れ込まれてしまいました。

「言い付けを守らなかったから罰だ。」

 舞華は私を便座に座らせるとスカートをバッとめくって来ました。両腕を夏記と文にがっちり掴まれた私はまるで抵抗出来ません。そして舞華は何と私のショーツまで脱がせてしまいました。

「ションベンの後始末をしない言い付けは守ってるようだな」

「くっさ〜い」

「学級委員が聞いて呆れるよね〜」

 盛大に染みが付いたショーツを奪われた私は真っ赤になってうなだれてしまいます。超ミニにするのと、トイレで後始末をせず、彼女達に奪われるまで同じショーツをはき続ける事が、この所ずっと私に出されている命令でした。チェックされた時にきれいなショーツをはいていようものなら、ひどい「お仕置き」をされてしまうので、恥を忍んで命令に従うよりありませんでした。

「う〜ん、これはションベンだけじゃないなあ」

 舞華は染みで黄ばんだ白いショーツをクンクン匂って私に恥辱を味わわせながら、そんな事を言います。

「白状しろ。
 お前夜沢山オナっただろ。
 すっげえ女の臭いがするぞ」

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