変身
二次元世界の調教師:作

■ 9

(お、お兄ちゃん……
 ヤだ、何か気持ち悪いよ)
(ごめんな、ごめんな、さくら……)

 俺は謝罪の言葉をテレパシーで送りながらも、さくらの雪白の肌におぞましい触手を這わせてしまう。本体はイチゴパンツの中で精一杯縮こまらせているが、早晩プーンとおしっこのニオイが漂うさくらの幼いワレメに侵入したいと言う欲求も抑えられなくなるだろう。だが、変わり果てた俺を見た時と同様、さくらがさして動揺したりパニックに陥っている様子がなく、ただヌラヌラした触手が体に巻き付き、パンツの中にイソギンチャクが入ってしまった気色悪さを訴えるだけだったのが救いだった。俺はマヌケなことを聞いた。

(さくら、お前こんな気持ち悪い化け物に取り憑かれて怖くないのか?)
(ううん。
 だってお兄ちゃんなんだもん)

 それを聞いた俺は言葉を失ってしまった。だが、この俺を信じ切っている健気な妹の小学生のごとき小柄な体におぞましい触手を這いずり回らせてしまうのは、最早俺の意志ではどうにも止められなくなっていた。すると今度はさくらの方が聞いて来た。

(お兄ちゃん、どうしてこんなことするの?)
(お前と……
 シタイからだ)
(お兄ちゃん、私とえっちしたいの?)

 いつの間にか立派に成長していたさくらは、やはりもう純真無垢な小学生ではなかった。そして、それに答えることも出来ない情けない俺に、優しく呟くさくらの言葉は、何と言う……

(いいよ、お兄ちゃん)

 ああ。さくらは正しく天上から舞い降りた天使のようだ。俺は触手の身でありながら感激のあまり身を慄わせて号泣していた。

(お願い、優しくして……)

 ハッと気付いた俺は、さくらの幼い体中に這わせた変形自在の触手達を、出来るだけ細くちょうど糸こんにゃくくらいのデリケートなものに変えた。極力ソフトな刺激でさくらに苦痛を与えず、優しく弄り回して性の歓びを教えてやるためだ。もちろん母さんにしてやったような先端をチンポの形に変えるのも禁じ手だ。

(さくら、男の人とえっちするのは初めてか?)
(うん……)

 聞くまでもないことを確認するように聞いてしまった。恐らくボーイフレンドと一対一で付き合ったことすらないであろうさくらは、間違いなく処女である。母さんなら興奮を煽るのに絶大な効果があった男性自身の形は、さくらにとっては恐怖でしかないだろう。こうして俺が糸こんにゃく状にした無数の触手をウネウネと蠢かせながら、女に性の歓喜を与える触手の本能に基づき微妙なバイブレーションを掛けていくと、果たしてさくらはニュアンスの違う声をテレパシーで俺に伝えて来た。

(お、お兄ちゃん……
 アン、くすぐったいよう……)

 くすぐったさと性の快感は隣り合わせだ。あるいはバージンらしい羞恥や性に対する怯えから、さくらは気持ちいいのを隠してくすぐったい、とだけ告げたのかも知れない。いずれにしても俺はさくらの反応に勇気を得て、本格的な触手なぶりを開始した。

(あっ!)
(気持ちいいんだな、さくら)
(や、ヤダ、羞ずかしい……)

「糸こんにゃく」がまだ固い食用ブルーベリーの実のようなピンクの乳首をグルグル巻きにすると、その実が次第に息を吹き込まれたようにツンと尖っていき、先端を別の触手でツンツン、クリクリと弄ってやると、さくらがドキッとするような悩ましい声を洩らした。そのままソフトな刺激を続けていると、パンツとおそろいのイチゴプリントのブラジャーに押さえ付けられた妹のかわいらしいおっぱい全体が、芯でも通ったかのようにグッと固く張り詰めて来る。触手なので揉みしだいてやれないのが残念だが、そのかわり乳房全体に網の目のように張り巡らせた触手の小刻みな震動をゆっくりと強め、糸巻きにした両乳首にはやや強めにピンクローターになったつもりで心地良いバイブを与えてやると、さくらは嬉しさと羞ずかしさをミックスしたようなテレパシーの声を上擦らせて俺に伝えた。

(ああ、お、お兄ちゃん!
 気持ちいい……)
(どこが気持ちいいの?
 言ってごらん)
(おっぱい……)

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