ダイエットモニター
二次元世界の調教師:作

■ 5

 その日の帰り道、私はもうあまりの恥ずかしさにお姉ちゃんと目を合わせることが出来ませんでした。

「どうだった久美? 自転車気持ち良かったでしょ?」

 もちろんエッチな意味ではないと思っても、そんなことを言われた私はギクリとしてしまいます。私は何と30分のトレーニング中に3度も続けざまに気をやってしまったのです。平然としたお姉ちゃんの話ぶりからすると、こんなえっちな反応をしてしまったのは私だけなのでしょうか。

「すごく疲れた」
「でしょ? 汗一杯かいたよね」
「うん」

 自転車で気持ち良くなってしまった私は、ああ、これがイクと言うことなのか、と知識でしかなかった女の子の一番幸せな感覚を教えられた気分でした。白状すると私は寝る前に下着の上からイケない部分をスリスリしたりして「ひとりえっち」しちゃうこともあるんですけど、自転車の上で味わってしまった体がハジけてどこかへトリップしちゃったような素晴らしい快感は全然初めてだったんです。しかも降りることの出来ない自転車のおかげで、結局3度も気をやってしまったのですから、時間が来た時私は完全にメロメロフラフラの状態でした。マコト先生は私がよっぽど疲れてしまったのだと思ったことでしょう。体を抱き抱えるようにしてやっとの思いで自転車から降ろしてもらい、ヨロヨロと足を引きずるようにして息も絶え絶えに部屋まで帰りました。そこでお姉ちゃんと先生に生ゴムウェアを脱がせてもらうと、土砂降りの雨に打たれ続けたかのような大量の汗で全身がすさまじい状態になっていました。下着なんか着けていたら一発でおじゃんだったに違いありません。帰る前シャワールームで汗を流すのは、別の意味でとても気持ち良い一時でした。

「あの自転車がいいのよ。ドッサリ汗をかいて、たぶん何キロかやせてると思うわ」

 お姉ちゃんの言葉には納得でしたが、どうしても気になることがありました。

――お姉ちゃんは、あんなレオタードでイヤらしい自転車をこいでも平気だったのかなあ?

 もちろん体力的にキツイとかじゃなく、えっちな意味合いです。しかしとてもそんなことを聞くわけにはいかず、私はお姉ちゃんのはしたないミニスカからスラリと伸びた見事な脚線美に見とれてしまうばかりでした。

――私もお姉ちゃんや先生みたいになりたいな

「ところで久美。先生に言われたこと、ちゃんと実行しなきゃダメよ」
「……うん、頑張る」

 私はしばらくためらいましたが、決意を口にしました。先生が私に言ったことは次の通り。明日から毎日放課後ここに来て自転車に乗ること。そしてなるべくスカートを短くして、ナマ脚を露出すること。出来れば女子高生がよくはいているパンチラ防止のスパッツ類もやめなさいと言われました。

 お姉ちゃんのビックリするようなフレアの超ミニも、マコト先生流のダイエット指導だったのです。普通は隠したい脚をあえて露出して常に他人の視線を意識することが、何としてもダイエットを成功させると言う強い意志につながるのだそうです。

「それにね、恥ずかしい所が見えちゃいそうだって言うスリルと緊張感が、女性ホルモンの分泌を活性化してくれるのよ、山下さん。下着が見えてしまうと思えば自然と姿勢や立ち居振る舞いに注意がいくし、女性らしく美しい礼儀作法も身に付くのです」

 何だかエロオヤジが言いそうなメチャクチャな理屈にも思えましたが、生まれて初めて味わった3連続アクメの素晴らしさに心を奪われて陶然としていた私は、マコト先生のカッコ良さにもウットリしてしまい、そんなものかと受け入れていました。だから次の日から出来るだけえっちなショーツを身に着けて、先生の目を盗んでセーラー服を超ミニにする冒険にチャレンジするつもりでした。

 さて翌日の月曜から毎日放課後のエステサロン通いが始まりました。お姉ちゃんも待ち合わせて合流し、私が生ゴムレオタードで例の自転車器械に乗っている間、別室で先生にボディケアを受けています。私のボディケアはこの土日から行うという話でした。すぐに全身が汗だくになってしまい、大事な部分がスケてバッチリ見えてしまう生ゴムウェアの恥ずかしさはやはり格別でしたが、自転車のイボイボサドルによる性的快感もどんどんハンパなく気持ち良くなってしまう一方でした。信じ難いことに30分の自転車こぎの間に5回は絶頂に達してしまうようになったのです。

 バージンでアクメを知らなかった私はもちろん夢見心地で、自転車から降りて先生とお姉ちゃんにベリベリと全身に密着した生ゴムレオタードを引きはがしてもらう時には、全身が滝のような汗と体液でおおわれています。そう、下半身は女の子の歓びのお汁とおしっこも出ちゃうので、凄まじいムレムレ状態になっているのでした。夜とてもご飯が進んでしまうので極端にやせてはいませんけど、週末までに5キロは減量に成功していたと思います。

 そして次のお休みの土曜日が来ました。この日はお昼前という、いつもより早い時間にお姉ちゃんと一緒にエステサロンに向かいます。2人の色白でそれなりに美形の女の子が、仲良く超ミニスカートをヒラヒラさせていたので、道行く男性の視線を釘付けにしていただろうと思います。

 でもお姉ちゃんと一緒なら平気だし、この恥ずかしさもダイエットの原動力になるのだと思えばダイタンになれてしまう私でした。

「今日から久美ちゃんのボディケアを始めましょう。陽子ちゃんも手伝ってね」
「……はい」

 露出狂みたいなヒラヒラのミニスカとえっちなスケスケパンツをはいていても、恥ずかしがり屋さんのお姉ちゃんは先生の言葉にポッと頬を染めて俯きながらそう口にしました。

――私のボディケアなのに、どうしてお姉ちゃんが?

 でもその答はもううすうす勘付いちゃってましたし、恥ずかしいことに私のミニスカの中ははしたない期待で甘くざわめき、小さくて食い込む白いレースのショーツは既に潤っていたのです。

「さあ裸になってそこの椅子にお座りなさい」

 いつもはこの後2人掛かりで生ゴムレオタードを着せてもらうので、全裸になることにさほど抵抗はなくなっていたのですが、今日は別です。「ボディケア」もエロティックなものに違いないと予想していた私は、早くも込み上げるイケない興奮に体をおののかせながら、生まれたままの姿で大きなリクライニングシートに座りました。

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